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白を守る体質

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

非常に生々しい、恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


過去最高かも知れません。

女は初めて触れられた男によって変貌する。だから赤を奪うのを躊躇って白を嫌厭する。これはよく言われる話である。そして其れは彼女を見ていて、ひしひしと感じる事でもあった。

彼女は基本的に軽度の接触恐怖症。この軽度というのは、服の上から触られるぐらいなら大丈夫という意味であり、素肌同士の接触は嫌悪感を抱くというものだ。だから剥き出しの肌同士が触れ合うと、何かに擦り付けて感触を打ち消す真似をする。

彼女に言われせると、潔癖症という訳では無いらしい。ただ人の肉特有の柔らかさ、しっとりと汗ばんだ感じがどうも受け入れられないとの事だった。

その癖、常人が見たら度肝を抜くような、極めて歪でねじ曲がった、大量の年齢指定本を本棚に並べて楽しんでいる。生々しい描写が大好きなのだ。

余りに矛盾した体と心。けれどもこうも思った。彼女の接触恐怖症は、彼女を守る為の一種の縛りなのだと。この縛りが無ければ、きっと早くに命を落としていたのだろうと。


今日も隣合って座り、奇抜で歪な性癖が詰め込んだ本を読む。何冊も何冊も、そうして興奮に目をギラつかせ、雰囲気を女に変貌させる。

「君は性癖は変態さんなのに、どうして体は品方向性なんだろうねぇ。普通は体と心は一致するもんだよ? でもそうでないと何処かで病気貰って亡くなっていたんだろうね」

接触恐怖症という枷が無ければ、風俗店にでも務めて、金を荒稼ぎにしていたのだろう。そうして淫蕩に耽り、全てを崩して死んで行ったのだろう。

「……言っとくけど、他人に触れるのが嫌なだけだから」

やや不機嫌そうな声は、彼女の悩みを示していた。

矛盾故に、彼女自身もかなり持て余している。誰かに触れられたい。愛を深めたい。けれども触られたくない。気持ち悪い。こんな不安定な人間、見た事ない。

「其れは知ってる。脱ぎ捨てたシャツ片手に一人遊びに耽るの、可愛かったし」

『誰か』に触れられるのが嫌なだけ。『自分は』良い。其れが彼女の本質。だから自分相手には何処までもふしだらになれる。

「君も大概変態だよ……。

まぁでも……君も前に言ってたじゃん。病気とか、妊娠の心配が少ないから、面倒事のリスク少ないよって。あれ……結構救われた…………嬉しかった」

そう言うと、ずるっと何かが這いずる音がした。音の鳴る方へ視線だけを動すと、彼女の指が僅かに此方に近寄っていた。

体が嫌がるだけで、接触はしたそうなんだよね。だから触れられないギリギリまでこうやって近付ける。彼女なりの甘え方だった。

「好き合ってる相手には、この解けて欲しいんだけどね」

「んな事分かってるよ」


オマケ 欠陥品

「性癖何時から歪んでたのって? 幼稚園の頃かな? 結構、弄り回してたし」

「ぐしょぐしょになったものを見て、結構戸惑ってた。漏らしたみたいで、恥ずかしいじゃん?」

「だからそうだね。欲求は君以上にあるよ。売春婦にならなかった事を感謝して欲しいくらいだね」

「だから初だったって。失礼だな。ディープキスでぐしょぐしょにする位には」

こんな話を同棲する時にした。勿論、唖然としていたけれども、段々と面白くなってきたらしい。今は割とブラックジョーク混じりに私を詰る。

良い関係だ。ドン引きするだけで終わらないのは。理解もあるしね。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


最初の冒頭文は、

『私に触れられたら娼婦に成り下がるんだろうね……』

『でも誰彼構わず食い散らかさないで欲しいなぁ……』

という思いの元。

そのままでいて欲しい。でも可愛がってあげたい。

という気持ちから。


ちなみにオマケ頁は、流れてきたものを生々しく弄り回したもの。

幼少期というのは、上品、下品分からないので、その行為が感覚的に良いと思ったからしてる。

其れが何故悪いか分からない。

そう言うものだと思います。価値観は大人になる事に形成されると思うので。


性癖歪んだ事を自覚したのはケータイ小説です。

あとはティーンズラブの小説だったかな。

でも意味は全く分かってなかったので、本質的なところは分かってません。


彼女の矛盾した一面。

心は誰でも良いとさえ思ってると思います。

でも誰一人として許さないのは、体が接触恐怖症だから。何なら気に入った人間でさえも拒絶します。

心は滅茶苦茶淫蕩ですが、体は潔癖です。

だからこそ、真っ白なままなんです。

そしてこの体質こそ、彼女を守る唯一の枷なんです。


悩まないかって、言われればそりゃ悩む。

『なんでどっち付かずなんだろう。

せめて好きな人には触れたいし、触れられたい。気持ち悪いなんて思いたくない』

というのは根底にあると思います。


だから彼の事は信頼してると思います。

『慣れてて欲しかった』

『そうされるのはちょっと……』

と言われたら、悩んだままだったと思うので。


別れても友達でいると思います。生涯掛けてクソデカ感情向けるぐらいには。

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