表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独りが好きな回復職  作者: 昼熊
本編
57/145

撤退戦

「これは中々刺激的ですね」


 眠ろうとした途端に激しい振動により目覚めたライトは、尋常ではない揺れを箱内部で体感している。上下左右、様々な方向に激しく揺さぶられ、三半規管が弱い人なら一瞬で酔ってしまう揺れの中で、ライトは平常心を保ったまま、口元に薄い笑みを浮かべている。

 箱内部に同乗しているマースは、初めあれ程嫌がっていたにもかかわらず今は満面の笑みを浮かべ、嬉しそうにライトの腕にしがみついている。


「うわわっ! なっ、兄ちゃんすっごく揺れるだろ。あっ、うわ、揺れる揺れる~」


 箱内部から漏れるマースの楽しそうな声を聞く度に、箱の上に立っているファイリと、キマイラの背に跨り併走しているロッディゲルスの攻撃が激しくなっている。


「お忙しいところ恐縮ですが、こちらに来た経緯を教えてもらえませんか。あまりに出来過ぎなタイミングでしたので」


 現状を冷静に分析し、若干の余裕があると判断したライトは二人へ声を掛ける。


「ああんっ? 何か用か、布団の中で未成年と戯れているライトアンロックさんよ」


 不機嫌さを隠そうともしないファイリが攻撃の手を休めることなく、ライトを横目で睨んでくる。


「若干どころか、かなり棘がある物言いですね。ああ、そう言えばマースさんの説明がまだでした。マースさんはこの立派なワイルドホースの飼い主です。ちなみに、この子の名前はナイトシェード号と言います」


「は、初めまして。マースと言います……」


 ファイリとロッディゲルスに怯えているマースはライトの背に隠れ軽く頭を下げる。ナイトシェードは鼻を鳴らし大きく頭を振る。


「ライトアンロックは若い女が好きなのか。そうか、若さか」


 ロッディゲルスはライトの背後から半身だけ出しているマースを隅々まで観察すると、ブツブツと独り言を呟いている。

 敵を撃退する手は休めずに、自分の世界へ旅立ったロッディゲルスには聞くだけ無駄だと判断し、ライトは視線をファイリに向ける。


「少々大人げなかったか。よろしくな、マース。それにナイトシェード号もよろしく。でだ、ここに来た理由だったか。それは、ロッディゲルスに助けてもらった所から話さねばならないな」





 あの日の深夜、異変を感じ逃げ出そうとして玄関まで行ったファイリは闇に包まれた。

 闇が晴れ体の自由を取り戻したファイリは、自分が何処かの路地裏にいることに気付く。


「どうなってやがる……俺は死んでないのか」


「危ないところだったが、死んではいない。少々強引ではあったが、我が助けたからな」


 そこで初めてファイリは、自分が背後から誰かに抱きすくめられている状態だということを理解する。


「その声、ロッディゲルスか。すまん、助かった。しかし、あの思い出しただけでこの身が震えだす闇の塊は何だったんだ。それに、何故タイミングよくお前がここにいる」


「ああ、その事なら訳がある。あの闇の塊と我が現れた理由は繋がっているのでな。虚無の大穴に残った我は、施設の設備を破壊するために職員のみが立ち入ることが許された部屋で、情報の再確認をしていたのだよ。そこには監視装置もあってな、虚無の大穴に幾つも仕掛けられた魔道具の眼があり、そこの部屋の壁に映像が映し出されているのだが……そこで見てしまったのだよ。首をはねられ死んだはずの老人から闇がにじり出てくるのをな。そして闇の塊は人型となり姿を消した」


 そこで一度言葉を区切り、ロッディゲルスはファイリを抱えていた腕を離した。

 ファイリは大きく腕を伸ばし身体をほぐすと、背を向ける状態だったロッディゲルスへ向き直る。


「それを見て、記録されていた映像を洗い直し、千年以上前の映像に兄と接触している見知らぬ男を発見した。その男は老人の体内から現れた闇の塊に格好が似ていたのだ。そこからは兄の私物や研究成果が書き込まれた書類などを一から調べ直し、兄が正気を保っていた時に書かれたと思われる日記を発見した」


 ロッディゲルスが手を横に振るうと空間に闇の亀裂が入り、そこから一冊の日記帳が滑り落ちてきた。それを空中で掴むとページを捲り、探していた箇所を見つけ音読を始める。


「闇を永続的に付与する研究を始めたが、未だに進展の見込みすらない。何が間違っているというのだ。王や官僚どもが研究成果を出せと急かしてくるが、これがどれほど困難なことか理解していないのだろう。だが、今日、私は素晴らしい出会いを果たした。彼がいてくれれば研究は一気に進むだろう。ロッディよ待っていてくれ」


