美味しいコーヒーの淹れ方具体編
前作でコーヒーの美味しい入れ方の奥義を披露しましたが、では具体的にはどうするかを書きたいと思います。
嬉しいレビューをいただきましたので、久しぶりに書こうと思います。
私がコーヒーを入れるときに気を付けてることの一つはしゃべらないこと。しゃべっているとそれは心が何かにとらわれて、コーヒーがおろそかになっているということです。
YOUTUBERの方が説明しながらコーヒーを淹れていたりしますが、私の中ではもうそれは論外です。これは喫茶店のお客を交えて実験をしましたから確実です。
次に蒸らしについて。これもあるYOUTUBERさんがやってましたが、豆に湯がかかっていないからと言って継ぎ足しはNG。8割かかっていればOK。
ここで大前提ですが、私は豆の味を100%出し切ろうとはしていません。出そうとすれば間違いなく渋みが出てきます。豆の中の8割が出てくれれば私はOKだと思っています。だから蒸らしも湯がそこそこかかっていればそれで充分です。
次に湯で豆が暴れないこと。
昔ある喫茶店で湯を高いところから落としているのを見ました。これもNG。間違いなく私がやれば渋みしか出てきません。小林カツ代先生は灰汁も味の内とおっしゃっていましたが、それも程度問題です。できる限り湯は低いところから注ぎ、静かに注ぎます。
ドリッパーは私はカリタを30年使ってきましたが、まずはこれをお勧めします。メリタは私には味が薄い気がしまう。慣れたらほかのメーカーを使って味の違いを楽しんでください。ちなみに今はハリオを使っています。味はカリタに似ていますが、カリタより味がはっきりしている気がします。
あとはできるだけ体調に気を付けること。風邪などひいた日には、とても渋いコーヒーができてしまいます。そんな日はあきらめましょう。
ドリップポットはできるだけ細い湯が出るようにアラジンポットを使います。それに結構な量の湯を入れて淹れます。少ししか入れないとポットが早く動きすぎて、豆が暴れてしまいます。ポットのお湯の重みでゆっくり動くことを意識してみてください。どのくらい重いのか、ポットの回し方の速さはどのくらいか、それは各々が研鑽を積み会得するものです。理想とするコーヒーを実現するために試行錯誤してください。
ちなみに私は20年間、甘いコーヒーを出すことを常に考えていました。これもまたYOUTUBERの話になってしまいますが、甘いコーヒーと検索すれば出てきます。ですがぬるい湯で淹れろという人がいました。これは激怒ものです。あなたがお客として喫茶店に行き、甘くてもぬるいコーヒーが出てきたらどう思いますか。私に言わせればこれはあり得ない。クレームものです。私は甘いコーヒーを入れるために、一度も低い湯は使ったことがありません。それでも甘いコーヒーは出せるのです。今は店を閉店してしまって、スーパーなどで買うのであまり状態のいい豆を使えません。味もいろいろですが、それでもそれなりに甘いコーヒーをだせています。
あと浄水器を使っていれる人いますが、これは好き好きです。私も使っていましたが、水道水より水にとろみがついていました。水道水は味に角があり、はっきりした味になります。これは好みでいいでしょう。市販の水は使ったことはありませんが、それによっても味は変わるのかもしれません。ただ紅茶と違ってコーヒーは軟水でも硬水でもどちらでも美味しく入れられるので、こだわる方はこだわってみてください。
思いつくままに書いてみましたが、皆様の記憶の片隅に一つでも残れば幸いです。
それでは。