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プロローグ

皆さん初めまして!成金猫です!

読みにくい等は時間が無いので無理かもしれませんが間違いがあればドンドン指摘してください!

学校の合間にがんばりますので応援お願いしますまる

「知らないてんじょ……あれ?マジでここどこ?」


 男は自分が倒れている状態になっているのに気づき、周りを注意深く見渡しながら立ち上がりあるところを見て固まった。


(さっきまでは確か教室にいたばずなのになんと言うことでしょう、今俺が居るところは辺り一面、黒、黒、黒、あれ?何で見えてるの?て言うか目の前にいる超絶美女はナンデクサリニツナガレテルノ……?)


 そう、男の目の前には謎の美女が鎖に関節一つ動かさないようにするかのように、素人目にも分かるほどに計算され尽くして巻かれている状態になっていた。


「ま、まて、落ち着け俺、慌てたときは素数…そう、素数だ。素数素数素数素数素数素数素数素数素数素数……………っは!数えないといけなかった⁉」


 完全に忘れていたのが分かり、一人身悶えする男。


(ヤバい、だいぶテンパってた…。あ、でもちょっと落ち着いてきたかも。)


 そしてちょっと色々な意味で危ない状態になっている美女をなるべく視界に入れないようにしながら何か無いかと辺りを見渡す。


(まずは、うん、状況整理からだな!え~と、俺の名前は出雲いずも しん白取しらとり高校1年生。……趣味は読書……うん、自分の事は大丈夫そうだ。)


 とりあえず記憶喪失では無かった事に安堵しつつ更に状況整理を進める。


 普通は記憶喪失かどうかを一番に心配する事は余り無いかも知れないが、現実的に少しあり得ない状況になっている時点で自分の記憶違いかを確認するシンに非はないだろう。


(次に、俺の正面の5mくらい離れて鎖に繋がれた美女?いや、俺と同じか少し下くらいかな?まぁ、少女でいこう。

あれ?て言うかはたから見れば滅茶苦茶危ない構図じゃね?少年と鎖に繋がれた少女……犯罪臭しかしねぇ……。

ま、まぁ少女の事は置いておいて何で此処に来たかを思いだそうかな。)















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 キーン、コーン、カーン、コーン


 日が落ち始めた頃、午後6時を告げるチャイムがなった。この学校ではこのチャイムを合図に半分ほどの部活が終わる。大体が文化部であり、そのほとんどが一斉に帰り始める中、その流れに逆らってとぼとぼと学校に入ろうとしている生徒がいた。

 その生徒は、日本人の特徴とも言うべき黒髪を耳と目に少しかかるくらいまで伸ばしており、一見その歩き方と雰囲気から根暗そうだが、とても目つきが悪く、何故か不機嫌そうであり、その目つきと合わさって殆どの生徒が彼を避けるように歩いていた。

 そう、この人物がシンである。


(ちぇっ、今日発売のラノベ、店を4軒もハシゴして見つけたっていうのに、学校に宿題忘れてたって、ついてないな~。)


 普段軽そうな口調をしているが、意外とシンはマジメだった。

そして、自他共に認める重度のオタクでもある。


「1-Cっと着いた着いた。てか、この学校広すぎだろ……」


 そう愚痴を呟きながら、シンはようやく着いた自分の教室に入ると


「ん?」


 意外な事にこんな時間に教室には9人ほどの生徒がまだ残っていた。

 そして、(全員が同じクラスの奴か……)と一人で考えていると、一組の男女で話あっていた生徒のうち、男の方が


「お、シンじゃねーか!」


「あっ、どうしたのよシン。こんな時間に」


 と言いながら、2人して、慌てて何かを片付けながら此方に声を掛けて来た。この二人はシンの幼なじみであり、男の方を神楽坂かぐらざか 大城だいきと言いもう一人の女の方は (ひいらぎ) (かえで)と言う。二人とは、幼なじみと言うだけあり、物心着いた時からの付き合いだ。


 大城の方は、髪を短髪にしていて、顔は中の上は間違いなくあり、モットーは、悩んだらとりあえず行動、運動大好き、細かいことは気にしない、と見事な脳筋思考だが、意外と頭は悪くなく、大体テストでは平均点程度だがその実、よくシンや楓にテスト前の勉強を教えてもらっている。

 それだけ聞くと頼りないが、いざというときはとても頼りになり、友情にも熱い奴であり、シンの中での男の中の男No.1を独占状態である。


 一方楓の方は、髪の毛は肩より少し長くそれを頭の下の方で纏めた典型的なポニーテールで、顔に関しては文句無しの上の上で、胸は標準より少し大きめであり目は少し鋭く、男子だけでなく何故かかなりの女子にもモテているまさに完璧美少女である。

 そして、勉強もでき、注意深く冷静な性格から更に人気に拍車をかけている。


 そんな二人にシンは


「なに、宿題持って帰るのを忘れたから取りに帰ってきただけさ」


 と答えて自分の席に行こうとすると何処からか嫌な視線を感じて目を少しだけそちらに向けると、残りの7人の集団のうちの2人。聖原弘輝ひじりばらこうきと、城山大雅しろやまたいがが此方を微かに睨んでいた。


(また、嫉妬かよ……良いじゃねえか楓達と喋っても、てかここまで来ると少しヤバいな……もし楓と大城を害するなら……まぁ、そん時は潰しとくかな?)

 

 と、物凄いブラックな事を考えながら気づいていないふりをして宿題を探すが、


 パチッ


 そんな僅かな音がしたかと思うと、いきなり体から力が抜けていき、意識が遠くなっていく。


(くっ、なんだ!?これは!!)


そう口に出そうとするが口や喉はもう力が入らない。


(そうだ、2人とも!!)


と思い最後の力を振り絞り、そちらを見ると、楓が意外にもいつものクールな顔を崩して必死に此方に走って来てシンの名前を呼んでおり、大城は、いや大城と他の7人は何故か地べたを見ていた。

 疑問に思っていると体が倒れ出していき、地べたが見えるところまで視線が下がったところでシンの思考は止まった。

 なんと教室の地べたの真ん中から、青い光を放った線が急速に教室を色んな模様を描きながら覆っていく。

 シンはそれがなにか知っていた。いや、知っていると言っても理解が出来なかった。

 シンからすればそれは今日買ったラノベにも載っているはずの……


(異世界召喚じゃねぇぇか!!)


 その瞬間1-Cが光に包まれた

これまで見てきた小説にもある、伏線なるものを使いこなしてみたい…。

勇者達の出番はだいぶ後です。忘れないであげてください…。

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