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独りが好きな回復職  作者: 昼熊
外伝
133/145

争奪戦15 確認

 ライト争奪戦の一回戦が盛況のまま無事終わることができた。

 会場にいた観客は勿論の事、会場には入れなかったが死者の街に設けられた特設スクリーンで映像を見ていた一般の人々も、最終的には満足のいく内容だったようだ。

 試合後も人々の話題は争奪戦一色で、飲食店、路地、公園、あらゆる場所で人々は今日の戦いや、明日の期待を口にしている。


「すっげえよな! あんな戦い今まで見たことも聞いたこともないぜ!」


「どうしたらいいのっ! 私ずっとショウル様のファンだったのに……ロッディゲルス様も気になり始めている……浮気性の私を許して、ショウル様!」


「参加者の女性って美人揃いだよな。俺はやっぱお色気ムンムンのミミカ様だ」


「何言ってんだお前。気品溢れる佇まいの元教皇ファイリ様が一番だろ。あの微笑みを見ているだけで、昇天しちまう。あ、ホワイティーちゃんとファイニーさんも可愛かったな」


「お前ただの幼女趣味だろ。やっぱ、大人の魅力だな。マリアンヌ、ギルドマスター、ああいうのが女として最高だ」


「……キャサリンさん素敵だ……」


 街中の騒ぐ声に耳を傾けながら、死を司る神は目的地に向かい歩いている。試合内容だけではなく、参加者の容姿について盛り上がっている様子に自然に笑みがこぼれてしまう。

 企画者としては満足のいく結果と言えるだろう。全てが予想通りに進んだわけではないが、大体は納得がいっている。

 ただ一つだけ大きな問題があり、今まさにそれを解決する為に目的地へ向かっているのだが、足取りは軽くない。


 死者の街の壁際にある人通りの少ない一角。ここには地元の住民のみが知る飲食店がある。儲けを重視しているわけではないので看板もなく、店周辺には他の店や住宅もない。

 飲食店にしてはやけに頑丈な鉄製の重厚な扉を押し開き、死を司る神は店内へと足を踏み入れた。

 彼女がまず目にしたのは、店の床板の上で正座をしているライトの姿だった。


「お腹が空いているのですが」


「ああんっ!? てめえに飯を食う権利などねえよ!」


「代価さえ支払えば、食事をする権利は誰にでも公平に与えら――」


「ライト、我らは怒っているのだ」


「全く反省してないわね、あんた」


「どんな時も落ち着いていらっしゃるライト様も素敵ですが、今回の件は私も言いたいことがあります」


 正座を続けているライトを、ファイリ、ロッディゲルス、イリアンヌ、メイド長が取り囲み、順番にライトを責めたてている。

 少し離れたテーブル席には、三英雄のエクス、ロジック、ミミカと武器防具職人キャサリンがおり、酒を酌み交わしながら、その光景を楽しそうに眺めている。

 他にも本選出場者が全員店内にいるようで、カウンターや席に陣取り、このやり取りを物珍しそうに観察している者や、割り込むタイミングを見計らっている者までいる。


「みんな、お待たせ。盛り上がっているところお邪魔するわよ」


 息子が咎められている姿は自業自得なので、いい薬だと思いもう少し見ていたいところだが、このままではいつまで経っても始まらないので口を挟むことにしたようだ。


「「「「お義母かあさま!」」」」


 ライトを責めたてていた低い声色が一変し、少し高い澄んだ声が六人の口から一斉に発せられる。四人以外の声はマースとキャサリンである。

 死を司る神はその声に軽く手を挙げ応えると、反省している雰囲気を微塵も感じさせないライトの隣へ歩み寄る。


