変貌
ライトは顔を上げると、陥没した地面の淵からこちらを覗き込んでいるファイリを目で捉え、一足飛びに駆け上がる。
「イリアンヌとロッディゲルスのどちらから先に手助けすべきでしょうか」
「ロッディゲルスじゃないか。むしろ、あっちには関わりたくねえ」
ファイリは赤く充血した目元を拭うと、いつもの強気な表情を浮かべる。
そして、顰め面になると視界に入れるのも不快なようで、背を向けたまま親指で後方を指差す。
ファイリの肩越しに親指が示す方向を見ると同時に、絹を引き裂くような悲鳴が聞こえる。
「いやああああっ! やめてええええぇ! これ以上脱がさないでぇー」
その声にライトは慌てて飛び出そうとするが、視線の先で繰り広げられているおぞましい光景に思わず顔を背け、動きが止まる。
「これ以上は、らめえええぇぇ!」
防具の留め金や、接続部を狙い鋭い刃が煌く。
ライトですら、攻撃の軌道を何とか目で追うのが限界で、その速さは人の動きを超えている。
素早くそれでいて的確な斬撃は鎧の繋ぎ目を破壊し、閃光が走る度に鎧のパーツや衣類の切れ端が舞い上がる。
「助けてええええっ! ひん剥かれるううううぅ!」
何度も悲鳴を上げ、助けを呼ぶ声に、二人は振り向くことはない。聞こえてはいるのだが、あえて無視を続けている。
何故二人は関わろうとしないのか。理由は単純明快で悲鳴の発生源がイリアンヌではなく、キャサリンだからだ。
「ほらほら、どうよ。無理やり脱がされる気分はどうなのよっ!」
「やめてっ、私が悪かったわ、イリアンヌちゃん! これ以上されたら、されたら、癖になっちゃうぅぅ」
ライトとファイリは黙ってその場から走り去り、ロッディゲルスの元へと向かう。背後から遠ざかる二種類の楽しそうな声は完全に無視して。
静寂の中に風を切り裂く音が何度も響いている。
ロッディゲルスと土塊の両名は、戦闘開始時から一歩も動かず、己が得意とする鎖と鋼糸で遠距離からの攻防を続けている。
一見進展がない戦いに見えるが、二人の衣類には何本もの刃物で切られたような跡があり、戦いの激しさを物語っている。
「白熱した素晴らしい戦いですが『聖光弾』」
「邪魔するのは気が引けるんだが『聖滅弾』」
参戦した二人の魔法により、土塊は問答無用で光に包まれる。
光が消えたあとには、小刻みに痙攣している土塊が転がっていた。
「拮抗しているところに援軍が来たら、まあ、こうなりますよね。何だか申し訳ありません、土塊さん。一応、最後に何かあるなら聞きますが」
ライトは土塊の頭付近まで移動すると、メイスを掲げている。
土塊はじっとライトの顔を見つめ、ゆっくりと大きく口を開く。何かぼそぼそと呟いているのだが、聞き取れずライトは警戒しながらも相手の口元に耳を近づける。
「はい、はい。ええと、いいのですか? ありがとうございます。ええ、そうですね。貴方の演奏また聞いてみたいですよ。いえいえ、こちらこそ」
少し離れた場所で見守っているファイリと、戦闘が呆気ない幕切れをしてしまい、茫然自失状態のロッディゲルスには、ライトの相槌だけが届いている。
「それでは、心安らかにお休みください。貴方の想いは受け取りましたよ」
ライトのメイスにより四人目の魂が救われた。
ライトたち三人が次の戦場へ向かった時には、もう戦いは終わりを告げる直前だった。
「やだっ……こんなの初めてっ。はぁはぁはぁ」
鎧を完全に剥がされ、インナーもズタズタに切り裂かれた状態のキャサリンが、荒い息を吐いて地面に転がっている。
イリアンヌは、うつ伏せ状態のキャサリンの背に足を乗せ、髪をかきあげている。
