俺ラブ
プロローグ 僕と君との出会い
「今日こそは原稿を仕上げてやる!」
今日は土曜日せっかくの休日だが、俺はやらなければ
いけないことがある。
そう、俺は自称天才小説家である。
机に向かったのはいいものの何も思いつかない。 「あぁもう! やる何もおもいつかねぇよ!」
気分転換にでも散歩をしようと玄関を飛び出した。
近くの公園にでも行こうと考えていると、近所の野良猫
と遊んでいる俺と同じくらいの歳の女の子がいる。
俺らの高校と同じ制服だ。どこかで見た事のある顔だな、とじっと見つめていると彼女が俺の存在に気づき顔を真っ赤にして
恥ずかしがっている。
「わ、私猫が好きなんです。」
顔が真っ赤のままそう言っている彼女をずっと俺は
見つめていた。
「顔に何かついてます?」
ひょんとした顔で俺の顔を見つめてきた。
「い、いやなにも! ごめん!」
そう言って僕は走って逃げようとしたが、転けてしまった。
「いってぇ」
「だ、大丈夫ですか?」
鞄の中から何かを探しながらさっきの女の子が声をかけてきた。
「だ、大丈夫」
彼女は鞄から絆創膏を取り出し優しく膝に絆創膏を貼ってくれた。
「ドジなんですね」
と微笑みかけられた。
か、可愛すぎる、そこへ幼馴染のめいがやってきた。
「あー!桜田さんだ!」
「お前ら知り合いなのか?」
「え? りくと知らないの?」
「学校一の美人と言われてるあの桜田さんを!」
「桜田さん女優としても活動してるんだよ!」
「そ、そんな大袈裟な」
どうりで見た事のある顔だと思った。この前終わった
人気の朝ドラの主演をつとめていたあの桜田さんなのだ。
どうりで可愛いと思った。こんな美少女が俺に絆創膏を貼ってくれるなんて! あぁもうこのまま逝ってしまってもいい。
この日俺の何かが変わった気がした。
これが彼女との出会いである。
第1章 憧れ
「おっはよぉー」
「おはよ」
「おはよ」
俺はいつも幼馴染のめいと中学から仲がいい翔也と
登下校をしている。
「あぁなんでこうも休みの日は短いんだか」
「ほんと短いよなぁ」
と意味もなく会話をしていると昨日の桜田さんを見つけた。
「昨日のあの日本代表のゴールえぐかったよな?」
「…」
「おい! 聞いてんのか!」
「あ、ごめん」
「なんの話しだっけ?」
「あぁなにボケーッとしてんだよ」
「好きな人でもできたか??」
「そ、そんなんじゃねぇし!」
少し気に食わなそうにめいが俺を睨みつけてきた。
「あんた桜田さんに一目惚れしたとか言わないよね?」
「ま、まさかぁ」
そう言っている間に校門の前に着いていた。
「あぁ1時間目数学かぁ」
「お前は文系だもんな、自称天才小説家さん!」
と背中をぽんと叩かれた。
「やめろよ」
昼休みになるとみんな友達で集まって弁当を食べている。
桜田さん1人だ誘ってみようかな。
「桜田さーん、一緒に弁当食べなーい??」
手を振りながらそう呼ぶと近づいてきた
「い、いいの?」
「いいに決まってんじゃん!」
「そう言えば桜田さんって下の名前なんて言うんだっけ?」
「あ! 自己紹介忘れてたね! 桜田 すずっていうの」
「すずって言うんだ! よろしくね!」
「え? お前桜田さんと仲良かったの?」
キョトンとした顔で翔也がたずねてくる。
「昨日少し話しただけだけど?」
「だ、だよなー」
「遅れてごめーん!」
「相変わらずめいはマイペースだなー」
「いただきます」
何気ない会話を進めているうちに昼休みは終わっていた。
「翔也今日もサッカーあるの?」
「あるよー」
「そっかー頑張れよ!」
「サンキューな!」
「ねぇ今度桜田さんも入れて遊びに行かない??」
「ナイスアイディア!」
でも、桜田さん女優だから予定空いてんのかなそう思いながらも賛成した。
「詳細はLINEで話そ!」
「また明日ー」
何だか今日は一日が短く感じた。
1章は少し時間が詰まっててこんな仕上がりですが
2章から最高のラブコメが始まりイベントもありますので
よろしくお願いします!
絵を書いてくれる方コメントお願いします!
感想も正直に書いていただけると参考になります!
なるべく訂正して欲しいところは具体的に書いていただけると嬉しいです!
現役の高校1年生が手がけるのでリアルなラブコメを追求します!これから応援お願いします!