人)No.21「運ちゃんネタ」(その3)
本作品は「カクヨム」様 https://kakuyomu.jp/users/7stars にて投稿しているものです。
なろうさまでは、未投稿の作品もそちらで上げておりますので、一読頂ければ嬉しいです。
まだまだ、あります。続々あります——運ちゃんネタ(笑)
あれは、第17代目の運ちゃん、やったと思う。
履歴書を一応、チェックするも内容は殆どわからんので、一応OK、ってことで明日からやってくることになった、この運ちゃん。
年齢45歳 中学卒 写真 ハゲ親父(一見すれば60歳でも通る)
このハゲ運ちゃんを三日使って、私が付けた名前———「スピード狂ジジィー」
確かに、タイの高速道路ってアウトバーンで、ぶっ飛ばせますよ。昼間なら私だって140kmくらい出すことしょっちゅうあります。
が……、だ—————。
このジジィー 夜も明けぬ午前五時前くらいだったか……
件の高速道路を、だ、漆黒の闇の中だっていうにのに、だ。
160km出してやがるぅ———!!
その日は、午前6時半スタートのゴルフに向かうために、AM5時前にコンドーを出たんです、私。
まぁーそんだけ早くとも、車中で1時間ほどは眠れるだろうからさほど苦にはなりません(これが、タイではゴルフ天国、って言われる所以です。日本じゃ、みんな自分で運転して行かんとアカンわけで、眠れない)
で、この親父、指示したのと別の高速道路を使いやがった。
まぁー、地元民だから、そっちの方が早いって判断なのだろう——、といい解釈をするのが日本人。
で、あたしゃ、車の中で眠りに入ったわけだが、途中から、跳ねる、跳ねる!!、弾む、弾む!! どんな道やねん!!、って眠い目こすって窓の外みたら、高速道路じゃん。なんで、跳ねる?なんで、弾む?
まさか——、と、コックピットのスピードメーターを覗き込んだ。
瞬間最高速度:170km/h だとぉ!!!!!!!!!!!!!!!
——こんなスピード狂じじぃーに抱きつき心中されてはたまらん!
と、おもいっきり、運ちゃんの座席を蹴りあげて、ドヤしつけましたよ
——お前は死んでも、俺は死にとぉーないんじゃ!!、100kmで走れ、あほんだらぁーー!!
って、日本語+タイ語 で浴びせてやりました。
そしたら、運ちゃん、どうしたと思います? 腹いせかなんか知らんけど、もう一回さらにアクセル踏みやがったんですよ!!
グオォーーーーン、って180km出てる。
それから、ニヤって笑って、ブレーキ踏みよったんですけどね。こん時思いました
コイツ、次やったら、ぜってぇークビにしちゃるぅ——と。
ほどなくして、二週間もせんうちに、「スピード狂ジジィー」は私の前から居なくなり、第18代目が代わってやってきました。
【駐在員心得】
タイ人の命は安いです。交通事故で人殺しても、20000バーツ(60000万円)で示談になっちゃう場合もある。だもんで、決して、奴らに抱きつき心中させんように、最初っから、120km以上出したら、即刻クビだと言っておくこと。奴らは、早く到着するのが自分らのサービス、だと思い込んでるフシがあるんで。
|............λ んじゃ、今日はこの辺で
by ピエ太