「ふっ、キャサリンなかなか良かったわよ」
「事後みたいですね」
近くまで来ていたライトがぼそっと思ったことを口にする。
「ちょ、ちょっと、変な勘違いしないでよね! 私は相手を疲労させて動けないようにして、踏みつけているだけなんだから」
イリアンヌが頬を膨らまし拗ねたように、足をぐりぐりと動かすと足元から「ああんっ」という嬌声が流れてくる。
「ライトちゃん、ちょっと聞いて! 嫌がる私の服を無理やり切り裂いて、蹂躙した挙句に、もう用なしとばかりに踏みつけるのよ! 酷い、あんまりだわっ!」
頭を激しく振り泣いたふりをしているスキンヘッドの大男と、それを踏みつけている露出度の高い革製の衣服を着て、ブーツを履いている女性。
ライトは少しだけ、距離を置いた。
「何、あんた後退しているの! 何で、若干引いたような顔しているのよ!」
「まあ、性癖は人それぞれですから、私が口を挟むようなことでは。キャサリンさん、今まで色々とお世話になりました」
「んもう、最後まで堅苦しいんだから。私はもう子供たちを見てあげられないけど、ライトちゃん、この子たちをよろしくね。ライトちゃんの傍に居られるなら、私も安心して逝けるわ。最後に、子供が立派に活躍するのを見られて嬉しかった」
そう言って、見ているだけで癒されるような、慈愛溢れる笑みを最後に見せると、キャサリンは目蓋を閉じた。
「はい、子供たちのことはお任せ下さい。責任をもってお預かりします」
死者の街の住民で縁が深い五名への止めを自ら刺したライトは、その場に片膝を付き黙祷をする。そして、振り下ろしたメイスを持ち上げると目を開く。
その瞳には強い光が宿っており、動揺は全く見られない。
「行きましょう。ここからが本番です」
雄々しく立ち上がったライトは、三人の仲間と共に激戦を繰り広げているであろう戦場へと向かう。
「ちょっとー、貴方たちしつこいんじゃないかな。もう、いい加減諦めてくれない?」
ミリオンの前には体の部位を幾つか失いながらも、攻撃の手を緩めないフォールたちの姿があった。
失われた箇所も、周囲から集まる黒い霧が凝縮して再生されていく。
「生憎、彼らがまだ来ないのでね。この再生力をフルに活かして最後まで付き合ってもらうよ」
フォールは両腕の手首から先が消滅しているが、影から飛び出す無数の手が代わりとばかりに、ミリオンへ拳の嵐を叩きつけている。
「へっ、俺たちに苦戦するようじゃ、ライトさんには勝てねえぜ?」
片翼が千切れ地に落ちた百一が、残った翼を羽ばたかせると、灰色の翼から何十枚もの先の尖った楕円形の羽が飛び出し、風を纏いミリオンへと襲いかかる。
「まだ戦える」
服が原型をとどめていない程に破れ、扇情的な格好になっている百五だったが、そんなことは全く気にせず、宙を舞う灰色のリボンの操作に集中している。
「ふはははは、男の傷は勲章! 戦いの傷は、完璧な肉体を彩る化粧のようなものだ! 筋肉は痛めつけられれば痛めつけられるほど、超回復の際に、よりパワーアップされるのだよ!」
体中のあらゆる場所に傷が見える百八は、笑みを絶やすことなく何度もミリオンへと突撃していく。見えない障壁へ己の拳が砕けようがお構いなしに、何度も何度も打撃を叩き込む。
「ああああああああっ! 本当にうざいっ! ライトさんとの戦いに取っておくつもりだったけど、もういい。あんたら跡形もなく消滅させてやるわ!」
ミリオンは顔の前で両腕を交差させると、一気に魔力を高める。
至近距離にいた百八が増大する魔力の余波で吹き飛ばされ、地面を転がると辛うじて残っていた民家の壁にぶつかり動きを止める。
