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18話:命をかけた告白

教室を出てしまったものの行き場がない。

今さら後悔している。


屋上にでも行こうか?


廊下で行き場所を吟味していると、

奥から争う声が聞こる。


「.....は.....なの!」

「ちがう!....でしょ?」


声が、だんだん近づいてくる。


「ちょっと待ってよ!」

「待ってられないから」


足音が近づく。


肩を叩かれる。


なんだ?

不意に振り返る。


「.....。」


美久と未綺だ。

「熱海くん、あたし前から熱海くんのことが好ー」

美久は未綺の口を塞いだ。

「....んご、んんが!」

未綺は邪魔が入ったことに苛立ちを覚えながら、

抑えられた口で必死に何かを言っている。


「熱海君?今のは何も聞いていないよね?」

笑顔で美久は言う。

圧が強い。


俺は思わず頷く。


未綺は強引に美久の手を振り払う。

「はあ!」

美久は思わず仰け反る。


今がチャンスと勢いを込めて言う。

「今度は逃げないって言ったでしょ?」

「熱海くん。好き。付き合って。」


美久の表情が真っ青になる。

「言っちゃった....。私、どうすれば....。」

指先が震えている。


「ああ、そうだ。」

ゆっくり顔を上げる。


「あいつを消して....」


一瞬、目の奥が無機質に光る。

「私も、消えればいいんだ。」


美久は力が抜けるように、膝から崩れ落ちた。


「美久?」


「....。」

返事がない。

意識を失っているようだ。


ーー感情回路に異常発生。

ーーターゲット抹殺モードを起動します。


廊下に響き渡る機械音声。


「は?抹殺?」


意識がない美久は未綺の方を向く。

背中の制服が裂け、金属の筒がせり上がる。


未綺の方をロックオンする。


ーー発射まで3、2、


まずい...!


ーー1


勢いで美久に抱きつき、射程が未綺から外れるようにした。


ババババババッ!


銃声は無惨に放たれた。


....


何が起こったのかわからず呆然と立ち尽くす未綺。


散弾は全て打ち終わり

廊下には静寂が広がる。


フッと意識が戻った美久は現在の状況を把握し、赤面する。

「熱海君が私に抱きついてる。やっぱり熱海君は私のことが好きなんだよね」

「好きだよ。でも今はそれどころじゃない」

危なかった。

学校で犠牲者が出るところだった。


銃声の音を聞きつけたのか、翼がやってきた。

「はあっ、はあっ遅かった....もう事後ですか。学校でこんな騒ぎ起こしてまずいですよ。」

「壁の至る所銃痕だらけじゃないですか。ガラスは割れていますし、床なんかは抉れちゃっていますよ。後処理どうしろっていうんですか」

翼は軍関係者のため、うまいこと後処理はしてもらえそうだが、とても面倒くさそうだ。


ごめん、翼。

心の中で謝った。


一方、呆然としていた未綺は、はっとした表情をする

「さっきのことはやっぱりなかったことにしとこ?」



「無理無理無理無理!」

「…戦い方変えよ」

ボソッと言った。


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