プロローグ
作者の身長に伸び悩む作者です。
連載予定だった作品ですが、異世界でもあるし、現実世界の歴史改変でもあるので、IF戦記物として投稿することにしました!
それではどうぞ!
1935年 某日 大日本帝国 北海道のいずこにて、、、
とある山奥にて、兵士たちが、総出で何かを運んでいた。
「分隊長。これ一体、何運んでるんですか? さっきからめちゃくちゃ重い木箱を大量に運んでるんですけど?」
「ああ、なんか小銃やら弾薬やら、色々と軍事物資を輸出するために運んでいるそうだよ。」
「え? 武器の輸出のために、なんで山奥に運んでいるんですか?」
「そんなもん、上しか知らんらしいがっ、、、!? おい! アレを見ろ!」
輸出品を運んでいる一団が山中で見たものは。
「「なんじゃこりゃ!?」
紫や黒色に輝く、半透明の巨大なゲートであった。
その近くには上官や、政府のお偉いさんたち。そして、一際目立つ耳の長い少女が何やらサインを交わしていた。
「、、、あ、アレとコレは、全部でいくつ用意してくださったの?」
「全部で2000梃だ。それと弾薬やらだな。 で、代金は用意できたのかな?」
「ええ、もちろん。 ゲートの向こう側に、代金の魔石を準備してあるわ。」
何やら商売のようなことをしている少女と、上官は、双方万年の笑みを浮かべていた。
運んでいる兵士たちに、上官が指示をする。
「ああ、お前たち! そこに積んでいる木箱を、ゲートの向こうまで運んでおけ! 帰りには、向こう側からの木箱を“丁寧”に運んでおいてくれ!」
そう上官が、運び終わって休息を取っている兵士たちに、傍らに置かれている、山積みの木箱を指差した。
休憩を切り上げ、木箱を運ぼうとしている兵士の1人がつぶやいた。
「もしかして、想像上とされている“異世界”とやらに行くのでは?、、、」
緊張気味に。そして少しの好奇心と共に、黙々と武器が入った木箱を運ぶ兵士たちであった。
、、、
「ようやく交易ができるようになったわ! これで腐った人間どもの国を滅ぼす準備を始めることが出来たんだ!」
黙々と武器が入った木箱を運んでいく様子を見ながら、耳が長い少女、エルフのフレイアは心の中でよろこび、神に感謝を捧げた。
人間から迫害を受けているエルフを。そして国を。
ふたたび再興させるために、彼女は戦うことを選んだ。
彼女によって、現世と異世界両方が変わることとなるとは、、、
後にエルフの国である、アルフエイム帝国を復興させることとなる英雄フレイアが、ある日突然中身が変わったかのようになり、人類に復讐をするために動き出したのは、
今から数年前に遡る、、、
プロローグ短いですね、、、
次回から実質的なスタートです!
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