フウの散歩 エルフの森編
久しぶりに更新・・・というより幕間・・・ちょっと最新話は、転生記が終わってから書きます・・・
やばい・・・奴隷が欲しいから赤ん坊を育てたの方書き方忘れた・・・
ちょっと後で書き直すかも
私は今、世界のあちっこちを見回っています。
バクバ王と言う、何か化け物じみた人間の知識から、外の世界が思っていたより危険だと考えた私は、時間がある時に、こうして、街の外を飛んでみています・・・とは言え、かなりの速度を出して見回っている為・・・お父様はいない・・・・基本一人で世界を見ています・・・・・
寂しくなんてない・・・・お父様・・・私頑張ってるよね・・・
そうこうしていると、ある森の近くで、馬車と大量の傭兵達・・・数人のエルフ達が闘っているのが見えた・・・
・・・エルフ達は頑張って、大勢の傭兵達相手に奮闘していた、だが、多勢に無勢エルフ達はかなり弱っていた・・・
「くそ・・・絶対に救って・・・・」
「何をしているの・・・?」
私は今にも、倒れそうなエルフ達に話しかける・・・
本当は放って置いても良かったんだけど、バクバ王の記憶していた情報は、王都であるバイドリウム周辺の国々位しか最新の情報を持っていなくて、遠くの国の情報は古過ぎたのだ・・・その為、私は他の国の最新の情報が欲しかった。
だから、ここでエルフ達に恩を売って置けば、この国の新しい情報が手に入ると思った為、話しかけた・・・
エルフ達の方に付こうと思った理由は・・・闘っている者のほとんどが、女性のエルフで、その女性達が結構きれいだったからだ
・・・あわよくば、お父様の献上品に出来ないかなあ?そんな事を考えて私はこっち側に着いた・・・
「・・・なっ子供・・・?いつから・・・」
エルフ達は・・・私を見て騒めきだした・・・こっち見ていていいの?傭兵達が襲ってきているよ・・・?
私は、エルフ達の周りに風の壁を出して、傭兵達を近づけない様にした・・・
「・・・この魔法は・・・?」
「私の魔法だけど・・・?」
「君が作ったのか・・?この風の壁を・・・・」
そう言って、更に彼女達は騒めきだした・・・そんなのどうでもいいから!さっきの『何をしているの?』って聞いた!質問に答えてよ!!
うーん話が進まない・・・別に情報は絶対欲しい訳じゃないし・・・時間が掛かる様ならいいかな・・・
第一ここで時間が食っちゃうと・・・お父様の所に遅くなるし・・・
「ねえ・・・さっきの質問の答えは?答えないなら、もう行くけど・・・」
エルフ達に恩を売って、あわよくば、お父様の献上用に奴隷に出来るか交渉しようと思っていたけど、時間が掛かるなら行っちゃおうかなあ・・・
そう言うと、慌ててリーダー格の様な女性エルフが一人こちらに近づいて来た・・・
「す・・・すまない・・・余りにも急な展開で頭が追い付いていなくてな・・・君は・・・何者だ?」
「?フウはフウだよ?それより、何をしているの?答えないなら帰るけど・・・」
そう言うと、またしても、彼女は慌て始めた・・・速く答えてよ・・・お父様の所に変える時間が遅くなっちゃう!!
「いや・・・えっとだな・・・今私達は、仲間を奴隷にされようとしている・・・・」
「あの馬車の中?」
そう言って、傭兵の後ろにある馬車たちを指さす・・・確かにあそこから、ここに居るエルフ達と同じ魔力を感じる・・・
「ああ・・・そうだ・・・」
感情の動きから・・・多分嘘はついていない様だし・・・うん!・・・助けてあげる!