「まずは初めましての方々へ自己紹介を」


 店内の客を見回し、何人か初対面となる人の顔を確認する。


「この街の最高責任者であり、このバカ息子の母でもある――死を司る神です」


 その言葉に驚きのあまり椅子から勢いよく立ち上がったのは、女騎士ショウル、ホワイトドラゴンであるホワイティーの二人だった。

 他の面子は彼女と接点があり、何度か顔合わせも済ましているので今更驚くようなことではない。


「神……ですと?」


「神様?」


 ショウルは眼球が飛び出しそうな程、目を見開き驚いている。ホワイティーも驚いているようなのだが表情は変わらず、小首を傾げているだけだった。


「はいそうです。と言っても、緊張しないでくださいね。他の人を見てもらえばわかるように、この街では対等ですので。座って酒でも飲みながら聞いてもらえればいいですから」


 着席を促され、緊張した面持ちで椅子へ腰を下ろすショウル。ホワイティーは態度も変えずちょこんと座るが、その瞳は死を司る神を凝視している。


「さて、まずは本選出場者の皆様へ感謝の言葉を。このような馬鹿げた大会に参加していただき、ありがとうございます。奮闘虚しく一回戦を敗退された方は、今後は一観客として大会を楽しんでくださいね」


 負けたことに納得し後腐れのない者は、酒が並々と注がれた盃を抱え上げ気にしていない素振りを見せている。ライトに対し想いが強すぎる者は、不満が隠しきれていない微妙な表情で頷いている。


「挨拶はこれぐらいにして、ここからが皆さまを集めた本命になります。明日の本選についてです」


 その瞬間、店内の空気が変わった。

 一回戦を突破した者たちの体から発する気が濃厚になる。一般の人なら気づくことは無いのだろうが、ここにいる者は全て一線を越えた者。その気配を敏感に感じ取っていた。


「本意ではないのですが、この子――ライトが提案した通り、ライト対その他の二回戦進出者で争うことになりそうです。会場の人々もその展開で納得していますし、今更変更してしまうと苦情が殺到するでしょうから」


 肺の空気を全て絞り出すように大きく息を吐き、未だに正座を続けているライトの頭に手を置く。

 その腕は小刻みに震え、頭に置いた指は筋張り、力を込めているのが見て取れるのだが、ライトは平然とした態度を崩さず、いつもの薄い笑みが貼りついている。


「諦めて、この展開に身を任すしかありませんね」


「あ、ん、た、が、い、う、な」


 更に力が込められ、頭皮へと指先がめり込むのだが、ライトの表情が変わることは無い。


「はぁ……こうなってしまったのは、もうどうしようもありませんので、ここで当事者である皆さんと一緒に、明日の細かいルールを決めておこうと思います。宜しいでしょうか?」


 誰からも反論の声は上がらず、死を司る神は話を進める。


「まずは、何度も言うようですが基本のルールを説明します。あの時、会場でライトの言っていたことがベースとなります。ライトと全員が戦うことになり、最後にライトに止めを刺した方が、争奪戦の優勝者となります。ここまでで質問はありませんか?」


 そこで話を区切り店内の参加者に意見を求める。端から視線を向けていく死を司る神の目に、一人の女性が手を挙げている姿が飛び込んできた。


「はい、ショウルさん。どうぞ」


「では、僭越ながら質問させていただく。全員対ライト殿一人ということだが、それではライト殿が不利すぎではないか? 自慢するわけではないが、私もそれなりの実力を有していると自覚している。それに、他の面々も尋常ではない実力の筈。幾ら噂に聞くライト殿の実力を以てしても、敵うとは思えない」