「大丈夫か、百八」
「心配無用だ、百一。だが、あの魔力尋常ではないぞ。我が肉体をもってしても打ち破れるか……」
駆け寄ってきた百一に背中を支えられ、立ち上がった百八の視線の先には、濃厚な闇を全身から吹き出し、闇の塊と化したミリオンがいる。
「これはかなりやばそうだ。だが、我々にできることは少しでも相手を消耗させ、相手の情報を引き出すことだ。ライト君や妹たちが少しでも楽になるように」
再生した右手で頭を掻くと、フォールは闇の塊へと攻撃を放つが全て闇に吸収される。
巨大な闇の塊は膨大し続けていたのだが、直径十メートル級にまで巨大化すると動きを止め今度は逆に縮小されていく。
吹き荒れていた風が収まると、逆に内側へと吸い寄せられるように風が集まっていく。
フォールたちは懸命に脚を踏ん張り耐えているが、周りの地面や瓦礫が次々にミリオンの元へ吸い込まれていく。
完全に風が止まると、闇の塊があった場所には変貌したミリオンがいた。
小柄な少女だった肉体は大人の女性へと変化し、男の子が望んで着るような格好は消え去り、黒く独特の光沢がある素材で、首から上を除いた全身が覆われている。
体の凹凸が一目見てわかるぐらい薄い素材で出来ているようで、大半の女性が嫉妬するような理想的なボディーラインを見せつけている。
頭にいつもつけていた大きなリボンはネコ科の動物を連想させる耳へと姿を変え、顔も目が大きく元気に満ち溢れていた顔から、切れ長の目に血よりも赤い妖艶な唇を備えた、色気のある女性へと様変わりしている。
「ふぅ~。さ、て、と。久々にこの格好になったのはいいんだけど、うまく力が制御できるかしら心配だわ。まあ、肩慣らしに付き合ってもらいましょうか」
ミリオンが右腕を突き出すと、人差し指を曲げ指先を親指で支える。そして、その指を無造作に弾いた。
その瞬間、フォールたちの体が浮き上がり、遥か後方へ吹き飛ばされる。
何が起こったのかも理解できない彼らが地面を数メートル転がり、慌てて身を起こすと、先程まで彼らが立っていた少し先の地面に大穴が空いていた。その穴は深く、上から見下ろしても底が見えないぐらいである。
「あら、ちょっとやりすぎたかしら。やっぱり難しいわね。じゃあ次は四本でいってみようかしら」
右手の指を全て折り曲げ拳を握り締める形を作ると、その手をフォールたちへ向ける。
「これは、絶体絶命の危機というやつだろうか」
「俺たちは既に絶命しているけどな」
この状況下においてもフォールは頭を掻き、呑気な口調でぼやいている。それに百一が軽いノリで相槌を合わせる。
「ここは我が大胸筋を増大させ、巨大な肉壁を建造するしかない! さあ、良質なタンパク質をっ!」
「土でも食っとけ」
仲間を庇うかのように一歩前に出る百八。腰に両手を当て大胸筋に力を入れているところに、百五の蹴りが背中に入る。
蹴られた方はびくともせず、蹴った百五が弾かれ倒れ、恨みがましい目つきで睨んでいる。
「絶対的な死を目前にして、その余裕大したものね。まあ、防げるものなら防いでみなさいな」
ミリオンは妖艶な唇に舌を這わすと、指を勢いよく開いた。
四つの目視不能な力の塊が瞬きをする間もなく、フォールたちへ着弾する。
接触時の余波により周辺の地面が抉れ、この戦いにおいても崩壊をまぬがれていた建物が一気に塵と化す。
砂煙が舞い上がり、何も見えなくなった攻撃の到達地点を満足げに眺め、ミリオンは艶やかに微笑む。
「ふふふ。ギリギリ間に合ったみたいね、ライトさん」
「おかげさまで。皆さん、ありがとうございました」
