引っ越し
私は、お父様とお父様の元の家で別れ、外に出て来た・・・それもこれも・・・
「何だよこれ!!」
「魔法も効かないわよ!!」
「手がしびれた・・・」
ゴミを掃除する為だ・・・・
私が外に出るとさっきお父様に因縁をつけて来た、3人組が剣と杖を持って立っていた・・・
何だか、お父様の元の家に用事があっるようで、剣や杖を持ってこの家にやってきたようだ・・・まあ、結界を張ってこの家の中には入れないようにしているけど・・・本当にしつこい・・・
さっき、この3人組がこの家に向かっているのを知った私は、急いで家の外に結界を張ったのだ・・・
私が結界を張るとこの3人は結界・・・・見えない壁があるものだから、各々剣と魔法をぶつけて強引に突破しようとしてきたのだ・・・普通は、見えない壁とか張ってあったら、警戒とかすると思うんだけど・・・
ただ、剣や魔法をぶつける何て馬鹿じゃないだろうか・・・しかも、1度や2度剣や魔法をぶつけて駄目なら、諦めると思うのに・・・こいつら、私が外に出るまで、ずっと攻撃をしていたのだ・・・
そして、その結果、私が外に出る時には、3人共、肩で息をする程疲れていた・・・
どうでもいいけど、何で?お父様の家に来るのに、杖や剣を持ってくる必要性があるのかしら・・・?
「・・・・・・・・貴方達・・・・・・」
私は我慢できず、少しだけ殺気を出していた・・・・
その剣と魔法でこいつらはどうしようとした?お父様に危害を加えようとしたのは明白・・・そんなゴミ共は排除するのに限る・・・
私はこの村の空に雷雲を作りだす・・・少しでも変な事をしたら、この雷雲で雷を落とし、一瞬で殺すつもりだ・・・
「何だよこれ・・・」
「何々???」
「あっあっ・・・?!」
恐怖に震えてか、一人が衝動的に、剣を振り上げようた、だから、私は躊躇いもなく魔法を使おうとしたのだが、その瞬間・・・
「待たんか!!!」
1人の白髪のおじさんが現れた・・・・・あっ確か、お父様の記憶で見た・・・お父様に狩りを教えてくれた人!名前はお父様も知らなかったから解らないけれど・・・・
何で、止めたんだろう?ただのゴミを片付けるだけなのに・・・
「何なん・・・」
「死にたくなければ黙っておれ!!!」
その一喝に3人共黙る・・・見ると村人達も沢山集まっていた・・・まあ、あれだけ騒げば、仕方ないよね・・・
「お主は何者だ?」
その問いに少し考える・・・とりあえず、お父様の命の恩人だし敵対しない方が良いよね?そう思い、私は雷雲を無くす・・・
「私はお父様、ムウ様の娘です!!!」
そう高らかに言った・・・
「・・・・お主の年齢とムウの年齢が合わないんだが?」
「??私とお父様は血がつながっていないですけど娘です!!後、私は1歳です!!!」
そう高らかに言うと、信じられないという目をおじさんがしてきた・・・失礼な・・・・
「・・・・あれだけの魔法で何をしようとしていた?」
「・・・それはそちらに言った方が良いんじゃないですか?私は敵意を持った敵を排除しようとしただけです・・・」
そう言ってあの3人組を睨んだ・・・・全員、目を逸らしているけど、お父様にして来た事忘れていませんよ・・・・・
「・・・・・・・・・そうか、この3人の装備を見るに・・・この3人が君に絡んできたんだな・・・」
「いいえ!お父様に害をなそうとしていたので、排除しようとしただけです・・・だってこの家に来て、すぐに、家に魔法を放ってきました、はっきり言って、この家を火事にでもしようとしたんじゃないんでしょうか?そんな人物を許す程、私は寛大な心を持っていませんよ?」
あれには私もびっくりしました・・・武装をしていたのは解っていたのですが、この家に来てすぐ、魔法を放つのですもの・・・結界を張っていなかったら、下手をしていたら、この家が燃えていました・・・
その言葉に、おじさんが、3人を見る・・・3人共、全員が目を逸らしていた・・・
「・・・それはすまない・・・・」
「・・・おじさんが謝る事では無いです・・・まあ、おじさんの顔に免じて、家に攻撃をしなければ、見逃してもいいですよ・・・」
私はそう提案をした・・・おじさんにはお父様の件で恩があるし、何より、さっきまで頭に血が上ってっ殺そうとしていましたが、ここで騒ぎを起こしては、お父様の家族に迷惑が掛かる・・・もう手遅れかも知れないけれど・・・
それに、人を殺すこと自体、お父様は嫌っている・・・・殺しをしなくてすむのなら、そうしたい・・・
「・・・この家に攻撃をしなければ何もしないんだな?」
まあ、本当はそれでは腹の虫が収まらないのですが、その条件だけで納得しましょうか、おじさんとは敵対はしたくないですし・・・
ただ、少し気になる事が、確かお父様の記憶が正しければ・・・
「ええ、私からももう一つ?貴方はこの村から排他的な扱いをされているはずです、何故この3人を守ろうとしたのですか?」
