確認
今更ながら、ムウのキャラの使い勝手が良いのに気付く・・・シリアスを全部壊すと言う意味で・・・
色々変更中・・・神の名前を入れました・・・
あれから、目を覚ました、ファダに何とか説得し、今、赤ん坊にミルクをあげている、いやいや、何とか誤解が解けて・・・
「クロリー!絶対洗脳を解いてあげるからね!!」
・・・・解けて無いなこれ絶対・・・ちなみに赤ん坊の名前だが、クロリ―と言う名前らしい、そう言えば、ファダが部屋に入って来た時もクロリ―って叫んでいたしな・・・名前だったんだあれ・・・
もう一つ困っている事がある、クロリ―と会ってからフウの機嫌が悪い、今、クロリーにミルクをあげているのだが、フウが何故かいじけて俺の背中に引っ付いている・・・
俺はフウの相手をしようとしてファダにクロリ―を預けようとしたんだが、クロリ―が俺の服を引っ張り、離さない・・・ファダはその姿を見て、さらに叫び出し、しまいには、泣き出す始末である・・・
・・・その様子は完全に地獄絵図さながらだった・・・・・
「どうすんだよこれ・・・・」
俺の溜息はしばらくの間続いた・・・
――――――――――――――――
あれから、しばらくした後、ファダはずっと俺に色々文句を言っていたが、やがて疲れたのか動かなくなった。
これから食事の時間なのだが・・・どうしよう・・・仕方なしに食事はフウが作る事になった・・・いつも家や外に出た時はフウが作っているのだが・・・どれもこれもフウの料理は絶品だ・・・本当にお前、3歳か・・・?
それから、食事をする事になったのだが・・・なったのだが・・・
「・・・・・・なあ、背中から降りないか・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「おい!!」
ちなみに、料理をしている時も、背中に引っ付きながら、作りました・・・
どうやってと思うだろうが、魔法で野菜を切ったり、焼いたりして、あっという間に作ったのだこいつは・・・もういい・・・そのまま食おう・・・・
・・・・・っておい!フウ背中じゃなくて何で前に来た!!・・・・何だ・・・その潤んだ目は・・・・解ったよ・・・・
今の状況・・・右手にはクロリ―を抱っこし、左手は、俺の目の前身体に引っ付いているフウを何故か撫でている・・・・この状態でどうやって食えと?
どうしようか考えていると、食べ物が浮いて来た・・犯人は多分フウだろう・・これを食えと?そんな事を考えている内にドンドン口に近づいてくる・・・解ったよ・・・・俺は観念して口を開けた・・・
「ファダ、そういえば確認したい事があるのだけど・・・」
「・・・・何かしら・・・」
「多分魔王の血縁の子供の名前が書かれた名簿があったのだけど、それほとんどがバツで消されていたのだけどどういう意味かしら?」
よし一つ目食い終わった・・・ふと前を見ると目の前にはずらっと、食べ物が浮いていた・・・・これを全部食えと・・・
「・・・魔王が神ドーラの生贄の為に殺していったのよ・・・」
「自分の子供を?」
「ええ、自分の子供をよ・・・それもむしろ喜んで、『ドーラ様に自らの子供を捧げる事は市場の喜び』と言う感じでね・・・多分、魔王になった時点で、洗脳されているんじゃないあれ?」
2つ目食い終わった、3つ目・・・さあ来い!!
