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遊)No.64「タイと北朝鮮」

タイと北朝鮮は、国交がある————。


目下、北朝鮮は、経済制裁が厳しくなる一方で、今月にもアメリカから「テロ支援国家」再認定されてしまい、かなり追い込まれており、国家としては何としても外貨を稼がねばならない状況です。


 よって、このタイでも外貨獲得目的に、「北朝鮮直営レストラン」が数軒ある。

 地元、タイの日本人駐在員の間では「喜び組レストラン」と呼ばれている。

そう、北朝鮮と言えば、首領様に仕える美人軍団「喜び組」だ———。


 2年前だったか、私も日本から来た顧客にせがまれてアテンドしたことがある。


 ——拉致されたら、どうしよか


 ——なんか、武器とか持って行った方がええのかな。


 顧客はこんなことを言いながらも、小生に連れて行けと言うのだから、万が一の時は自己責任でと、確約を取ってお連れした(笑)


 数軒あるうちの一番大規模で、有名なお店は、スクムビッツSoi26通りにある。なぜか、必然か知りませんが、地図にはその店は載っていないし、当然グーグルマップでも検索できないことになっている。

 場所は、「Soi26通り」にある「北海道レストラン原始」の隣だ。

名称は「平壌アリランレストラン」というらしい。


 で、ご期待かどうかは知りませんが、「そっち系」のサービスは一切ございません。あったら。あったで、怖いかもしれませんが(笑)、ハニートラップに掛かって、怖い工作員のお兄さんに裏に連れてかれて、身ぐるみ剥がされて……なんてこともありそうだし。


お店では純粋に「北朝鮮料理」が味わえる。本場のキムチが美味いです。

チマチョゴリを着たお姉さんによる、舞台がなかなか見所あります。

歌謡ショーみたいな感じですが、皆さん可愛い女性ばかりで、その歌声も素晴らしいです。

 きっと選りすぐりの女の子を派遣してるんでしょうね。

彼女たちは、首領様のため、国のために、一生懸命働いてます。

 そんな背景に思いを馳せると、彼女たちの歌声もまた何か悲哀に溢れるものを感じて、複雑な思いになったものです。


 タイの歓楽街に飽きた人や、ちょっと一風変わった趣向での「接待」にと言う場合にはおすすめかもしれません。


「拉致」も「監禁」もなく——、従って武器も携帯していかないで結構です(笑)


人の国のことに、とやかく口を挟むな!——と、これを読んでる北朝鮮の工作員の方に(それほんまなら怖いけどw)お叱りを受けそうですが、あえて一言。


 首領様……下々の庶民のことを、もうちっと考えてあげてよ。


北朝鮮から命賭けて38度線越えて来た兵士の体には数えきれないくらいの寄生虫で蝕まれていたというじゃないですか。

 

 そんなんで、一国の主人、とは言えないでしょ? 

ちゃいますのん!?—————


ってことで、バンコクにお越しの際は、一度立ち寄ってあげてください。あくまでも“彼女たちのために”、ですけどね。



※ 声のトーンも文章の調子もかなり抑えめなのは、ちょっとビビってる小生の気の弱さ———(笑)))))))))))))


————————————————

タイを題材にした【新作を好評連載中です】

 併せて、ご愛読いただければ幸いです。


【古都水没】

“微笑みの国”——タイ王国で2011年に発生した巨大洪水と戦った日本人たちの100日の記録

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884330435 【外部サイトーカクヨム】

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