再会。
嫌なイベント。
それは…文化祭。
この高校の名に因んで、「天藤祭」となっている。
で、文化祭と言えば全員参加。
ここが嫌な所。
いくらハルシラ君のおかげでイジメが無くなったとも言えど、私の事を嫌いになくなるわけではないからね。
「ゆーりちゃーんっ!なーに、暗い顔してるの?」
ビクッ!…何だ、美夕ちゃんか…
『いつもの事よ。』
「そうかね…?」
ふむ。と頷いてる美夕ちゃんは何処か不満げ。
まぁ、気にしないとこう。
「文化祭だよっ!私は百合ちゃんから離れません!」
『へ…?』
今なんて…?
「あ、その反応。やっぱりイジメの方の事を気にしてたんだね?」
呆気にとられていると美夕ちゃんは話し出した。
「どーせ、イジメが無くなったからって私は嫌われてるとか思ってたんでしょ!そりゃイジメられてたから今まで話しかける勇気とか湧かんかったけど、私は、百合ちゃんの事、好きだからね!だから一緒にいますよっ♡
って言う事をあの男と話してたのよ」
と、言って舌打ちをした。
多分、あの男とはハルシラ君の事だろう…。
声、低くなってるしw
『ありがとね…美夕ちゃん』
「当たり前だよっ友達だもんっ!」
この言葉が純粋に嬉しくて涙がでそうになった。
けど、流石にそれは耐えた。
こんな私でも友たちが出来たと言うことが何よりも嬉しかった。
それなら。
それなら。
それなら尚更。
早く…
切らなければ
とか考えてると不意に自分の体に重みを感じた。
「百合っおはよっ」
『おはよう、ハルシラ君。』
普通に挨拶をするのはもう日課になっていて。
これに慣れてる自分にも驚く。
と、更にこんな事をハルシラ君に言われた。
「百合、俺のことも名前で呼びなよ?」
…名前
『名前で呼んでるよ?』
ハルシラ君って。
「いや、そうじゃなくて…なんていうんだろ…下の名前!日向って呼んでよ」
…ヒナタ?
『何で?』
ぶっちゃけ、男の人と深関わるのはい嫌なので名前でなんか呼びたくない。
しかも。
ハルシラ君がそういった瞬間ハルシラ君の背後の方にいる女共が