 ロッディゲルスはそこからページをかなり飛ばし、別の書き込みを読む。


「記憶がかなり飛んでいる……一日の内、まともでいられる時間の方が少なくなっている。身に覚えのない研究結果が報告されている……記憶がない時間に私は何をしているのだ? 彼の姿を最近見ていないが、どうしているのだ……ああ、頭が割れるように痛い……ロッディ、お前に会いたいよ……」


 更にページを捲り、日記の最後近くでその手を止める。そして、そこだけは音読せずにロッディゲルスは黙って目を通す。そこに書かれていたのは次のような内容だった。


わたしはなんてことを ああ、まさにあれは あくまのささやきだったのか わきあがるくろいかんじょうを おさえられない じゃしんふっかつに てをかすなど なにも なにも なにも かんがえられない だが さいごに いっしむくいてやる やつが ふたたび このばしょにあらわれたとき               

ロッディあとを たのむ


 読みきったロッディゲルスは黙って日記を閉じる。


「兄、フォールは悪魔に唆され、闇属性の研究を進めていた。本人も気づかぬうちに魂が闇に犯され、自分の意識さえ失われ……だが、まともに意識がある状態時に施設に手を加えていたようだ。あの悪魔が再び現れた時に自動で探知する機能を発動させていた。その装置を使い、我は悪魔の痕跡を追ってきたところ、あの状況に出くわしたのだよ」


 そう言って、懐から透明なガラス板のような材質でできた、ギルドカードと同じぐらいの大きさのカードを出してきた。

 差し出されたカードを覗き込んだファイリの目に、透明の板に光る青い点と赤い点が映る。赤い点は点滅を繰り返していたが、突然光が消え、直ぐにまた光りだしたのだが、今度はさっきとは別の場所で光り始めている。それに、光量がかなり落ちている。


「また、移動したか。今度はかなり遠くの場所のようだが」


「この青い点ってのは、自分たちの居場所で、赤い点はあの悪魔の居場所で間違いねえのか?」


「察しがいいな。その通りだ」


「光が弱くなったということは距離が離れたってことか。ってことは、この右上の十字マークは方角か……この方向は……」


 考えを小声で口にしながら地面に座り込むと腕を組み、ファイリは唸っている。


「ともかく、何故狙われたのかは不明だが警備を固めることだ。奴らの目的は不明のままだが、人の為になることではないだろう。我は奴を追う、ファイリは神殿へと戻り対策を練ってくれ」


 ロッディゲルスは考え込んでいるファイリに背を向け立ち去ろうとしたのだが、燕尾服の裾を握られ強く引かれる。


「何の真似だ、ファイリ」


「俺も連れて行け。奴が次に向かう場所に見当がついている。それに、俺が極秘裡に集めた精鋭部隊も向かわそう」


 強い決意が漲る瞳に正面から射抜かれ、ロッディゲルスは大きく息を吐く。何を言っても無駄だと諦めたようだ。

 そして、座ったままのファイリへ手を差し伸べる。その手をしっかりと握り立ち上がると、二人は顔を見合わせて笑う。


「まったく、ライトアンロックの周りには変わり者しか集まらないのかね」


「そのセリフは鏡を見て言いな」


 二人は軽口を叩き合うと、同時に歩みだした。





「まあ、そんな感じのことがあったんだよ」


 ここまでの経緯をファイリが語り終えると、あと少しで村の出口へ到着する位置にまで進んでいた。


『どうだ、主様は凄いだろ! 大活躍なんだぞ』


 全速力で併走しているキマイラの獅子と山羊と蛇が得意顔でライトを見ている。

 跨っているロッディゲルスが「それ程ではないがな」と髪をかきあげる。


「成る程、そんなことが。こちらの事情は……見ての通り、どうやら邪神の腕が復活した模様です。この地の奥底に封印されていたようで、邪神復活を目論む下僕の上位悪魔を倒し、阻止したはずなのですが」


 あの悪魔は結界が緩くなっているとは言っていたが、解除されたとは口にしていなかった筈だ。これから自分の力で解除するような言い回しだった。


「あいつを殺ったのか! いや、しかし、それは確かか?」


 倒されたと聞いて一瞬喜んだファイリだったが、何か引っかかる節があるらしく、すぐさま渋面になる。


「ええ、上半身を吹き飛ばし、地面に転がっていた下半身もメイスで粉砕しましたよ」


「……あれがそうだったのか、やられたな。たぶん、止め刺せてないぞ。この村にきてから速攻で発動させた『神眼』が地中に沈む闇の塊を捉えたからな。恐らく下半身だけになった悪魔は攻撃を食らったと見せかけて、霧状になり地下に潜ったのではないか。そして、自分の膨大な闇の魔力と引き換えに、邪神の腕を復活させた。と考えたら辻褄が合わないか」