私は気になった事を聞いた・・・お父様の記憶ではおじさん自身村人から余りいい思いをされてこなかったはずだ・・・
「・・・・・・こんなはみ出し者でもこの村に入れてもらった恩があるからな・・・」
そういって遠くを見だした・・・?よく解らないけど、おじさん帰る場所が無いのかな?だったら・・・
「フォールに来ません?お父様でしたら、多分喜んで家に招待すると思いますよ?」
私はそう言った、はっきり言って、お父様の命の恩人でもあるこの人をこんな村に置いて置きたくはなかった・・・
私が善意でそう言うと、、おじさんはまたしても驚いた顔をした・・・
「フォールに家を持っているのか?」
「ええ、部屋も余ってますし、お父様が世話になりましたから、一部屋位使ってもいいですよ?」
そう私が言うと、少し、おじさんが考える仕草をしたがすぐに首を振り出した・・・
「お誘いは嬉しいが断るよ・・・なんだかんだ言って、この村に愛着もあるしなあ・・・」
「・・・そうですか・・・」
そう言って私は黙った・・・そうおじさんが言うのなら、仕方が無い・・・
「・・・もう、何もしてこないよな・・・」
「攻撃してこなければ・・・・」
「おい!帰るぞ!!!」
そう言って、腰が抜けている3人を立たせようとする・・・
「何で・・・」
「死にたいのか!!!!!!」
そう、おじさんが一喝すると、3人渋々と歩き出した・・・・お父様の家族、フォールに移動した方が良いかも・・・そう思っていると・・・
「・・・ぜえ、ぜえ・・・・・何があった?」
お父様の父親が返って来た・・・・取り合えず、家に張ってある結界の中に入れよう・・・・・
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何だか、いきなりお父さんが息を切らせて入って来た・・・・
何でも、いきなり村に雷雲が覆って、慌てて戻ったらしく、家の近くまでに来た時にはその雷雲は消えたらしい、でも、一応何があったか確認する為に家に戻ったところ、フウが家の前に立っていたらしい・・・
フウに事情を聴いてみると、俺を昔から虐めにくる、あの三人組何と武器を持って押しかけて来たらしい・・・・
何でそこまでしてくんのあいつら?
それを俺の狩りを教えてくれたおじさんが追い払ってくれたらしい・・・・雷雲についてはただの自然災害では無いかとフウは言った様だ・・・・・フウそれ本当か?雷雲が出てきている時点で可笑しいだろう?おい、こっち見ろ・・・!
「これだけ、強硬手段をしてくるとは、この村にはもう居られないのか・・・」
あの3人組の一人が村長の孫なのだ・・・だから、村の人全員があの3人組に強く言えず、好き放題してきたのだ・・・そして、こちらが一方的にやられたとしても、泣き寝入りする事しか出来ない・・・
何より、その孫達が強攻して武器を持って襲い掛かっている時点で、もはや、村の中に今までの様に住む事すら難しい・・・・はっきり言って、村八分にされるのが関の山だ・・・
「お父様、フォールの家に招待しましょう!!」
とフウ・・・・・それしかないか・・・
「待て、家って・・・・・」
「お父さん、俺今フォールで家を買ったんだ・・部屋数もあるし、来なよ・・・」
本当は奴隷達との生活を満喫したいからあんまり呼びたくないが、今回の件は俺が帰ったのが事の発端だし、しょうがない・・・・
「兄貴、家を買ったのか?」
「フォールは物価が高いと聞いていたけど・・・」
「おい、真っ当な方法で稼いだんだよな!!」
みんな半信半疑である・・しょうがないよな・・俺すら買えるとは思わなかったもんな、あんな家・・・・
「・・・とにかく、フォールに来てくれたら何とかなりますよ・・・」
とにかく俺は断言した・・・・防災面も他に5人も用心棒がいるし大丈夫だろう・・・・・・フウ一人で十分な気がするが・・・・
「・・・・解った・・・お世話になる・・・」
「お父さん!!!」
「しょうがないだろう、もうこの村に居られなくなったら、行く当てが無いのだから・・・迷惑をかけるがすまない!!」
そうして、家族三人申し訳なさそうな顔をする・・・俺が発端だし、そんな顔しないでくれ・・・そう思っていると・・・・
「それじゃあ、帰る?」
とはフウ・・・
「いや荷物とかの準備・・・」
「こうすればいい・・・」
そうすると、外が一瞬光ったかと思うと、窓から見える景色が一変した・・・・・・・・・・・・おい・・・まさか・・・
・・・俺は慌てて外に出る・・・すると、家の外には街フォーカがそびえ立っていた・・・・・・・・・・・・・
「家ごと転移すればいい・・・」
・・・・・・・・・・・どうすんだよ!!!家族に説明!!!!ほら、全員!あんぐりと口を開けて固まったじゃないか!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう考えるのやめよう・・・・・・・・・・・人生は諦めが肝心だ・・・・・・




