代理戦争・ウァルス
ウァルス(WALS; WAr with Little Sacrifice)は、人類が絶滅せずに戦争を続けるために考案された一種の代理戦争である。
第1回以降は10年に1度開催されている。
【ルール概略】
[人員]
ウァルスのプレイヤー数は、各陣営12人、計24人である。
ゲームマスター(審判)は、中立の島・サンクチから選出される。
ゲームマスターは原則1人であるが、ウァルス進行の補助要員として1〜100人程度がサブゲームマスターとなることがある。
ゲームマスターとサブゲームマスターをまとめて審判団と呼ぶ。
[進行]
審判団が両陣営を調査し、それぞれの持つ土地の全てを12のエリアに分割する。
この時、それぞれのエリアには、審判団が定めた重要度順に子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥と言う名称が振られる。
プレイヤーは、それぞれのエリアの代理者として、ウァルスに参加する。
ウァルスの終了条件は2つ。
①ウァルス開始から24時間が経過する。
②片方(もしくは、両方)の陣営が全滅する。
終了後、両陣営のプレイヤー数の差を算出し、プレイヤー数の少ない(負けた)陣営は、プレイヤー数の多い(勝った)陣営に対して、人数差と同じ数だけ重要度の低い順に土地を譲渡する。(注1)
この時、譲渡された土地にあるものは、基本的に全て譲渡された側の所有物となる。(注2)
注1
本来のルールとしては、同重要度エリアの代理者2人の生死を確認し、双方生存/双方死亡の場合はエリアの譲渡はなく、片方が死亡していた場合にのみ、代理者が死亡した陣営から生存している陣営に代理エリアが譲渡されるものである。
しかし、近年の慣例として、譲渡エリアは本文のように譲渡されている。
これは、エリア譲渡の際に行われる両陣営代表者とゲームマスターの三者会合の場で交渉が行われるためである。
例えば、北陣営が子と卯を失い、南陣営が丑と寅と辰を失ってウァルスが終了した場合、本来のルールでは、お互いに代理者を失ったエリアを相手陣営に譲渡しなければならないが、お互いに重要度の高いエリアを譲渡することになる。
この場合、お互いに生じるデメリットが大きくなるため、慣例のように、失った人数の多い南陣営が最も重要度の低い亥のみを譲渡する交渉が行われるのである。
注2
所有物とならない例外:人民、および、人民が保有する資産のうち、譲渡期日までに持ち出すことができた資産。