契約更新前編
裏設定の話です。気軽に読んでもらえると嬉しいです。
私は後悔していた・・・あいつに先を越されてしまった事を・・・今まで伸ばし伸ばしにしていた事に対し付けを払わされたという事を思い知った・・・・
私はお父様に頼み一緒に精霊の村にやって来た・・・・
何か本には、魔界とこちらの世界には転移できないと書いていたけど、私は普通に出来ているし、やっぱり嘘だったんだなあ・・・あの記述・・・
お父様を連れてきた理由としてあいつの所にお父様と一緒にいると考えると嫌と言うのと・・・確認が済んだら一刻も早くにお父様に試したい事があるからだ・・・
・・・絶対あの余裕顔崩させてやる・・・
私はお父様と挨拶している精霊さんの所に行き・・・こう言った・・・
「私の出生に着いて聞きたい事があります・・・」
っと・・・挨拶していたお父様には申し訳ありませんが、この確認重要なので!絶対に!!
「・・・・・・・ムウ、そこで待っていてくれないか・・・ちょっと二人で話してくる・・・・・・」
そう、精霊さんは言ってくれて、私と一緒に森の奥に行く・・・私の推測合ってるかしら?
―――――――――――――――――――――――
「・・・・・・・・・・・フウ・・・お前の出生で何を聞きたいのだ・・・私が知っているのは・・・」
「精霊さんは私のお母さんですか?」
そう言った瞬間精霊さんは固まった・・・ずっと気になっていたのだ・・・精霊さんの魔力と私の魔力が余りにも似ていた事・・・
精霊さんの教えてくれる魔法が全て回復魔法、精霊魔法を含めてすんなり覚えられたこと・・・
精霊さんが作った魔法具を私自身簡単に模倣・・・いや、改良品まで作れた事・・・あのマジックアイテム精霊じゃないと作れない物沢山あったのよね・・・
そして何より・・・生まれた瞬間うる覚えだけれども、怯えた精霊さんによく似た魔力がすぐ近くにあったのを感じていた事・・・
まあ、私も怯えられるのが嫌で、すぐ転移しちゃったけど、多分精霊さん生まれた直後は私の近くにいたんじゃないかしら?
そう言った状況的証拠から聞いてみたのだけど、合ってる?
「・・・・・・・・・いつ気が付いた・・・」
そう、精霊さんは聞いた・・・いつからってそんなの・・・
「最初っからだけど・・・精霊の村に着いた時から・・多分そうじゃないかなっと」
「なっ・・・?!!」
だって、生まれた瞬間にいた魔力に似ていて、私自身の魔力と似ている点が多い・・・それだけでも、関係性は推測できる・・・
「・・・そうか・・・心を・・・」
「読んでないけど・・・お父様以外の心何て読みたくも無いし・・・」
何を言っているのかしら?心を読まなくても大体わかるでしょうが・・・?というより、これで隠してい居たつもりだったの?
「・・・・・・・・だったら、今更何でそんな事を言ってき・・・」
「ねえ、私の魔力の中に魔族に似たような魔力があるんだけど、それってどういう事?」
・・・これで確認ができる・・私が本当に聞きたかったことが・・・私を生み出した精霊さんならその位解るはず・・・
「・・・・・・・そうか・・・そこまで解っているか・・・」
そう言って、精霊さんは話し始めた・・・
何でも、精霊さんは昔はもっと力を持っていたらしく、その時に契約をしていたのが、人間と魔族のハーフだったらしい・・・
だが、そのハーフの人が巨大な敵を封印すべく精神を犠牲に封じ込めたと言った・・・それで、残ったのが、精霊さんと抜け殻になってしまった最愛の人の身体だけだったと・・・
それから、精霊さんは生きる希望を無くした・・・だが、それでも、この世界の人達を見過すことは出来なかった精霊さんは人間に偶に手を貸したりはしたが、魔王との戦いに身を投じていく内に、心は更に摩耗していった・・・
そんな時に、ふと考えた・・私が愛した者の身体と私自身の魔力で子供を作れば、それは、私達の子になるのではないかと・・・・
生命を創造する・・・それが禁忌だとは解っていた・・・だけど、私にそれを止められる強い心は残されていなかった・・・そして、出来上がった子供は・・・私の想像を絶する力を持った赤ん坊だった・・・
私は後悔をした・・・生命を作り出してしまった事もそうだが・・・私には手に余るこの子を育て上げる自信が無かった・・・だからなのか・・・のう・・・フウ・・・お主が私の元から消えていったのは・・・
そう言って涙を流しながら精霊さんは話し終えた・・・うんつまり・・・
「私は精霊と魔族と人間の特徴全てを持っているんですね!!」
「えっあっうん・・・そうだか・・・」
よおおし!!これで!!