 ライトの実力を正確に把握していないショウルの意見は尤もなのだが、この場にいる人々の誰もがショウルの意見に賛同することは無い。


「な、何か変なことを言ったか?」


 周囲の人々が妙に生優しい瞳で自分を見ている事態に理解が追い付かず、ショウルは落ち着きなく頭を左右に振っている。


「いえ、貴重なご意見ありがとうございます。ですが、私としてはこのままでは勝負にならないと、更なるハンデを皆様に与えようと思っていたぐらいなのですが」


「「「「賛成!」」」」


「「「「反対!」」」」


 意見が真っ二つに割れる。賛成を口にしたのは二回戦出場を決めた者であり、反対を口にしたのは一回戦敗退者である。


「ライトが本気だしたら一瞬で終わるだろ。ある程度は制限付けないと、やってられないぞ」


「そうね。私も妹の意見に賛成よ。指先一つで消し炭と化しそうだし」


 ファイリ、ミミカ姉妹の『神眼』金色の瞳は誰よりもライトの実力を鮮明に見抜いている為、反論の声も大きい。


「えー、八対一でも自信が無いのぉー? みんな、一回戦を突破できるぐらい強いんだから、余裕なんじゃないの。ねー、マースちゃん」


「ですよねー。イリアンヌお姉さまっ」


 一回戦敗退者同士、急に仲良くなったらしく、二人は仲良く手を握り合いながら、小馬鹿にした口調と目つきでファイリたち勝者を眺めている。

 ちなみに二人の近くにいるシェイコムは、握り合った手を羨ましそうに見つめていた。

 そこから両陣営は話し合いと言う名の、不満の吐出しが始まる。

 討論の内容は基本的にはライトの強さに対する見解なのだが、時折関係のない「人外」「卑怯」「屑」「鈍感」というライトを罵倒する声が混じる。


「はいはい、皆さん落ち着いて」


 収拾が付きそうにない話し合いに、パンパンと手を打ち死を司る神が割って入る。


「まずは、私の提案を聞いてもらえるかしら。一応、制限とルールを考えてきたのよ」


 特にヒートアップしていた四名が今にも武力行使に移りそうだったのだが、ライトの母である死を司る神の言葉に歯向かう気はないようで、大人しく矛を収めて話を聞く体勢になった。


「取り敢えず制限の方だけど、ライト『神力開放』禁止ね」


「母さん、それは酷くな――」


「「「「賛成!」」」」


 ライトの反論は通過者一同の声を揃えた同意により掻き消される。


「いやいや、ダメでしょ! ライトから神力取ったら何が残るのよ!」


「そうだよ! ライト兄ちゃんの唯一の売りは怪力じゃないの!」


「怪力だけですか……」


 すかさずイリアンヌとマースから批難の声が飛ぶが、その内容が力を失った自分に価値が無いと言われているようで、珍しくほんの少しだけ凹んでいた。


「はいはい、盛り上がるのは後にしてね。じゃあ、続きを話すわよ。他にはルールなんだけど、ライトに最後止めを刺した人を優勝者とする、って部分をちょっと変えようと思うの。このままだと、ライトが追い詰められた時点で、最後の一撃を狙って参加者同士の争いが始まると思うのよ」


 そう言って、死を司る神は流し目をライトに向けるが、その視線を知ってか知らずか、我関せずと正座したまま、収納袋から飲み物を取り出しカップに注いで口を付けている。

 ライトは同士討ちを狙って自分に止めを刺した者が勝者という条件を付けた筈だと、死を司る神は考えている。本来なら、素直に最後まで生き残った者が優勝者とするのが、当たり前の流れだ。

 死を司る神の読みがあっていたのか、ライトの表情からは読み取ることができない。自分の育てた息子ながら、厄介な子に育ったわ。と内心でため息を吐いている。


「だから、明日はライトを倒すまで選手同士の戦いを禁止し、ライトを倒し終わってから生き残りで戦って、勝ち抜いた者を優勝者とする。基本的にはこのように考えたのだけど、何かないかしら。反論、意見、何でも歓迎するわよ」


 ライトを知る者としては『神力開放』を封じてもらえたことにより勝機を見いだせ、尚且つ、新たな提案によりお互いを出し抜かなくてすむので、ライトとの戦いに集中できるので文句はない。

 敗者側としては『神力開放』を封じられたのは痛手だが、他の特別な贈り物スペシャルギフトが残っているライトの力を配慮すれば、勝ち残るのはライトだと思っている為、特に反論は無いようだ。

