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*12 検査、検査・・・です

うちの兄はこんなシスコンではなかったです。

実際の検査・・・意味がわからんとです。

のりちゃんの話に私はそれなりにショックを受けました。

自分は人見知りが激しくて友達が作れなかっただけだと思っていたのに・・・。

言われて見れば、同じ班の子以外滅多に話しかけてくれなかったけどさ~。


のりちゃんの話は続きます。


「それでその時言ったのが、舞ちゃんと仲良くしたい奴は僕に話しを通してね、よ。それから舞ちゃんを泣かしたら覚悟してよね。とも」

「・・・兄~!何をしていたの。待ってよ。なんで7歳で6歳の子を嚇すの?えっ?小学校の時に友達出来なかったのって兄のせい?」

「・・・たぶん。舞ちゃんがかわいかったから心配なのはわかるけどね。ついでに興津先輩も来ていたわね」

「ちょっと、なんでカズちゃんも来てたの?」


ガ~ン。今度会ったら兄をしめてやる!


そして、時計を見たのりちゃんが言いました。


「ごめん。そろそろ帰らないとならないわ」


私も持ってきた目覚まし時計を見て答えたの。


「本当だね。のりちゃん、話しが出来て楽しかったよ」

「私も。また明日も続きを話しに来ていい?」

「もちろんだよ。待ってるね」


立ち上がったのりちゃんが思い出したように言ってきました。


「そう言えばなんでお兄さんがいたのに名字が変わっていないの?」


普通そうよね。そこって気になるよね。


「親が放してくれなかったとか?」

「うんにゃ。兄が就職のために家を出て、ヘルニアの手術以降、体の自由がきかなくなった母が、私に家を継いでほしいと言ったから」

「じゃあ、お兄さんは?」

「地元を離れて、仕事先で結婚したよ~」

「家持ちも大変ね。確か何代か続いているのよね」

「なんで知ってるの?」

「あー、言ってなかったっけ。母の実家って舞ちゃん家のそばなのよ」


ありゃ?知らなかったよ。

のりちゃんは笑顔を見せて「またね」と、帰って行きました。


のりちゃんが帰った後、私は歯磨きをしてベッドに横になりました。本の続きを読んでいると看護師さんが来て、検温や状態の確認。それからまた、点滴です。消灯時間までゆっくり本を読みました。


この本はなろうで仲良くさせて頂いている瀬尾優梨さんの本です。書籍と投稿時の違いをチェックしながら読んでいきました・・・が、あれ?ここは違うと思うけど、こっちはどうだったかな?う~ん。比較しようにも、本編は引き揚げちゃったからわからないよ~。

でもね、イラストがド、ストライクなの!イサークがカッコかわいいのよ。

一人心の中で、キャーキャー言いながら読みました。


それで・・・読み終わっちゃったよ、おい。

もともと読むのは早い方だけど、目も休めないといけなかったのに、いいのか?私!


・・・あっ!つい、読むのに夢中でノートに書くのを忘れたよ。なので、あんまり時間がないけど、闘病記を・・・。


あれ、もう。消灯なのね。仕方がないから早起きして続きを書きますか。

それじゃあ・・・の、前に点滴終わったよ~、看護師さ~ん。

夜中の点滴はないのね。よかったわ~。じゃあ、トイレに行って・・・。

それじゃあ、お休みなさ~い!


明けて、1月31日火曜日です。いつもの癖で5時30分には目が覚めました。まだ、暗いです。灯りをつけて本を・・・じゃなくて闘病記を書こうかな。えーと、昨日入院したところから・・・。布団に潜って俯せになって・・・書き書き・・・。


ハッ!

え~!もう6時過ぎたのね。ん、じゃあ、まずはトイレに行って・・・。

カーテン開けたらまずいかな?まだ早いよね。というか、開けると寒いか。

病室は一定温度で温かいね。上着を羽織ってちゃんと座ってテレビをつけた。

いつも見ている番組を聴きながら闘病記の続きを書き書き・・・。


はあ~。家族は何しているかな?

朝ご飯・・・。うちはね、ご飯は炊飯器ではなくてコンロで炊くの。炊飯器で炊かなくなってもう7年経つのよね。大丈夫かな~。お米をちゃんととげているかな?


そんなことを考えていたら、看護師さんが来た。あっ、もう、点滴するのね。ご苦労さまです。ノートはこっそり隠します。


朝食を食べて片付けたら、点滴が終わるまではそのままで。終わったらいろいろ検査に行くそうです。


・・・点滴終わったよ~。


それで~・・・認知症のテスト。これはね、記憶力テストよね。名前、生年月日から家族構成やら、前日から1週間前の食事の献立・・・。


あう~。食事はいろいろ作ったけど何を食べたっけ?どうしよう~。先生~、ノート見ちゃだめですか~。

・・・えっ?ノートですか?実はネタにするつもりで書いていたんです~。

ネタですか?・・・実はネットに小説を投稿してましてそのネタにならないかと・・・。

はい。えーと、これです。・・・字が汚くてすみません。漢字が怪しくて平仮名が多いです。


・・・先生?肩を震わせてますけど何か?

そんなに笑わなくてもいいじゃないですか~。


はい?これなら認知症の心配はないと?でも、もう少し食事のことは覚えておくように?

・・・わかりました~。(なんか釈然としないけどさ)


次の検査は眼科です。・・・何でしょねえ、この機械は?

視力をはかるのではなくて目の動きを見るの?それで筋力を見ると・・・。

先生~!よくわかりませ~ん!

なんか、機械を覗いているうちに終わったのよね。


それから~、今度は聴力検査ですか?なぜに?・・・あれ?

なんで森山先生にも話が通っているの?確かに年に一回は難聴もどきになるけどさ・・・。

というかなんですか?脳外に内科、眼科と耳鼻咽喉科がタッグを組むって?

・・・というか、喉は?扁桃腺じゃないんですか、見るのは!


とりあえず、午前中で検査は終わりました~。病室に戻って昼食です。・・・でもね、薄味なの~。もう少し味がほしいよ~。


食事が終わったらまた点滴です。・・・ついでになんか疲れたのでお昼寝しま~す。グウ~。


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