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暗く深い井戸の底から世界を見下す。  作者: さんまぐ


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第11話 人は人、自分は自分。

ボコボコの顔をした永礼崇が謝ったが、門倉朋代はかつての恐怖が蘇り震えてしまう。


八幡天音は即座に「ミジンコ、お前の愚行で朋代さんが震えてるぞ?どれだけの事をしたかわかるな?わからないなら痛みで教えてやる」と言いながら永礼崇を立たせると、ボコボコに殴りながら「朋代さんが!止めるまで!殴ることを!やめない!」と言う。


殴り続ける八幡天音の顔は、嬉しそうでニコニコとしていて凶悪さを醸し出している。


暫く待っても門倉朋代が止めないので、流石に三浦菜央が「死んじゃうよ!」と止めに入ると、永礼崇は「菜央、ありがとう」と震えながら言い、八幡天音は「手が疲れた」と言いながら笑った後で、「菜央さん、マジ菩薩ですね!」と言う。

その横で嶋田烈は「んー、後8発で70だったのに」と残念そうにしていて、門倉朋代は「数えていたの?」と聞いてしまった。



結局永礼崇が謝っても、門倉朋代は許せないと言った。

だが、この事件があったから嶋田烈と付き合えたし、三浦菜央とは心の友になれたからもういいと言ってくれた。


その後は解散にならずに永礼家で昼食を食べることになる。

遠慮したい門倉朋代だったが、八幡天音は再び永礼崇を殴りながら「朋代さんが!食べてくれるまで!殴る事を!やめない!」と言い始め、永礼父母はお祝いしたいから是非同席してほしいと言い出して断れる空気ではないし、嶋田烈が「やったじゃんタダ飯ゲーット!」とはしゃいでしまう。

三浦菜央も「皆とご飯は久しぶりだから、お母さんにお昼いらないって言おうっと」とノリノリになっている。


門倉朋代はなんかおかしな気分になって「い…いただきます」と受け入れていた。



・・・



お昼は町中華の出前になる。


八幡天音は「おい駄犬、お前は口の中がズタズタだから辛い物は食べるなよな」と言い、永礼崇は「身体中痛くてなにも食べられないよ」と言うと、即座に殴られて「元気に食べる姿をご両親と皆さんに見てもらって安心していただくんだよ!お前の意思なんてない!意思の主張をしたければ早く人間になれ!」と言われてしまう。


メニューを見ながら悩む門倉朋代に、永礼母が「遠慮なんてしないで、好きなものをお腹いっぱい食べてね」と声をかけると、門倉朋代は悩みながら「烈は何にしたの?」と聞く。


嶋田烈は「餃子、ワンタン!かた焼きそばだ!」と言って胸を張る。

門倉朋代がメニュー表を見ると、1人で2000円近く食べると言っている事がわかり、自分の実家にいる時と変わらない時と同じ立ち振る舞いに、「…遠慮って言葉はないの?」と聞くと、嶋田烈は「崇の父ちゃんと母ちゃんには、この4年甘えてなかったからな、その分だ!」と言い切った。


この返しに永礼父母は「そうだよ!烈くんは昔からよく食べたよね!食べなさい!」、「そうよ!烈くんは息子みたいなものだから遠慮しないで」と笑顔で言っていて、迷惑とかはない感じだった。


その時、嶋田烈は「で?朋代は何に悩んでんだ?まあ欲張って食い過ぎると、ぶくぶく太って豚みたいになっちまうかもな」と言って笑った。


その瞬間、永礼崇が身体を強張らせて状況を見守ると、門倉朋代は「私運動してるから太らないもん。決めた。五目焼きそばと春巻」と返して嶋田烈を笑い飛ばしていた。


八幡天音と三浦菜央は永礼崇の変化にいち早く気付いて、「どうした駄犬?」、「崇?」と声をかけると、永礼崇は不思議そうな顔で「門倉 さん、烈に酷い事を言われたのに怒らなかったし、泣かなかった…笑い飛ばしてたんだ…なんで?」と言った。


八幡天音が「お前ごときが人間様に物言える訳がねーだろうが」と注意すると、三浦菜央は「んー…、烈だからかな」と言う。

嶋田烈も「ん?別にいつも通りだし」と言って「な、朋代」と言うと、門倉朋代も「悪意がない事くらいわかるわ」と返す。


益々混乱する永礼崇を見て、三浦菜央が「わかった!」と言って笑顔になると、「崇の烈になりたいって言葉、烈みたいな冗談が言いたかったんだ」と言った。


そのまま「烈は冗談だってわかるけど、崇のは本気に聞こえるからダメだよ」と笑い飛ばすと、八幡天音が「お前にはセンスが無いんだからやめとけ」と続ける。


門倉朋代は本気でクソデカいため息をつくと、「信じらんない。鏡を見なさいよ。タイプが違うじゃない」と言った。


それでもまだわからない永礼崇に、三浦菜央が「わからないかな?逆でも大変だよ?」と言って笑う。


逆と言われた永礼崇は「え?菜央?」と聞くと、三浦菜央は笑顔で説明をする。


「烈が崇の真似をして真面目になったら、私ならビックリして肩掴んで『どうしたの?何があったの?言ってよ。教えて?相談して!』って心配するよ」


身振り手振りで説明すると笑い、そして門倉朋代に「ね?朋代も烈が真面目になったら心配するよね?」と聞くと、門倉朋代は「人を殺して山に埋めたか、浮気を疑うわ」と答えてから烈を見て、「真面目?ないわ」と言って鼻で笑った。


それを見た八幡天音は「そこからかよ駄犬。お前はスマホで水が飲めるか?水が入った水筒で通話が出来るか?よく考えろ。お前はお前、嶋田さんは嶋田さんだ」と言ってまとめた。

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