吹き抜ける風に砂煙が運ばれ、視界が明瞭になった先には聖なる壁に守られたライト一行がいた。
「だーっ! あっぶねえ。てめえら感謝しろよ。俺の改良型『真・聖域』のおかげで助かったんだからな」
ミリオンによる一撃は、いくら魔力操作に長けたファイリの聖域でも、本来なら防ぐことは不可能であった。だが、ファイリは以前から熱心に研究していた聖域を使い込むことにより理解度と熟練度を上げ、ライトと同様に聖域は新たな進化を遂げた。
「どうだ、本来なら光の壁が六面発生し全体を囲うように現れるところを、六面の光の壁六枚同じ方向に並べることにより、単純計算でも六倍の防御力を得たのだ!」
ファイリが自慢げに胸を反らしているが、内心は冷や汗ものだった。絶対の自信がある『真・聖域』が実は五枚破壊されていたのだ。
「へぇー、それが熟練度を上げた魔法の効果なのね。でもそれって、かなりの魔力と精密な魔法操作技術がいりそうなのだけど……あれ、教皇様だったかしら。アナタ、さっきより魔力上がってない?」
「そう、窮地に陥り俺の中に眠っていた力が目覚めたのだ! 封印を施された百八もの魔法陣を根性で打ち破り、聖魔封印が解かれたのだよ!」
拳を振り上げ、堂々と言い放つファイリを、どこか冷めた目で仲間が見ている。
「おおう! 凄いな! 隠された力を解放か、燃えるじゃないかっ!」
ファイリの発言を信じ、一人盛り上がっている百八の両肩に百一と百五の手がそっと添えられる。振り返った百八が目にしたのは、優しい表情で頭を左右に振る友の姿だった。
「そういう、子供の頃に抱いていた痛い系の妄想はいいので。さて、ミリオンさん暫く見ないうちに大きくなりましたね……成長期ですか?」
「あら、この姿はお嫌い? 本来はこっちの姿なのよ。前の体は人間の体をそのまま使っていただけだから。胸もお尻も大きく膨らんで、ちょっと邪魔だけどね」
「貴方の今の姿嫌いじゃないですよ」
ライトの言葉を聞いた女性陣がぴくりと肩を揺らすと、一度自分の胸元に視線を落としてから、鋭い視線をライトへ向けている。
「ミリオンさんの面影が消えた今の貴方なら、容赦なく殴れそうですから」
ライトの言い分に、女性陣がほっと安堵のため息をついている。
「人の腹部を完全に破壊しておいて、その台詞良く言えるわね。でも、本当にライトさんって予想外の存在ね。私もちょっとライトさんに興味湧いてきたわ。あ、そうだ!」
何かを思いついたらしく、胸の間で大きく手を打ち鳴らす。
「ライトさんの欲しがっている情報を提供するわ。まず、気にしている双子悪魔の事なんだけど、実は……今ここにはいません! 何と永遠の迷宮に潜っています。だから、そう簡単には戻ってこないわよ」
さらっと重要な情報を口にしたミリオンを見つめライトは鼻をひくつかせる。隣で目を輝かせているファイリはライトの視線を感じ取り、小さく頷く。
「どうやら嘘ではないようですが。良いのですか、そんな貴重な情報を漏らして」
「別に構わないわよー。これで、ライトさんも神力使いやすくなったでしょ。私も本気のライトさんを見たくなったのよ。他に何か質問ある?」
「では、お言葉に甘えまして。永遠の迷宮に潜っている目的は? あと、双子の悪魔の実力を教えていただけると、ありがたいのですが」
「はいはーい。永遠の迷宮に潜っている理由は、最深部に眠っている主の頭を解放するためよ。永遠の迷宮って、一種の別空間になっているから面倒だけど正面突破しか手がないのよ。でね、もう一つの質問だけど、双子の悪魔は名前がキンゼイル、ギンゼイルって言うのよ。あの子たちの実力かー。そうね、単体での実力は私の足元にも及ばないけど、二人揃うとなかなか厄介かなって程度ね」
