労)No.46「タイの有給休暇」ーマイサバーイ
タイ人労働者には、有給休暇を与えねばならない———。
これは、どこの国にでもある(ない国もあるが)労働者保護の法律。
その中でも、タイ人には「年間30日」のラープアイ(タイ語で病欠)が与えられている。日本では「病欠」は年間有給休暇で消化しているが、タイではラープアイの他にもちゃんと「有給休暇」はある。事前申請する「ラーキット」突発的所用による休みの「ラーチュクチューン」この二つは会社で定める「日数」である。一年ごとに一日増えるとか、そういう感じのもの(増やさなくてもいいが)。そしてこの二つに関しては「買取」の義務がある(強制的に消化させるか、次年度への持ち越しもできる)
どんだけ、休むねん!———な制度だ。
二日以上の病欠の場合は「診断書」の提示を求めることができるけど、こんなのは何の意味もない。何故なら、「診断書」なんて”売ってる“んだから。(金出せば、町のクリニックで書いてくれるんだもん)
これ以外にも当然会社が定める公休日があるわけだから、おそらく年間120日以上は普通に休んどるはずです、彼らは。
何が一番ムカつくかって言えば、金曜日や月曜日に「病欠」しやがる奴だ。三連休にしようって魂胆だ、それも給料貰って。
なかでも月曜日に「病欠」はかなり印象が悪い。そりゃそうだ、二日も休んでて「病気」なるか? 普通。
てなことで、弊社はこの「病欠」に対しての評価(給料やボーナスへの)を厚くしている。そうマイナスに厚く、だ。
月曜の朝、電話してくる従業員。マイサバーイ(体調が悪い)なんで休ませて欲しい———。
こっちがマイサバーイ(気分悪い)だっつーの!!
まっ、こんなのは普通なんで、腹ててもしゃーないです。れっきとしたタイの「労働法」で決まってますんで争っても負けるだけだし。
だもんで、「査定」で思いっきり差っ引いてやるのです。(まっ、有給休暇の消化状態をもってして査定に反映してはいけない——ともあるのだけど)。「上司考課」で評価点数を下げるっていうやりかたです。
タイ人は、甘い顔しているとなんぼでも休みますよ、ほんまに。だって基本、家で寝てるんが大好きなんだから彼らは。一日中だって寝てられる国民です(笑)まっ、働き者というか常識的なタイ人もちゃんと居ますから、やはり相対的に——ですけどね。
【駐在員心得】
会社設立時、「就業規則」を作り「労働局」に提出しなければならないのだが、この「就業規則」作成には特に注意して慎重にすること。以外と、設立時に「書いた」ことを忘れてしまうのだ。
———そんな取り決めあったっけ?
ってなことのないように。
それと「年間公休日」は少なめに設定しておいて、仕事のない時に「臨時」に休みを与えるというのもいいかもしれない。(大企業なら難しいが)黙ってても彼らは休みますから、最初っからたくさん「公休日」を与える必要ないのです。
んじゃ、今日はこの辺で
|...........λ by ピエ太




