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ヨコスカ・プリズン

 「please give me chocolate!」

 負けた相手から物を乞うとは何事か?と怒る帝国軍人も多い筈だが、多くの国民はその貧しさから解放してくれる、旧敵国の米国率いる連合軍の進駐を歓迎した。

 ダグラス・マッカーサー米国陸軍元帥等連合軍は、日本人にウォーギルトプログラムを実行し、先の第二次世界大戦は日本人が悪かったと思わせられた。

 一方で、隣国韓国では、朝鮮戦争が没発し在日米国陸軍・海軍の参戦が必須となった。

 大日本帝国陸海軍の解散から約9年。防衛庁・自衛隊は、米国の強いイニシアティブにより発足する訳なのであるが、それまでは警察予備隊や警備隊が同盟国(まぁ、この当時は宗主国に近いが。)米国を支えた。

 日本国には全く伝えられていなかったが、本山等スリーサイレントは、その強さゆえ即没収され米国海軍第7艦隊に組み込まれたのは、既に述べた通りである。

 朝鮮戦争の勃発により、戦争の危機感を用いて船出した新日本であるが、現実は厳しかった。

 「なぁ、モト?俺達この先どうなるんだ?」

 「知るか。なるようになるだろ。」

 「他人事かよ?日本海軍はなくなり、戻る所がなくなったんだぞ?」

 「タニ、落ち着け。検査が終われば伊400シリーズ(スリーサイレント)は、日本に引き渡される。戦後の新組織にも欠かせない潜水艦になる筈だ。」

 「日本海軍の生み出した化け物submarine、か…。」

 「とりあえず、今は一刻も早くこのヨコスカ・プリズンから脱出するかだ。ただし、強引なやり方では、今まで耐え忍んで来た意味がない。潜水艦を使って逃げるなんて後味が悪いが、既に作戦計画は立て終わっている。でもな。ここはホワイト中将に挨拶して行くのが、筋ってもんだ。」

 「そうだな。」

 

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