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8 入院 病棟にて再会

偶然とは恐ろしい・・・。

はあ~。朝から舞子さんは盛大なため息をついていました。

今日は1月30日月曜日。舞子さんが入院する日です。

いつものように朝起きて、朝ご飯の支度をしました。

子供達はご飯を食べた後、名残り惜し気に学校へと向かいました。


そして舞子さんは旦那さんと病院へと行きました。舞子さんは玄関で降ろされて旦那さんが来るまでそこにいるように言われました。なので、おとなしく待っていたのです。

旦那さんが来て入院の受付に向かいました。

手続きが済むと病棟へと行きました。まだ、9時前です。早いです。

なんでこんなに早いかというと点滴を受けるためです。


ナースステーションで声をかけて・・・まずは身長と体重を量りました。


よかった~、あんまりまだ縮んでない。けど・・・うふふ。体重が落ちてたよん。年が変わる前にダイエットしていたけど、12月に入ってから落ちなくなっていたのよね~。それがね、もう3キロ落ちてたの~!

あっ!うれしくて自分言葉に戻ってた。いかんいかん。


部屋に案内されました。4人部屋で窓側でした。

持ってきた荷物を片付けてパジャマに着替えました。

そこに現れた看護師さん。2人きました。1人はまだ若く、もう1人は舞子さんと同年代くらいの方です。部屋や病棟の説明をしてくれて、点滴の針を刺されました。点滴のセットが終わるとすることはないです。

旦那さんは用をするために家に帰りました。


さて、そのあとのことです。舞子さんがベッドに横になりながら本を読んでいると看護師さんが来たのです。さっき来た舞子さんと同年代の方です。今日の検査のことを伝えに来てくれたのですが・・・。


「・・・です。検査に向かう時には看護師が声を掛けますが、池上さんも時間に注意していてくださいね」

「はい。わかりました」

「それから検査に行く時にはナースステーションに声を掛けてから行ってください」

「はい」

「・・・それと、池上舞子さんて、名前変わってないの?」

「は・・・はあ~?」

「変わってないのね。じゃあ、分かるかな。私の事」


そう言われて舞子さんは看護師さんの顔をジッと見つめた。自分は寝ているため、見上げる形になった。その顔を見て首を捻ろうとして口から言葉が出た。


「のりちゃん?」

「そう。そうよ。覚えていてくれたの舞ちゃん」

「えー、のりちゃん!小中が一緒の学校だった!」


舞子さんはガバッと起き上がった。・・・めんどいから自分言葉に戻すね。


「本当にのりちゃんなんだ~。久しぶり~。元気してた~」

「・・・相変わらずなんだね、舞ちゃんは」

「へっ?何が?」

「ああ、いいよ。気にしないで。入院している間に話しに来ていいかな?」

「もっちろん。待ってるからね~」

「・・・て、いうかなんでそんなに元気なのよ。一応病人でしょ」

「ん~?暗くしてたって良くならないでしょ。なら明るくいきたいじゃん。それにそんな深刻な病状じゃないんでしょ」

「・・・」

「なに?その沈黙は」

「舞ちゃん。先生に説明されたよね?」

「えーと、うん。飲み薬じゃなくて点滴にするだけの話でしょ」

「・・・そう、思っているならそれでいいんじゃないの」

「違うの?」

「いい。そう思っていてください!」


そう言って看護師さんことのりちゃんは、私のそばを離れていったのでした。

おかしいな?私何か聞き忘れてたっけ?


点滴が終わったので、ナースコールをした。来たのは若い看護師さん。世間話的にさっき来た看護師さん・・・おっと、のりちゃんのことを訊いてみた。なんとのりちゃんは主任さんとのこと。この病棟で3番目に偉いとか。おお~。のりちゃんすごい!と私は呑気に考えていました。


一旦点滴はおしまいとのことで、次は検査に行きました。まずは血液検査と尿検査。

それから呼ばれて眼科の先生と会って、そのあとには耳鼻咽喉科の先生にも会いました。

ん?耳鼻咽喉科?扁桃腺肥大症のことよね。口を大きく開けて扁桃腺をチョンチョンされました。咳込みましたよ~。何するのよ、先生!首や喉を触診して、なんか頷いているし?

いつからこうなったという話をして部屋に戻りました。


そしてお昼です。ご飯は普通・・・あれ?味がない?えっ!減塩食!聞いてないです。


ご飯を食べ終わって少しして、午後の点滴で~す。

おとなしく寝てました。点滴の管が邪魔です。寝ていても気になって、寝返りを打とうとしてビクッてなりました。


脳外の飯尾先生が病室に来てくれました。話しついでに減塩食のことを聞いてないと言ったら、説明したよと言われました。他にも聞き逃していることがあるみたいです。旦那が丁度来たので、先生が部屋を確保してもう一度説明してくれることになりました。


・・・先生、旦那、ごめんなさい。

どうも頭痛と薬のせいで注意力が散漫になっていたみたいです。

それどころか血栓が動いたのがやばかったと説明されました。あのまま血液にのって移動したら・・・。想像したくないです。


それから先生が私の状態、24日~今日までの家での様子を聞いて薬を変えることを言ってきました。めまいの副作用に反応するって言い忘れたみたいで、それが入った薬だったそうです。なので、飲み薬が変更になりました。


それから、血圧が高いと言われました。・・・グスン。父も祖母も高血圧だったから仕方がないけどなりたくなかったよ~。薬が処方されることになったのよ。


ついでにいろいろ検査をすると改めて言われました。

まずは認知症のテストだって!


・・・えっ?


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