第一話
第一話です。
アズマ連邦領、エゾノ島。
この島は、連邦領なのだが、あまりの寒さに連邦は開拓をあまり行っておらず、未だに未開の地となっているところも多い。
そんな未開の地に、あるエルフの村があった。彼らは元々、南部の大きな島にアルフエイム帝国を築き上げていたのだが、人類種族の連邦に国を滅ぼされ、命からがらこの未開の地にやって来たのである。
そんな彼らの希望。それは族長の一人娘である、”フレイヤ“である。正確には娘ではなく孫である。
人類種族の国家である連邦との戦いにおいて、長おさのソールの息子のヴィーザル、そして嫁のディースは亡くなり、高齢のソールとその他エルフ達のお陰で、なんとか12歳まで育てることができた。
しかし、この未開の地に、連邦の魔の手が襲う。
多くの生き残ってきたエルフ達が虐殺され、生き残った人々は、さらに奥地に逃げ込むこととなった。ちなみに、逃げ込んだ地で魔石という貴重鉱石が獲れることがわかったのは、かなり後のことである、、、
また、唯一の希望となっていたフレイアは、連邦軍の兵士が放った毒矢に当たり、一時意識不明となった、、、
生き残ったエルフ達の献身的な介護によって、フレイアは、意識を取り戻した。
しかし、
「ここは? あれ、あなた方は?」
記憶喪失であった。
これは致命的なことであったが、無事に身体や体力、そして魔力は回復した。しかし、記憶はいつまで経っても戻ることはなかった。
そして数年後、、、
フレイア17歳のある日、避難していたエルフ全員が族長に呼び出された。
何があったのかとエルフ達は、酷く怯えていたが、族長は皆を静まり返らせ、合図をした。族長の合図の後、族長の背後にあるテントから、出てくると、宣言した。
「私、行商人になる!」
と、
こうして彼女は行商人として世界に旅立つこととなった。
人間に復讐するために、まずは資金を集めるためだ、、、
短めの小説ですが、楽しんで読んでいただけれたら、幸いです。
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