「解った・・・じゃあ・・・全員倒して連れてくるね!」
私はそう言うと、傭兵達を倒し・・・馬車にいるエルフ達を、先程話をしていたエルフ達の所に連れて行った・・・・
「ついでだから、皆の傷も治すね♪」
そう言って、私は、彼女達の傷も治す・・・・
「・・・これは・・回復魔法・・・そんな、こんな一瞬で・・・傷が・・・」
何か呟いているけど・・・まあいいか・・・とにかく・・・・さっき言った助けた運賃は貰わないと・・・
「助け出したので!ここの国の情報下さい!」
そう言った・・・命を救ったんだから、それ位要求してもいいよね・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「ふーん・・・ここでは、人間以外を奴隷にする為に捕まえたりするのね・・・」
「・・・ああ・・・というより・・・私達の住処も・・・段々人間達に追いやられているんだ・・・」
そうして、話しているのは、さっきのリーダー格のエルフ・・・名前をファルスというらしい・・・
何でも、エルフ自体、美しい見た目から人間に奴隷として乱獲され・・・数を減らしているらしい・・・さっきの人達も奴隷商人が雇った兵士達らしい・・・
この近くにも街は帝国と呼ばれる国、ダジャルの中の一つの街であるヒャダという街があるらしい・・・
何でも、ここのエルフ達は本当はもっと、人が居ない所に移り住みたいが、遠出をしたことが無く、土地勘もない為、安易に移動も出来ず・・・ここの近くの森に住んで居るらしい
それに例え、遠くに行ったとしても、人が住んで居る所が余りにも多く・・・そう言った場所等・・・情報を手に入れることが出来ず。
また、他のエルフ達とも、森で離れ離れになっている為、交流して、新しい情報を手に入れる事すら出来ないと言う・・・
「男性もほとんど・・・人間達と闘い命を散らすか、捕まってしまい・・・もうほとんどいないのだ・・・・」
そう・・彼女は言った・・・そう言えば、さっき闘っていたのもほとんどが女性で、男性は一人だけだった・・・
「ふーん・・・」
ほとんどが女性なら、お父様に奴隷にした時、献上しやすいかも・・・そんな事を考えていると・・・金属音と叫び声が聞こえだした
「・・・?争っている音がする・・・」
「何?!!」
私の言葉に慌てるエルフ達・・・この感じだと、さっきの奴隷商人たちの仲間か・・・
うーん、この人達送ったら・・・今日はそのまま帰ろうと思っていたのに・・・ここで放って置いたら、今助けたの無駄になっちゃうよねえ・・・こうなったら・・・全員ちゃちゃっと倒しますか!!
「ま・・・待て!!」
何か、ファルスが言ったような気がするが、気にしない・・・気にしていたら、倒すのが遅くなって、帰るのが遅くなっちゃう!
私は、走って喧騒の所に行くのでした・・・
―――――――――――――――――――――――
「・・・・・・・・・何があった・・・?」
「?貴方達を襲って来た人達を倒しただけですが?」
そう言って、地面に転がっている人達を指さす・・・ちなみに起きても大丈夫なように、魔法で拘束もしてある・・・・
「・・・これだけの人数をか・・・?」
「?数百人程度余裕じゃないですか?」
確かに、女子供だらけのエルフを数十人捕まえるのには過剰戦力かもしれないが・・・・
私にとっては、大したことはない・・・というより、この人達弱すぎるんだもん・・・絶対魔の森の魔物の方が手ごわいし・・・
「・・・・・・・・・・解った・・・考えない様にしよう・・・とにかくありがとう・・・貴方様のおかげでこの村は助かった・・・」
そう言って、ファルスは頭を下げた・・・
「それでお礼にもてなしたいのだが・・・」
そう・・・彼女が言って来た・・・ええ・・・私とっととお父様の所に帰りたいんだけど・・・
「いらない・・・」
「えっ・・・ですが・・・それでは私達の気が・・・」
「それに・・・この人達をずっとここに置いておくの?」
そう言って、私は兵士達を指さす・・・ファルスは口を閉ざした・・・
「この人達は私が送り返しておくから、貴方は他のエルフ達を見ていて・・・怪我は直したけど、精神的に参っているのもいると思うから・・・」
そう・・・私が言うとリーダー格のエルフは目を見開いた・・・
「人間をそのまま街に戻すと言うのか?!!」
「?そのつもりだけど・・・?」
何か問題だろうか?