「あの契約が出来る!!」
あの主従契約!お父様とやりたかったのに、私自身魔族の血が入っているか解らなかったからやらなかった契約!万が一失敗したらお父様がどうなるか解らなかったから、やらなかったのに・・クロリ―に先を越されて・・・
「・・・お主、まさか・・・本契約をやるつもりじゃないだろうな・・・」
「本契約?」
何だろうか・・・初めて聞く契約だ・・・精霊さんもやべって言う顔をしている・・・
「せ・・・お母さん・・・本契約の事に着いて教えて・・・」
本契約・・・多分、主従契約よりお父様との繋がりを強化できる・・・そんな気がする・・
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私は今日と言う日を忘れはしない・・・初めてお母さんと呼ばれた日を例え・・・・その結果がとんでもない結末になったとしても・・・・
私が村で、精霊達の世話をしていると・・・なつかしい魔力を感じた・・・フウか・・・そうなるとムウもいるな・・・というより、来るたびに魔力が強くなっているな!上限もはやどうなっているか全く分からないぞ!!
とにかく二人の所に行く・・・やっぱりムウもおったか・・・・・・私自身が育てられなかった子供を育ててくれた恩人・・・・・・ハハ・・・本当に酷い親だな・・・
おっといかん!いかん!!暗い顔をしては!!せっかく会えたのに!!
「・・・お前達相変わらず、神出鬼没だな・・・」
そう言った・・・本当に神出鬼没だよ・・・ここに転移できない様にそれなりの結界を張っているはずなのに簡単にすり抜けられてしまう・・・
「久しぶりです。約束通り顔を見せに来ました・・・」
そうか!!遊びに来てくれたのか!!今日一日フウの顔をよく見る事が出来るのか!!だが、その思いは・・・
「私の出生に着いて聞きたい事があります・・・」
フウ自身によって砕け散らされた・・・
私はフウと森の奥に行きながら、考えていた。
どうやって誤魔化そうかと・・・いやだって無理だから・・・自分じゃ育てられないからって人間に育児を任せた親がどういう顔をして名乗り出る事が出来よう・・・とにかく・・・
「・・・・・・・・・・・フウ・・・お前の出生で何を聞きたいのだ・・・私が知っているのは・・・」
誤魔化しを・・・
「精霊さんは私のお母さんですか?」
そうフウは速攻で聞いてきた・・・・・・・・・・・えっ何故・・・ばれて・・・というかその目、確実に確信しているよね・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・はあ・・・向こうもここに来ているという事は、覚悟を決めて聞きに来ているという事だ・・・話さないという選択肢は出来ないだろう・・・
「・・・・・・・・・いつ気が付いた・・・」
「最初っからだけど・・・精霊の村に着いた時から・・多分そうじゃないかなっと」
「なっ・・・?!!」
それは・・・私が親だと気づいていて、あの様な態度を・・・・ハハ・・・ムウには敵わないな・・・
ただ、そうなると、何故バレた?言動とかには気を付けていたはずだが・・・もしや、感情だけでは無く、こやつは心を読むまでに・・・
「・・・そうか・・・心を・・・」
「読んでないけど・・・お父様以外の心何て読みたくも無いし・・・」
・・・・・・・・まじか・・・そんなに私演技下手だったか・・・
その前に、やっぱり心は読めるのね・・・今の私には出来ない事なのに・・・簡単にやってのけるとは・・・
というより、今の話の流れから・・・私が親かどうかを聞きに来たわけじゃないよね?だってフウの話し方から、それどうでも良い事みたいだし・・・私・・・結構、色々覚悟して話したんだよ・・・
「・・・・・・・・だったら、今更何でそんな事を言ってき・・・」
「ねえ、私の魔力の中に魔族に似たような魔力があるんだけど、それってどういう事?」
・・・・・・・・・そこを聞いてくるか・・・
・・・・そうなると、全てを語るしかないな・・・
そうして私は語った全てをフウが作られた存在だという事を・・・私が全てを話し終えると・・・フウは・・・・・
「私は精霊と魔族と人間の特徴全てを持っているんですね!!」
と飛び上がって喜んだ・・・あっれー・・・?何で?結構、重い話をしたはずなんだけど・・・何で喜んでいるの?
「えっあっうん・・・そうだか・・・」
えっ何で?普通この話を聞いたら落ち込んだりするんじゃないの?何で喜んでいるのこの子?
「あの契約が出来る!!」
・・・・・・・あの契約?・・・今フウは自身の出生の秘密を聞いてきた・・そうなるとその契約は種族に関するもの・・・まさか・・・
「・・・お主、まさか・・・本契約をやるつもりじゃないだろうな・・・」
馬鹿な!!あの契約方法は現在、この世界では、私以外知る者は・・・・
「本契約?」
・・・・・・・・・・・・・・・・やべ・・・・・・・・・・・・・・・・
「せ・・・お母さん・・・本契約の事に着いて教えて・・・」
ハハ・・・・・・・・・・どうしよう・・・
うん、フウが普段通りに書けて安心をした・・・
ムウとフウ・・・喋り方はともかく多分キャラがぶれる事は無いと思う。




