日曜朝の食卓
突然ですが、私、娘が2人おります。
日曜の朝、誰からともなくフラフラと起きてきて、各自で朝食を取りながら一緒にテレビを見るんです。
プリキュアを(笑)
こんなこと言うと実年齢がなんとなく分かりそうですが、2人とも成人はしていないものの、そこそこいい年です。プリキュアの対象年齢はとうに過ぎております。
小さいころはそれはもう夢中になって見ていました。映画館に連れて行って「がんばれプリキュア~」って言いながらペンライトを振っていたことを思い出します。私も一緒に見せられたおかげで、ブラック・ホワイトから総計30数名くらいまではキュアナントカの名前を覚えておりました。
さすがに大きくなってからは見ない期間があったのですが、そこから数年のときを経て、再び見だした理由。単純に面白いからだそうです。
子供のころは勧善懲悪に一喜一憂してましたが、最近では最後に勝つのは分かっているので、途中経過の描写を楽しむ感じですかね。
今やってるシリーズの敵は「ブンドル団」と言うのですが、悪だくみをする前に主に幹部級の敵役が2人並んで腕を突き上げて 「ブンドル、ブンドル~!」と声を上げるんです。
微妙にダサい。でもそれがいいと我が家ではオオウケでして、テレビの前で父娘で一緒に「ブンドル、ブンドル~!」とやっております。
あとは主人公たちの変身シーンが最初は1人ずつ丁寧に描かれるけど、途中から4分割で全員まとめて描かれるようになったり、初期の必殺技が通用しなくなって新しい武器に切り替わるときなんかを見て、「物語ももう中盤だね」なんて感想を述べたりしています。
で、それが終わったあとのCM。前述の新しい武器とか、「4人目のプリキュア登場!」なんて次回予告があって、ようやく来週出るのかな? と紹介された直後に、その武器だったり変身アイテムのCMが流れるお約束の展開。
そのタイミングで市販しなきゃ商機を逃しますから大人はその理屈、よーく分かりますよ。目論見通り子供が欲しい欲しい言いますから。
それを見た娘たちの反応はというと、「あー、出た出た。だよねーw」ですよ。市場の原理なんてまだまだ理解できないところもあるだろうけど、ことこれに関しては昔から変わりませんからね。今年もやっぱりそうなるよねと、自身の昔を懐かしむように見ています。
で、それが終わると仮面ライダー。もちろんこれも全部見てますよ。
……決してかわいい女の子が出ているからじゃありません。単純に作品として楽しんでますよ。
でも、アギレラ様の今後はちょっと心配したりしている(親目線)
それは置いておいて、1つの作品として見ると、世界観とか設定が結構難しいんですよね。大人でも理解するのが大変。昔はもうちょっと分かりやすい対立構造だったような気がするのですが、今は敵味方のほかに第三の勢力とかがよく出てくる。今のキッズはそれを理解しているのかと思うとすごいなと思います。
古い人間なんで、バイクどころか何物にもライドしてないのに"ライダー"と名乗るのはいかがなものかと考えてしまう、思考の硬直した大人にはついていけないところもあったりするけど、出演している若手俳優さんが何年か後に普通にドラマとか出ていたりするのを見るとちょっと嬉しくなるので、頑張ってメジャーになってほしいなと秘かに応援しています。(男女問わずにね)
そして最後に戦隊もの。最近はずっと○○ジャーという名前が多かったようですが、今年は10年ぶりに"ジャー"ではない作品。登場人物も多く、やたらと超展開やネタ回も多くて隔世の感があったのですが、CMを見る限りヒーローショーは健在のようでそこは昔と変わらないんだなと、CMを見終わるまでは思っていました。
『シアターGロッソで祭りだ祭りだぁ!』
そう、最後のあのフレーズを聞いて、何とも言えぬ違和感に襲われるまでは……
『後楽園ゆうえんちで僕と握手!』
現在20歳以上の日本男児ならほとんどの者が聞いたことのあると思われるこのフレーズ。初出は1983年(昭和58年)の『科学戦隊ダイナマン』だそうで、実に40年近く前なんですね。ちなみに1985年から2010年まではCMのナレーションを神谷明さんが務めていたとか。知らなかったよ。
その後、後楽園ゆうえんちから施設名称が何度か変わり、今はシアターGロッソという専用劇場でやっているそうなので、そこは仕方ないのですが、戦隊ものと言えば『僕と握手!』って言ってレッドが子供と握手するのが定番じゃなかったのか!? と思ったものです。
ただ、よく考えたらそうですよね。コロナのせいで握手できねンだわ。
握手の部分が変わったのは2020年からだそうで、まさにコロナ禍でキッズとヒーローの触れ合いすら許されない暗黒時代の始まり。一時期公演自体も中止だったものがようやく再開できたものの、接触NGということで、あの有名なキャッチフレーズもお蔵入りになってもう3年目なんだそうです。
もしかして、もうあのフレーズは聞けないのかと思った、とあるおっさんの日曜の朝でした。
あのな、ここだけの話やけど、イエローがカレー好きってのはキレンジャーとバルパンサーのせいなんやで。他の人には内緒やで。