 ここで余計な事を口にして、ファイリたち一回戦突破者がもっとハンデを欲しがられても困ると、そこを考慮した結果でもある。


「いや、ちょっと待ってくれないか」


 話がまとまりかけていたところで手を挙げ、声を上げたのは、またもショウルだった。


「申し訳ないのだが、私は『神力開放』というのが良くわからない。それを封じるのがどれだけ不利になるのか、想像すらできないのだが」


 ライトと共に戦った経験のある面子は理解しているのを前提で話していたが、言われてみれば神力開放を、その目で直接確かめたことが無い事に他の面子も気づく。

 神力開放の実力を完全に理解している者は、ファイリ、イリアンヌ、ロッディゲルス、メイド長というライトの最も身近にいる女性陣。

 エクス、ロジック、ミミカ、キャサリン、土塊はライトのメイスに滞在し、その戦いを傍で見てきたので、充分すぎる程その力を知っている。マース、シェイコムも何度か力を目の当たりにしていた。

 レフトと名乗っていた武神は、神の座からライトの様子を見守っていたのもあるが、そもそも、死を司る神に頼まれ自分が与えた力なので、誰よりもその威力を把握している。

 その他の本選出場者は噂程度でしか知らず、ショウルの言葉に同意し頷いていた。


「ごめんなさいね。知らない人がいるのをすっかり忘れていたわ。どう説明したらいいかしら」


 その事を失念していた死を司る神は、上手い説明が思いつかず頭を悩ませる。


「なら、実際に見せればいいのではないか? 『神力開放』状態のライトと――そうだな、敗者を戦わせてみないか」


 ギルドマスターは酒を飲みほし、少し赤らんだ顔でそう切り出してきた。


「おー、それはいい。わしも参加するぞ」


 武神も便乗して参加を希望している。


「力不足だとは思いますが、僕も参戦させていただきます!」


 鼻息も荒く、シェイコムが意気込み過ぎる勢いで立ち上がった。


「強さ。興味がある」


 淡々とホワイティーも参戦を希望する。


「面白そうですけど、私はやめておくわね」


「わ、私も嫌よ! 何で自ら台風に飛び込まないといけないの」


「そうよそうよ、自殺願望は無いわ!」


「ライト兄ちゃんの応援に回るから、私もいいー」


 残りの敗者である、ファイニー、ミミカ、イリアンヌ、マースは参加を拒否するようだ。

 ライトの同意も得ず、勝手に話が進み、対戦相手まで決定されてしまった。


「何か話がまとまっちゃったけど……まあ、いっか。実際に見せるのが一番わかりやすいわよね。その意見採用! じゃあ、本選の会場と同じように異空間の戦場を用意するわ」


「私の意見は――言うだけ無駄ですか」


 異様に盛り上がった、この人たちを止めるだけ無駄だと、ライトは悟っている。黙って茶菓子を摘みながら、お茶をすすっていた。

 死を司る神はその場で軽く手を振るうと目の前の空間が歪み始め、黒い両開きの扉が浮かび上がってくる。

 現れた黒い扉に軽く手を当てると、ゆっくりと扉が開いていき、扉の向こうには草木の一本もない荒野が広がっていた。


「映像はこちらから見えるようにしておくから、いってらっしゃーい」


 元気いっぱいの死を司る神の声に送り出され、参加者たちは次々と扉を潜っていく。ライトは正座状態のまま襟首を掴まれ、ギルドマスターに引きずられ扉の向こうへと消えていった。

