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第二次世界大戦の終わり

 結局、谷山中佐や山田中佐に本山大佐の本格的な質疑は為されなかった。また、尋問もなかった。只一つあった命令は、スリーサイレントが米国海軍第7艦隊所属の第3潜水隊に所属せよ。と言うものであった。

 「なぁ、最近やけに臨検多くねぇか?」

 「これから伊400系統の潜水艦を丸裸にするつもりだ。米国は既にこちら側何だし。」

 「まぁ、そりゃそうだけどよ。」

 「知られちゃまずい書類は全部捨てたし、2.3日もあれば現状把握されるだろう。」

 「知られちゃまずい事ってのは極秘事項だから家族にも話せないんだよな?」

 「墓場まで持っていけ。」

 「もうあと1ヶ月もすれば、身動きが自由にとれるさ。」

 「まぁ、丘でやることと言えば、風呂に入り、飯を食べ、煙草を吸うのが定石かな。お前も吸ってみるか?」

 「いえ、御気持ちだけ頂戴しておきます。」

 ビリィビリィ、ビリィビリィ。

 「総員集合。」

 「総員整列。」

 「本日から第7艦隊を指揮する、こちらホワイト中将だ。」

 「日本海軍の皆さん、ヨロシクオネガイシマース。」

 「HELLO、captain本山。nice to meat t0 you.」

「ナイストウミーチュウトウ、ホワイト中将」

 「紹介は以上だ。解散。」

 「持ち場だってよ、飯食うか、本読むか、将棋するか煙草吸ってるかだもんな。給与も貰えてこりゃあドッグ入りは、天国だぜ。無論、ドッグから出たら地獄の一丁目一番地だがな。」

 「山田中佐、一局どうですか?」

 「今さっき本山にぼろ負けした。だからやらん。」

 「谷山中佐、少し弛んどるぞ?」

 「そうすか?久しぶりのドッグ入りなんすよ?」

 「つーか野郎しかいないすし詰めの所で戦いたいんすか?クレイジーですよ?」

 「俺はサブマリナーだ。海中こそ我が本分。例え環境が劣悪でもな。」

 「本山大佐に聞かせてやって下さいよ。」

 「まぁ、彼もやる時はやる男だ。案ずるな。」

 「何でこんな人が司令官なんだか。」

 「まぁ、人事権は米国海軍がもっているがな。」

 「下手に動けばこちらの命が危ない。」

 こうして、伊400号潜水艦の第二次世界大戦は終わった。果たして本山大佐を始めとした、一味の運命はどうなるのだろうか?

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