 言われてみれば、あの時、ライトは下半身を粉砕したと思っていたが、神力開放の副作用で意識も朧げで、確信があるとは言い難い。


「ファイリの考えは間違っていないだろう。この魔道具で戦闘中も探知していたのだが、悪魔の光がかなり弱まった後、暫く輝き続けていたからな」


 ロッディゲルスが悪魔の反応が完全に消えた手元の魔道具を見ながら意見を口にする。

 死んだと見せかけて、己の命を使い封印を解いた。むしろ、初めから命を投げ出すつもりだったのかもしれないと、ライトは推測した。


「つまり、してやられたわけですか。引き止めていたのは時間稼ぎと、邪神の腕復活後に余計な手出しをさせないように、神力を使わせたかったと。そんなところでしょうかね」


「確信はないがな。当人? 当悪魔は消えちまったから聞くこともできやしねえ。っとそろそろ着くぞ!」


 ファイリの視線の先には地面を埋め尽くす魔物の群れが存在し、その先には村を取り囲む木製の壁が見える。その壁が途切れた場所に村の唯一の出入口がある。


「相手もわかっているようだな。我々をそこから出してはいけないことをっ」


 ロッディゲルスの両手から飛び出した極太の黒い鎖が、進路妨害をしている魔物たちを弾き飛ばし退路が現れるのだが、押し寄せる魔物が一瞬にして退路を闇で塗り潰す。


「全く、キリがねえぜ。俺たちだけで来ていたらやばかったかもな」


 ファイリがニヤリと自信有りげに笑みを浮かべると、右手を天に掲げる。


「そろそろ出番だぞお前ら! 『聖光弾』」


 手のひらから溢れ出した光が巨大な光の弾となり、上空へ打ち上がる。それが合図だった。


「「「「うおおおおおおっ!」」」」


 何人もの野太い声が壁の向こうから上がると、地響きと共に白銀の鎧を着た一団が門から雪崩込んでくる。その数は少なくとも四十人はいるだろう。

 等身大はある巨大な盾を構え魔物を押し込み、群れをこじ開けていく。


「後衛一斉射撃!」


『『『『聖滅弾』』』』


 空を埋め尽くす規模の光の弾が放物線を描き、盾の壁を乗り越え魔物へと突き刺さる。

 小規模な爆破が何度も起こり、魔物が敷き詰められた闇の絨毯は所々に穴が開く。壊滅状態には程遠いが、ライト一行の実力であれば充分過ぎる群れの綻びだった。


「よっしゃー! 突っ込むぞ! 『聖光流滅せいこうりゅうめつ』」


 ファイリは両手のひらを進行方向に突き出すと、ファイリの姉であるミミカが最も得意とした最高位攻撃魔法の一つを放つ。

 白銀の光線が二条、互いに交わることなく、螺旋の軌道を描きながら触れるもの全てを、瞬時に消滅させていく。

 進路方向の障害物が消え去り、魔物の群れが真っ二つに割れる。

 キマイラに乗ったロッディゲルスを先頭に、後続のナイトシェード号が巨大な箱を牽引し駆け抜ける。


「前衛、開!」


 隊長らしき男の号令に合わせ盾の壁が左右に分かれ、その隙間にライトたちは飛び込んでいった。


「前衛『聖壁』展開! 後衛、敵の足止めに魔法をばらまけ! 撤退するぞ!」


 通り過ぎたライトの後方では、隊列を崩すことなく迅速に撤退を始める、精鋭部隊の姿があった。





 ライトの指示により村から少し離れた森の中へと移動すると、そこには小さな泉が湧いていた。背の高い木々が生い茂る薄暗い森の中だというのに、その一帯だけは上空から光が差し込み、光の反射で水面がキラキラと輝いている。


「兄ちゃん、ここなんだか、すっごく落ち着くな」


 透明の箱から解放されたマースが泉に手を突っ込み「つめたっ!」と、はしゃいでいる。

 ライトは透明の箱を収納袋へ戻すと、泉の淵にある切り株に頭を預け寝転んでいる。


「ここは霊峰レジスに染み込んだ雨水が地中を通り、湧き出た泉だと言われています。水に微量ですが聖属性が含まれているので、魔物が寄り付かず動物たちの憩いの場と化している所ですよ」


 ライトの説明にファイリが頷いている。


「聖属性の輝きが見えるな。その噂、嘘じゃないようだぜ」


 泉を覗き込んでいたロッディゲルスが慌てて飛び退く。闇属性の魔族である体には害のある聖属性だが、泉に含まれている程度の聖属性なら触れたところで、少し沸かしすぎた風呂程度の痛手を与えられるかどうかだろう。