「こいつ等は私達の村を襲ってきたのだぞ・・・」
「?だけど、倒したのは私だけど・・・」
「・・・それは・・・そうだが・・・」
「殺すか殺さないかは・・・私が決めるのが筋じゃない?」
こういう時、バクバ王の知識にある交渉術は役に立つ・・・こっちに有利な条件を引き出せる・・・殺してもいいんだけど・・・お父様無意味に殺すの嫌うだろうからなあ・・・
「・・・だが、戻しては・・・・我らの所にまたやってくる・・・」
・・・・うーん・・・解ったしょうがない・・・・私は森全体に結界を張った・・・余りにも広い為・・・そんなに強いのは張れないが・・・これだけ弱い人間しかよこして来ないからこの位の結界でも十分だろう・・
一応、エルフの里に近づく程、この結界が強くなる様に張っておく・・・
森に張ったのは、惑わしの結界だ・・・ここに居るエルフにたった今印をつけたのだが、それ以外の人達はこの村に近づけず・・・この森で迷ってしまうと言う結界だ・・・
もう一つは、普通の結界・・・普通といっても、結界内に誰もが入れない結界では無く、印を付けたエルフのみこの結界に出入りできるようにした・・・・
「・・・今何をした・・・」
そう・・・ファルスは言った・・・なので、私は今、行った事を全て話した・・・皆にも、理解しておいてもらいたいし・・・
「・・・そんな事が・・・」
そう言って、ファルスはあんぐりと口を開けた・・・家に張っている結界の劣化版何だけど・・・そんなに驚く?
「あ・・・貴方様は神の使いなのですか・・・?」
そう・・・彼女が言って来た・・・?何を言っているのだろう・・・
「フウはフウだよ・・・?お父様の一番の奴隷♪」
そう言って、私は右手の奴隷の紋章を見せる・・・私にとって一番の勲章だ・・・
「・・・!!?」
何かすごい顔をしているけど・・どうしたんだろう?
「・・・主は・・・貴方様の主人は・・・神様なんですか?」
本当にこの人は何を言っているのだろう・・・
「?お父様は人間ですが・・・?」
また、驚いた顔している・・・本当にどうしたのだろう・・?
「貴方は!騙されています!!早くその人から早く離れて!そうしないと!!大変な事に!!下手をすればすぐに売り飛ばされ・・・」
「お父様の事を悪く言うな!!!!!」
私はあらん限り大黄な声で叫んだ・・・何を言っているんだこの人は!お父様が私を売り飛ばす?私の事を生まれた時から、育ててくれたお父様がそんな事をする訳が無い!!
魔力が漏れ出した事で、何か地震が起きたがそんな事は関係ない・・・
「さっきの言葉取り消して・・・!」
私は彼女を睨む・・・彼女は額に汗をかきながらも頷く・・・うん・・・解ればいい・・・
「はあはあはあはあ・・・」
・・・・ちょっとやり過ぎちゃった?彼女達のこれまで、人間にされていた事を考えれば、人間を憎んでもしょうがないだろうし・・・
・・・それに、彼女達の今までの、境遇から、人間と言う種族全部が自分以外の種族を奴隷として売り飛ばしているという認識でも可笑しく無いだろう・・・と言っても、お父様の事を悪く言うのはさすがに許せないし・・・
そんな事を考えていると・・・彼女が倒れた・・・やばい・・・ええっと・・・傭兵達・・・街に送っていきます!!
私はこの村にいる傭兵と森の外にいる傭兵を連れて、街に向かった・・・
一応また来ない様に・・森で起きた出来事を私に倒されたと言う記憶を消し・・・化け物に四肢をもがれ・・・蹂躙され・・・生きたまま食われたと言う記憶にすり替えておいた・・・
食われたのに、何で生きているのか?と問われても、それしか記憶ないから、答えられないだろうし、エルフ達の住処については、きれいさっぱり消してあるから大丈夫だろう・・・
代わりに、精神に異常をきたすかもしれないが・・・殺さなかったんだし・・・それ位許して・・・
――――――――――――――――――――
「・・・・・本当にすまない・・・」
私は傭兵達を街に送った後、さすがにそのまま帰るのは忍びなく一度、エルフの村に戻って来た・・・
彼女は気絶していたが、私が魔法で気絶から回復させ、落ち着くように精神を安定させる魔法で正気に戻した・・・
その後、人間達を街に送った事を伝えた・・・本当に何でここまでしているんだろう・・・本当にお父様に会いたい・・・・
「大丈夫です・・・意識が戻ったんなら、帰っていいですか?」
私がそう言うと、彼女は困った顔をした・・・
「・・・すまないが・・・こう言っては何なんだが・・・この結界、どこまで大丈夫なのだ・・・少し心配なのだが・・・いや・・・奴隷にされそうだったエルフ達を救ってもらい・・・街も救ってもらって・・・こう言っては何なのだが・・・」
そう言って・・・彼女は下を向いた・・・ああ・・・もう・・・面倒くさいなあ!!
