プロローグ
気がついたのは、2000年の事だった。
世界の空気が変わっていたからだ。
なんと言うか、空っぽのようなデータベースの中にいるような。
私は、時屋イザナミ。
生まれたときから、違和感があって何で生きているのか不思議だった。
とても頭が痛く、気絶をしていた。
道の真ん中で、蹲る幽霊の様な雰囲気をかもし出していたのかもしれない。
そんな中、ある異性と出逢った。
望月イザヨイ。
彼は、助けてくれると言った。
とても、この世のモノとは思わなかった。
でも、助けて貰うことに。
時折、一緒に過ごしていると自分の頭の上の1メートル上空?で、
男性と女性の道端の声や、ギャル達が騒いでたり、ホストみたいな陽気な男性が嘘の愛をペラペラと語っていたり。
何度見ても、人間は見えなかった。
特に、自殺名所では無く普通の道。
仕事から帰ってくるとき、車で山道をループしていて3時間たったときに解除され家に帰れたり。
目的地の場所に行かなければ行けないのに、全然見えて来なかったり。
この世の人間では無いのに、「すみません。通ります。」と挨拶してしまったり。
幽霊なのに、「お姉ちゃん、この電車乗っちゃだめ。電話も出ちゃだめ。困ってる人が居たら、助けてあげて。」って言われて、普段とは違うルートで道案内していたら、翌日大ニュースになる出来事が起きていたことがあった。
こんな電波な私を、イザヨイは信じてくれていた。
プロローグNEXT
※この物語は、全てフィクションです。登場人物、出来事など全て架空です。もし、遭遇してしまったら覚悟してください。