 扉が音を立てて閉まり、扉の向こうが見えなくなると、死を司る神は指を鳴らす。

 突如、店の中心部に球体の透明な何かが現れる。直径が一般的な大人の男性ぐらいはある球に、荒野の映像が映し出された。


「あー、てすてす。声聞こえているかしら」


 死を司る神は、いつの間にか手にしていた拡声器の音量を入れ、映像に向かい声を掛けている。


「ええ、聞こえていますよ」


 のっそりと立ち上がったライトが頭を掻きながら返事をして、空へ向かい手を振っている。


「じゃあ、準備もいいわね。あ、そうそう。そこで死んでも仮の死だから、大会と同じように蘇生された状態で戻るから安心してね。では、試合開始!」


 開始の合図と同時に全員がライト目掛け襲い掛かる。

 武神、ギルドマスターは二人並んで正面から突っ込んでいく。

 ホワイティーは背中から白い翼を生やし、空へ舞い上がると両手を掲げ、手の平に集めた白い光をライトへ放つ。

 シェイコムは『神体』を全開で発動した状態で、二人から遅れて追走している。


「長引かせて手の内をばらす必要もありませんよね『神力開放』」


 白銀の光が強風を伴いライトを中心に吹き荒れる。巨大な竜巻が立ち昇ったかのように見えたが、それは一瞬だった。

 光の渦はライトの体に纏わりつき、白銀の光に包まれたライトが姿を見せる。

 武神、ギルドマスターが一気に間合いを詰め、その拳が届くと思われた瞬間――ライトを含めた三人の姿がその場から消えた。

 店内で球体を覗いていた殆どの人が、完全に三人の姿を見失っている。ただ一人、ファイリだけは『神眼』を最大出力で発動していたので、微かに見えていた。

 二人の攻撃が触れそうになった瞬間、ライトの姿がぶれて二人が後方へと吹っ飛んだ。おそらくライトが攻撃して、二人が避ける間もなく吹き飛ばされたのだろうと想像はできるのだが、『神眼』でも見切れぬ動きに、改めて格の違いを見せつけられ、ファイリは渋面になっている。


 誰もいなくなった空間をホワイティーの放った白の光線が薙ぎ払う。死を司る神は慌てて映っている個所をホワイティー、シェイコムが見える位置へと移動させる。

 球体に映ったシェイコムは腰が後方へ突き出した状態で、地面すれすれを低空で滑空している場面だった。

 その速度はかなりのもので、シェイコムの体は急速に小さくなり、瞬きをしている間に姿は点となり地平線の向こうへ見えなくなった。

 何が起こったのかもわからないまま三人が消え去り、ホワイティーは無表情な仮面を脱ぎ捨て、更に高度を上げ遥か上空にまで昇る。


「ここからなら」


 持ちうる全ての魔力を消耗し、口内へと魔力を収束させる。人では開くことが不可能な大きさに口を開き、その口から膨大な魔力を解き放った。

 その攻撃範囲は直径一キロの円形状であり、ライトの姿が見えなくとも一気に殲滅できると考えられた砲撃であった。

 巨大な光の柱が地面へと突き刺さり、地面を抉り、巨大な大穴が大地に穿たれる。


「わ、私たち良く勝てたわね」


「そ、そうだな」


「裏切ったのを怒ってないかしら……」


 ホワイティーと本選で戦った三人は、映し出されたその威力に息を呑む。彼女とまともに戦わずに済んだことに心から安堵しているようだ。


「限界」


 フラフラと自分が空けた大穴の縁に何とか着地すると、ホワイティーは穴を覗き込んでいる。


「惜しかったですね。お疲れ様です」


 その言葉と同時に頭に手を置かれ、ホワイティーは振り返ることなく負けを認める。

 開始三分もしないうちに勝負が付き、本選でライトの『神力開放』禁止に異を唱える人は誰もいなくなった。



まだ、もう少し争奪戦が続きます。

こういった大会は思っている以上に話が伸びるのですね。自分で書いていて驚いています。

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― 新着の感想 ―
[一言] もともと好感度低いヒロインズが さらにどんどん嫌いになっていく行動の繰り返しで なぜ主人公が縁切りレベルで対応しないのか不思議です
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