「……嘘は?」
と、ファイリに囁く。
「おそらく……ないと思う」
簡単に情報を漏らす相手に頭が納得できずに少し言葉に詰まったようだが、神眼には嘘をついている反応はなかったようだ。
ライト自身もミリオンの意図がつかめず困惑しているのだが、教えてくれると言うのなら遠慮をする必要はない。
「では、邪神は何等分されて、貴方たちは幾つ手に入れているのです」
「ええとね、七つに分けられているはずよ。そのうち手に入ったのは、左足、右足、左腕、右腕になるわ」
両手、両足が既に相手の手元にある。予想以上に邪神の解放が進んでいることにライトは焦りを覚える。これで相手に頭が渡れば、残りは二箇所。となると、残りの部位は上半身下半身となるのだろうか。瞬時に考えを巡らし予想を立てるが、念の為にミリオンへ質問をしておく。
「残りの部位というのは、上半身、下半身って考えてよろしいのでしょうか?」
「あ、そう思った? 残念、少し違うんだなー。まあ、部位なんてどこでもいいでしょ。私たち悪魔がここの頭を取れば、神は相当焦るでしょうね。と言っても、神の陣営は何にもできないんだけどー」
「では、もう一つ質問いいですか。残りの部位は何処に眠っているのでしょう」
ライトは眠っている場所におおよその見当はついている。だが、それを確信へと変えるため質問を続ける。
「えー、そこまで聞いちゃう? どっしようかなー。じゃあ、最後に一つだけ教えてあげる。イナドナミカイ教大神殿の地下にあるわよ」
「なっ、馬鹿な! 足元に封印されていたというのかっ」
ファイリが驚きの声を上げるが、ライトは平然と相手の話を聞いている。予想していた場所と一致したからだ。
「はい、じゃあ質問タイムはここまで! そろそろどうするー。戦っちゃう?」
空中で椅子に座っているかのようなポーズをとり、足を組み替えると、太ももの上に肘をつきその腕で顎を支えている。少し小首を傾げた状態で、心底楽しそうにライトを見つめている。
「戦わないと言えば、見逃すつもりはあるのですか?」
「ないわよ。ここまで内情をバラした理由もわかっているくせに。ライトさんだって私を見逃す気はないのでしょ」
「ですよね。私も同意見ですよ」
きっぱりと断言する両者がニヤリと口元を歪めると、ライトたちは武器を構える。
ミリオンは上空から地上へ降り立つと、無防備にゆっくりと歩み寄ってくる。
「フォールさんたちは、一度距離を置いて回復に務めてください。ファイリ、状況判断と指示。それに支援と防御任せます。やることは多いですが大丈夫ですよね」
「当たり前だろ。任せておけ」
「イリアンヌは相手を牽制してください。出し惜しみは無しでお願いします」
「わかっているわ。この足で掻き回してやるわよ」
「ロッディゲルス、貴方はいつも通りでいきましょうか」
「了解した。我とライトは他と違って共に戦う機会が多かったからな。二人の戦いをミリオンに見せつけてやろう」
自慢げに言い切るロッディゲルスに、少し不機嫌そうな視線をファイリとイリアンヌが向けるが即座に視線を戻す。瞬時に気持ちを切り替えることが出来るところが、二人の強さでもあるのだろう。
「では、私は」
「「「突撃だろ」」」
三人が同時に発言すると、ライトの背を軽く叩いた。
「そういうことです。ファイリ、イリアンヌ、ロッディゲルス。信じていますよ」
滅多に人には見せない真剣な表情で三人にそう言うと、ライトは飛び出していく。
一瞬三人は顔を少し赤らめるが、気を引き締め直し戦闘へと移行する。




