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プロローグ
暗い
暗い
暗闇で誰かの気配がする
そんな気がするだけかもしれない
暗闇はいつしか彼を覆い
何もかもを飲み込んでいく
しかし
暗闇に光が差し込み
徐々にはっきり自覚する
自身が正にここに在るということ
この暗闇を払わなければいけないことを
......
.......................
吉村 一真は
覚醒した————————————————————————————————————————————————————————————————————————