「ふうん、通りで血縁が魔王にならないわけね・・・そう言えば、最後の子供の名前バツを書かれていなかったけど、どうしてかしら・・・」
「その最後の子供は王妃様が転移で逃がしたのよ・・・元々、魔力が強く、幹部候補だったからそれなりの魔力を持っていて、自分の魔力を限界まで転移魔法で遠くに飛ばしたみたいよ・・・とはいっても、この広大な魔界に赤ん坊一人転移されて生きている訳もないでしょうから実質死んでると思うわ・・・」
「へーー・・・・その後の子供達は?」
4つ目、5つ目・・・ちょっとペース速くないですか?フウ・・・
「さあ?その子が転移したと聞いた時期に、私自身も魔王城を出たからその後の事は知らないわ・・・」
・・・自分の・・もぐもぐ・・ペースで・・もぐ・・食べられないのって・・もぐもぐもぐ・・結構辛いんだな・・・美味しんだけどなあ・・・
「・・・解ったわ、ありがとう・・・」
そう言って、フウも食べ始めた・・・おい、もう撫でるのいいだろう・・・普通に食べさせて・・・だから、何で泣きそうになるんだって・・・解ったから、浮いているの食べるから!・・・・・はあ・・・・・・・・・
―――――――――――――――――――
あれから、しばらくフウが離れなくなった、本をフウが読みに行くときも俺が着いていき、膝にのせて読ましている・・・
・・・というより、クロリ―も俺から離れないんだけど・・・いつも俺が抱きかかえているし・・しかも、フウが、クロリ―にやきもちと言うか対抗心を持ってしまったらしく、何かと、クロリ―を睨んでくる・・・
しかも、クロリ―のお世話はフウの時と違い、おしめの交換もある・・・
・・・そう言えば、今まで気にしていなかったが・・・どうして、フウの時は排泄をしなかったんだろう・・・・・・一体、フウの体の構造はどうなっているのだろうか?不思議だ・・・・
そんな感じで1カ月位続いたある日、久しぶりにフウが俺から離れる様になった・・・まあ、クロリ―は相変わらず離れない様に抱き着いているが、赤ん坊だし仕方が無いだろう・・・
本当はファダが抱っこすべきなんだろうが、クロリ―自身が俺から離れないしなあ・・・そんな事を考えながら、溜息をつく・・・
・・・まあ、今日はフウに合わせて、本がある所に行かなくてもいい、久しぶりの自由な時間だ、のんびりさせてもらおう・・・
そう思って廊下を散歩していると、後ろからファダが着いてきているのに気が付いた・・・しかも、隠れもしないで堂々と・・・
「・・・・・何で何で何で・・・・・・・・・・・」
何かついてきながら呟いていて・・・すごい怖いんだけど・・・そう思いながら、俺は意を決して話しかける・・・
「あのう・・・・・・」
「何だい!洗脳野郎!!今度は私を洗脳しようって言うのかい!!」
・・・洗脳野郎って・・・俺!洗脳何てやり方すら知らんわ!!と言うより今更ながら!何でファダはこうなっているんだ?!しかも、一カ月の間ずっと!!本当に・・・
「この子、貴方の赤ん坊何ですよね・・・」
「そうだ!それをお前が・・・」
「じゃあ、返しますね!!」
そう言って、俺はクロリ―を渡そうとする。
ふうこれで、やっと久しぶりに一人になれる・・・そう思ったのだが、やっぱりと言うか、クロリ―は俺の服を掴んで離さなかった・・・
・・・そう言えば、クロリ―、ファダに渡そうとする時、いつも様子がおかしんだよな・・・俺がそう思って、クロリ―を観察していると・・・わずかに、手が振動している事に気が付いた・・・
・・・これは、震え・・・?
「何だい!返すと言って!!やっぱり・・・」
「ファダさん・・クロリ―何だか、震えている様なんですけど、何かありました?」
俺は、ファダさんに聞いた・・・
そう言えば、フウが近くにいる時もいつも震えていた・・・
まあ、フウが威圧している所為かと思っていたが、これはもしかして、他の人全員に対して恐怖を覚えているんじゃないか?
「・・・・・・・・・・・・ああ、そうだ・・・昔、ちょっとな・・・・」
そうファダは言った、そう呟く彼女の姿はどこか寂しそうだった・・・
・・・何かあったのか・・・多分、その時に、何かトラウマが根付いたんだろうけど
・・・俺が触るのは大丈夫なんだよな・・・うーん、だったら・・・
「ファダさん、ちょっと座ってくれませんか?」
「はっ?!何で?」
「いいから!」
本当は立ったままでやった方が良いかもしれないが、何分俺は身長が低すぎる・・・
・・・本当に何で俺身長が低いんだろう・・・そんな事を考えている内にファダさんが座り終えた・・・
「座ったよ・・それで・・」
「そのままでいて下さい・・・・」
そう言って、クロリ―を抱きかかえたまま、ファダさんを抱きしめる・・・
「なっ、あっ・・・」
「ちょっとそのままでいて下さいね・・・」
そう言って、ファダを抱きしめながら、クロリ―をファダ自身の皮膚に触れさせる・・・・
クロリ―の震えは・・・まだ、震えている・・・俺は、クロリ―をファダに触れさせながら、俺自身の胸にも押し付け・・・こう言った・・・
「大丈夫・・・・大丈夫だから・・・」
そう言うと・・・クロリ―の震えが少しずつ震えが収まっていくのを感じた・・・・・・・
「お、お前・・・」
「?はい?」
「な・・・何を・・・」
「ああ、クロリ―が何故か俺なら大丈夫みたいなので、俺と一緒なら他の人が一緒でも震えが収まるんじゃないかと思って試してみました!」
そういえば、フウが近くにいても、クロリ―俺にしがみつくだけで、逃げ出そうとはしなかったんだよな・・・
まあ、赤ん坊だから逃げられないのは当たり前なんだろうけど、それでも、ファダの時の拒絶反応の様子から、フウに対してもう少し拒否反応を起こしてもおかしく無かったはずなのにだ・・・
だから、この方法を試してみたのだけど・・・何で怒っているの?