「解りました・・・これを渡しておきます・・・」
そう言って、私はボタンが付いた、石を渡した・・・
「・・・これは・・・?」
「このボタンを押しながら喋ってくれません?」
そう言うと、彼女はボタンを押しながら喋る・・・
『これでいいか?』
すると、別の私が持っていた石から音が出てきた・・・ファルスが驚いていたのでこの魔道具について、話した・・
といっても、これ、さっき作った魔道具で、機能は簡易的なただの通信機だ。まあ、この魔道具一組しかない為、私としかやり取りしか出来ないし、応用も聞かない・・・だが、この魔道具の利点は、通信できる距離が長い事!!
この場所は結構、私達が住んでいる場所から遠いのだが、この魔道具なら問題なく通信できるはずだ・・・
「これを使って、解らなかったことがあったら、連絡をして・・・どうしようもないと判断したら・・・こっちに来ますから・・・」
「だが、緊急事態の場合、そんなこちらに来る時間の余裕は・・・」
私は、一度転移魔法で家に戻り、もう一度、この場に戻って見せる・・・
「転移魔法があるので大丈夫です・・・他には・・?」
「ああ・・・大丈夫だ・・・・」
そう言われたので、そのまま私は帰っていった・・・
だが、その後、一週間に一度のペースで呼び出されるとは思いもしなかったが・・・・エルフ達の食糧事情に、自衛する為の戦力が足りない、離れ離れになって、他の場所に村を作っていたエルフ達が私の結界で、道に迷ってしまっている?
食糧事情は、魔の森で狩っていたドラゴンを1体を渡した。だが、それも、一週間で無くなってしまったらしい・・・
しょうがないので、私はエルフの村の周りに畑を作った、そこにある野菜は、私が作り出した野菜で繁殖もしやすく、一日で収穫も出来、量も取れますから、これだけで、結構長持ちするはず、今日の分は、私が成長させておいたので、食べ終わったら、種を植えてくださないね。
これで食料問題解決!
次に自衛する為の戦力が足りない?
それは、私が作った、結界があるから、大丈夫・・・もしなんかあった時に、自分達で対処できないと意味がない?
・・・・解りました自立型ゴーレムを作って置いていくので、これで訓練してください・・・皆様の声に反応して、ゴーレムが動きますから・・・訓練所も作りましたので、ここで訓練してください!!
ゴーレムの種類によって強さを変えましたか、訓練する時には気を付けて!!一応死なない様に、セーフモードも搭載しているから、大丈夫だと思うけど、強すぎるゴーレムと闘って怪我するかもしれないかね・・・・
・・・・一応、エルフ達に危険が迫ったら、自動で防衛するように、機能追加しておこう・・・
戦力増強!終わり!!
そして、最後に迷子のエルフ!!・・・うん!これは盲点だった・・・この森、他にもエルフ居たんだね・・・この村の事しか考えていなかったよ・・・
多分エルフだから、ここのエルフ達と魔力似ているよね・・・だったら・・・森全体を感知魔法で調べて、エルフ達を捕捉!!全員に印を付ける!!
よし!これでこの森に居るエルフ達は森に迷わない!!問題解決!!
・・・問題解決したよね・・・何でまた呼ばれているの?
それに、他のエルフ達に私の事救世主様と言われて・・・エルフ達に神に祈るような仕草で、礼拝までされるのですが・・・・・・本当に何故・・・?
しかも、この村に居る、エルフ達の人数何か?増えていません?別にいいですけど・・・・・
・・・・そう言えば理由は解りませんが、エルフ達が私に礼拝してくるという事は、私の事を神の使いか何かとでも思っているのでしょうか?そう考えますと、私のご主人様である、お父様は神様として崇められる?
・・・そう考えると、ここに居るエルフ達は何でも言うこと聞いてくれるという事なんでしょうか?
後で、機会があったら、お父様の下についてくれるか後で聞いてみようっと♪




