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東京幻怪録  作者: めくりの
二章 冥府機関の系譜

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第三十三話 第一章 第十五節:影喰いの真実と黒羽根の女の陰謀

 虚影王を討伐した後、冥府機関は黒羽根の女の影響が次第に広がっていることを確信した。特に「影喰い」に関する報告が藤堂一真の元に集まる中で、その刀が持つ負の側面が浮き彫りになってきた。


「影喰いは単なる妖怪封じの武器ではない。長い歴史の中で、人間の欲望や怨念を吸い取り、それ自体が力を増幅している」

古文書を調べた技術班の分析により、影喰いの刃が黒羽根の女の目的にも関係している可能性が示唆された。


新たな異変:名古屋の地下鉄事件


その頃、名古屋市内の地下鉄で不可解な事件が発生した。電車が突如として停電し、車両内の乗客が消えたというものだった。唯一の目撃者によれば、「闇の中で黒い羽根が舞い、奇妙な声が響いていた」という。


「これは間違いない。黒羽根の女が動いている」

藤堂は即座に出動を命じ、今回の任務に新たな火器メンバーを加えることを決定した。


新たな火器メンバー


重火器担当・篠宮岳人しのみや がくと

対妖怪用の大型兵器を扱う熟練エージェント。特に重機関銃「獄炎ごくえん」で妖怪群を一掃する戦術を得意とする。

性格: 寡黙だが情に厚い。仲間を守ることに命を懸ける。


霊式ライフル兵・宇佐美夏樹うさみ なつき

軽量型ライフル「月光げっこう」を駆使して中距離戦闘を得意とする。機動力を活かして敵の隙を突くのが得意。

性格: 快活で負けず嫌い。戦場では冷静な判断を下す。

地下鉄構内での戦闘


名古屋の地下鉄構内に突入した冥府機関のメンバーたちは、闇に包まれた異様な空間に直面した。駅の壁や床には黒い羽根が散らばり、周囲には耳を塞ぎたくなるような低い囁き声が響いていた。


「この闇……奴がここを支配している証拠だ」

榊原隼人が周囲を見回し、狙撃ポイントを確保する。篠宮は機関銃を設置し、即座に迎撃態勢を整えた。


その時、黒い霧が駅全体を覆い、無数の「幻影眷属げんえいけんぞく」が現れた。それは黒羽根の女が作り出した無数の影で、物理攻撃を無効化する能力を持っていた。


___________________________________________


「全員、射撃開始!物理弾ではなく妖気弾を使え!」

藤堂の指示で全員が妖気を込めた弾を発射する。篠宮の機関銃から放たれる「獄炎弾」が広範囲を焼き払い、幻影眷属の群れを一掃する。


「まだだ……核を探さないと!」

宇佐美が軽快な動きで闇を掻い潜り、幻影眷属の動きを観察する。そして、中央のホームに妖気の流れが集中していることを発見した。


「核はホーム中央の柱にある!全員、援護を!」

宇佐美がライフル「月光」を構え、核に狙いを定める。篠宮と千佳が爆撃と火力で周囲の敵を牽制し、宇佐美が精密射撃で核を破壊した。


___________________________________________


核の破壊で幻影眷属は消滅したが、直後に黒羽根の女の影が現れた。その影は実体を持たないものの、強烈な圧力でメンバーたちを追い詰めた。


「これが奴の本当の力か……!」

篠宮が機関銃を構えるが、影に対して物理攻撃は通じない。


その時、藤堂が影喰いを抜き放った。黒い刃が影に触れた瞬間、影は一時的に後退したが、影喰いの反応が不自然に高まり、刀が震え始めた。


「これは……奴が影喰いに干渉しているのか!?」

藤堂は衝撃を受けながらも、影喰いで影を斬り裂こうとする。だが、影喰いは逆に黒羽根の女の力を引き寄せ、刀自体が暴走しかけていた。


「藤堂、無理をするな!刀を収めろ!」

榊原が叫ぶが、藤堂は歯を食いしばりながら影喰いを振り下ろした。その一撃で影が裂け、黒羽根の女の影が消えたものの、藤堂の体は大きく消耗してしまった。


地下鉄構内は静寂を取り戻し、メンバーたちは任務の成功を喜んだ。しかし、影喰いの暴走が示す黒羽根の女との深い関係に、全員が不安を抱えていた。


「影喰いは、奴の力と表裏一体なのかもしれない。もしそうなら、次の戦いではこの刀が私たちの命取りになるかもしれない……」

藤堂は刀を収めながらそう呟いた。


___________________________________________


この事件をきっかけに、冥府機関は影喰いを巡る調査を本格化させた。同時に、火器チームを中心とした新しい戦術の確立に取り組むことを決定した。


「奴の力はまだ未知数だ。だが、私たちはその一歩先を行かなければならない」

藤堂の言葉を胸に、冥府機関のメンバーたちは次なる戦いに向けて動き出した。

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