「いいから離れろ!!」
そう言われたので、離れる・・・そのまま、クロリ―をファダに渡そうとしたが、やっぱり、服を掴んで離さない・・
仕方なしに俺はクロリ―を持ったまま、離れる・・・
「ぜえ、ぜえ・・・ふっふ、私も洗脳しようとしたようだが、失敗したようだな!!はっはっは!!」
・・・この人は何を言っているのだろうか・・・
多分俺より年上だと思って今までさん付けしていたのだが・・・こうまで余りにも的外れな事ばかり言っているとなあ・・・本当にもう、さん付け何ていらないんじゃないか?
「・・・・洗脳何てしてませんよ・・・」
「はっ嘘を付け!!そうでなくてはどうしてクロリ―がそんなに懐いておる!私なんてこの子が起きている時には指一本触れなかったのに!!」
そう言うファダさんは凄い涙を流していた・・・
・・・ってクロリ―が起きている時、指一本すら触れられなかった?!
・・・・うわーていうか、ええ・・・そんなに嫌われていたの・・・
「えっと、ファダさん自身が、クロリ―に触ろうとしたんですか・・・?」
「ああ、だがなその度に毎回!魔力暴走を起こされて!何度も何度も死にかけて!!しょうがないから苦渋の選択で封印をしたのに!!何で!!お前は!!抱きかかえることが出来るんだ!!!」
凄い肺活量だな、廊下全体に声が響き渡っているぞ・・・
・・・それにしても、今の話・・・ファダさん結構苦労していたんだな・・・本人はクロリ―の事をこんなに考えている様なのに・・・
「だったら、さっきみたいに俺が抱きかかえていれば、触れることが出来ますよ」
さっきの事を思い出して言う・・・クロリ―を抱きかかえたまま、ファダさんを抱き着いてもクロリ―は何も起きなかった・・・恐らく俺が抱きかかえて居れば、近くに他の人が居ても大丈夫なはずだ!!
「・・・・・また、洗脳するつもりか?」
「しませんよ!!というより俺洗脳の仕方なんて知りませんし!!」
本当にファダさんの頭の中はどうなっているんだ・・・・
・・・・そう言えば・・・家の中でも、俺、神にも等しい存在っていう認識にされてたんだっけ・・・また勘違いされているのかよ!!何でだよ!!
「ちょっと外に出て下さい・・・」
そう言って、ファダさんを連れて外に出る・・・うん、この流れをもう一度やるとは思わなかった・・・
それから、俺は魔法を放ち、俺自身が弱いただの人間であること・・・フウが特別強いだけである事等・・・とこれまでの経緯を話して説明をした・・・
「だから、俺は本当にただの弱い人間なんです・・・」
「これだけ、リアルな嘘話もすごいな・・・」
「だから!嘘じゃないんです!!」
・・・包み隠さず全部話したのに・・・信じてもらえなかった・・・えっ・・・まじどうしたら勘違いが解けるの?!
「その話が本当なら・・・お前、私の隠蔽魔法と障壁魔法が掛かった部屋に入れる訳が無いはずだ・・それはどう説明する?」
「隠蔽魔法と障壁魔法?」
俺は身に覚えがないので首を傾げる?
「・・・クロリ―の居た部屋にかけていた魔法だ・・・」
「?仕掛けはあったけど、魔法何てあったのか?」
俺がそう言うと、ファダさんは俺を睨んできた・・・
「はっ!私の魔法何て気づきもしなかったと!!」
「えっ・・・えっと・・」
そう言われても・・本当に・・俺自身、身に覚えが無いのですが・・・
「第一・・・・ちょっと待て・・・この感じ・・・・・・・・・・・・・」
「どうしました?」
「・・・・・・・・少し離れる・・・ちょっと待ってろ・・・」
そう言って、ファダさんが俺から目の前から一瞬で消えていった・・・一体何だったんだ?
こちらの物語は絶対鬱展開にならないだろうな・・・ムウが居れば多分