「ここなら休憩をとれそうだな。現状の確認と互の情報を照らし合わせておこうか」


 ファイリとロッディゲルスから提供された情報は、戦闘中の聞いた内容とほぼ同じで、特に目新しいものはなかった。ライトは故郷の村に来るまでの経緯と戦闘中に交わした会話の内容をできるだけ正確に伝える。


「邪神の復活を企てているのが邪教徒であれば、対応はいくらでもあるのだが、その背後に上位悪魔がいるとは……当初の目標は邪神の体が何処に眠っているのかを突き止めることか。何で、俺が教皇やっている時代にこんな事件が起こるんだっ!」


 教皇として見過ごすわけにはいかない事態に頭を抱えている。


「それも大事なのですが、まずは邪神の左手をどうにかするべきでは。無限に現れる闇属性の魔物なんて、それだけで国存続の危機ですよ」


「そうだよな。それに、あいつら無事に退避したのか確認も取っておくか」


 ファイリは手のひらサイズの、赤みがかった色の魔石が埋め込まれた魔道具を取り出すと、軽く握り締めて魔力を流す。


「ほう、通話機か。珍しい魔道具を所持しているな。千年ぶりに見るぞ」


「古代人の遺産の一つだからな。教皇やってなきゃ、一生、見ることすらなかったかもしれないぜ。っと繋がったか。オープン」


 握り締めていた手を開くと、通話機を起点に赤い光が溢れ出し、少し離れた場所に赤い球体を映し出した。


『ファイリ様ご無事ですか! こちらは全員無事です!』


 球体から音声が流れる度に、表面が脈動するのが不気味だが通話機を持ったもの同士なら、ある程度離れていても会話ができる便利さで高額取引されている魔道具だ。


「そうか、それを聞いて安心したぞ。魔物たちと、邪神の指はどうなっている?」


『はっ、その件についてなのですが。魔物の放出が止まり、邪神の指と思わしき巨大な塔は魔物と共に突如消失しました!』


 通話機からの報告に思わず、その場にいた全員が顔を見合わせる。


「どういうことだ。正確に報告しろ」


『はっ、重複になりますが、皆様が撤退した後に我々も交戦しつつ後退していたのですが、急に敵の追撃が止まり、警戒は解かずに周辺を探索していたところ、魔物は一切見当たらず、いつの間にか指も消え去っていたという次第です』


「そうか、わかった。偵察要員を何人か村に向かわせてくれ。魔物の姿を発見した場合は即座に撤退して構わない。命を粗末にすることは許さんぞ」


『はっ、承知しました! では、後ほど連絡致します!』


 ファイリは通話機を懐に戻すと、安堵の息を吐いた。そして、全身の力が抜けたかのように地面に腰を下ろす。


「はーっ、後々厄介なことになりそうだが、現状は何とかなったか。ライトの話を考慮すると、復活した邪神の腕は回収されたと見るべきなのだろうな。何分割されたのかは知らんが、少なくとも一つは奴らの手の内か」


「そうですね。今度別の悪魔に会ったら、駄目で元々、質問してみましょうか。体は何分割されてどの部位は手に入っているのですかと」


「案外教えてくれるかもしれん。あの悪魔を基準に考えるなら、下手したてに出れば色々と口を滑らせそうだ。情けないことに魔族も気位だけは高い輩が多いので人のことは言えないが」


 ロッディゲルスが肩をすくめるのを視界の隅におさめながら、ライトはその情報を得る方法を考えている。一番安全で確実性のある情報源は、死を司る神から教えてもらうことだろう。だが、こちらから神に接触する手段がない為、神から声が掛かるのを待つしかない。


「現実味がありませんか……では、今後の情報収集は、教皇の権力を思う存分発揮してもらうことにしましょう。あと、封印されている部位がどの部分であるかわかれば、ありがたいですね」


「部位? 復活を阻止するにはどの部位であろうと、阻止するに決まって……ああ、そういうことか」


 反論の途中でライトの考えを理解したファイリが手を打ち合す。


「優先順位か。手や足なら後回しにしてもいいいが、復活に必須な胴体や頭が眠っている場所を先に潰すんだな」


「最悪、手足は無視しても構いませんよ。胴体がなければ体を繋ぎ合わせることもできませんし、頭がなければ思考が不可となりますから。私は体が回復次第、死者の街へ向かいます。あと、邪神の部位が何処に眠っているか心当たりがあるので、後でそちらにも向かいますよ」


「お前、見当がついているのか?」


「まあ、一箇所はほぼ確定でしょう。もう一箇所は勘に過ぎませんが、恐らく間違いないかと。では、申し訳ありませんが、今度こそ少し眠らせてもらいます。自然に目が覚めると思いますので……」


 意識が遠のく寸前にライトが思ったことは、最近副作用で寝てばかりの流れが多いな。というどうでもいいことだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