妊娠 転機
ちょっとシリアス入ります・・・大丈夫、すぐ戻る・・・
「・・・えっ・・・何て言った?」
「ですから、エレナ、ユウナ、ニーム、マイルの4人妊娠しました・・・」
フォーカから引っ越しをしてから1週間後・・フウにそんな事を言われた・・・・・
まじでか・・いや毎日、やってたから妊娠するの当たり前なんだけど・・・ちなみに妊娠したの何時から・・・
「妊娠期間は一カ月ちょっとです・・・・」
「・・・ちょっと待て・・お前・・・その期間の間も4人に対して、ゴーレムの訓練あいつらに施してたよな・・・」
「ええ・・・」
それが何かとフウの顔が言っている・・・・おい!!!
「妊娠期間中の訓練禁止!!!」
「お腹には私が障壁を・・・」
「どんな事していても駄目!!!妊婦さんなんだから安静にしなと!!!」
そう言った!あんな訓練を妊婦にさせちゃ駄目だろう・・・
「・・・・私の時は大丈夫でしたけど・・(ぼそ)」
「えっ・・・何か言ったか?」
「いいえ、何でもありません!!」
何かフウが言った気がしたが、何でもないと言ったから大したことは無いのだろう・・・とにかく、これからは、4人は大事にしないと・・・
「・・・・あっ・・・・」
そう言えば、家族に何て説明しよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれから両親と弟に話した結果・・・
「・・・・男ならきちんと責任とれよ・・・」
と父さんに言われた・・・責任と言われても・・・ごめん俺フウのヒモなんだ・・・
「ごめんなさい、ごめんなさい、こんな子供にしてしまってごめんなさい・・・」
と母さんは相変わらず壊れたように謝っていた・・・・ごめん、やっぱり4人も一気に妊娠させるの駄目だよね(そういう問題ではない)・・・
「兄貴だけどうして・・・俺だって・・・俺だって・・・」
と弟・・・すまない・・・今まで家の事押し付けたことを含めて申し訳ない・・・いつか、いい相手見つかるから・・・・
とにかく、何とか家族を説得した・・・(お母さんは、泣きつくした後・・エレナ、ユウナ、ニーム、マイルの4人が説得して何とかなった)・・・
・・・本当に今まで、色々あったが、これから、ここで、皆と平穏に生活をしていくんだ!!!
そう考えていた・・・あの出来事が起きるまで・・・・・
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それは唐突に起きた、引っ越しをしてから約一カ月後、俺の膝枕を堪能していたフウは・・いきなり起き上がり・・・
「ちょっと出かけてきます・・・」
と言って、転移魔法でいきなり居なくなった・・・・・
・・・・まあ、フウがいきなり出かけるなんていつもの事だと、その時は気にしていなかった・・・だが、何時も帰る夕方の時間になってもフウは帰らなかった・・・
いつもだったら、夕方になる前に絶対に勝ってくるのに・・・俺は心配になってきた・・・
以前にもフウが夕方以降に帰った時もフウは可笑しくなって帰って来た・・・
今回もそうなるんでは無いかと言う不安が俺の中で渦巻いていた・・・だが、現実は・・・・
「おい!!!フウ!!!!!!大丈夫か!!!!!!」
更に残極だった・・・
俺が家の庭の前でフウを夜まで待っていると・・・フウが転移してきたのだ・・・・
・・・・血まみれで・・・
慌てて駆け寄った!
「フウ!!フウ!!!フウ!!!」
俺は必死に呼びかけるが返事が無い・・
「はっはっは・・・・」
心なしか息も浅い・・・そうだ
「フウから貰った、ポーション!!!!」
俺はいつも身に着けている、袋からポーションを取り出し、フウの口に飲み口に当てて飲ませようとする・・
だがフウは、意識が無いせいで、口にポーションが入らずをこぼしてしまう・・・
俺は口にポーションを含み口移しで飲ませる・・・!・・・・・・何とか飲んでくれた!!
「ふーふー、すー・・・・・・」
・・・・何とか息遣いも落ち着いてくれた・・・これで何とかなるか・・・?
そう思っていると、エレナ達・・・奴隷全員が集まっていた・・・・
・・・そんな奴隷集まってくれた奴隷達の中で、エレナが、フウに触れる・・・ああ、エレナが回復魔法をしてくれるのか、ありがたい・・・・
・・・だが、しかし、回復魔法とポーションで回復したはずのフウは、結局、その場で目を覚ます事は無かった・・
・・・俺はその日、目を覚まさないフウを抱いて眠るのであった・・・・・・・




