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奴隷が欲しいので赤ん坊を育てた  作者: ・・・・
大魔法使い:マルイ
31/118

暗躍

変更中・・・結構、解りづらい表現が多すぎる・・・誤字も多いし・・やっぱり、もう少し、見直しを多くしないとなあ・・・

僕の名はマルイ・・・英雄クラスの冒険者で、魔法では誰にも負けないという自負があった・・・まあ、その自信も昨日でなくなったけど・・・


昨日、僕は、魔法のみを使った闘いで、完敗をきっした・・しかも、相手は僕より一回りも、二回りも小さい子供・・・僕の自信は木端微塵に引き飛ばされた・・・


だが、その後、この街のギルドマスターに励まされ・・・少しだけ持ち直した・・・まあ、本当の意味で自信を回復するには、あの子供・・・フウに勝たなければいけないが・・・どう考えても、勝てるビジョンが見えなかった・・・


とにかく・・・依頼であった・・・王の報告をするべく、僕は、街フォーカで一泊した後、王都の王が居る、城へと向かった。


本当なら、家に帰って休み・・・もう少しこれからの事について考えを纏めたかったのだが、王都には人を感知される結界が張られている、その為、王都に入ってしまった段階で僕自身が王都に居る事が城の方に伝わってしまう・・・


そして、その際、王自身にも僕の帰還は伝わってしまうだろう・・・この結界の厄介な事は、その気になれば、市民全ての位置を把握出来る事にある・・・もし、先に城に向かわず、自分の家に戻ってしまったら、『何故、一番先に城に向かわなかったのか』、と下手をすれば問い詰められてしまう・・・


・・・このシステム・・・市民の安全の為なんて王が言ってはいるが、本当の意味は王族に対し暗殺者が入らないようにするシステムだ・・・


まあ、ここの王様は暗殺者何て返り討ちにしそうだけど・・・そんな事を思いながら門番に帰還した事を伝えた・・・すると城の中に案内され、部屋で待つように言われた・・・


・・・帰ってきてすぐに報告するのか?!日取り整えて後日でいいじゃん・・・こっちは、とりあえず、体裁を整える為に、報告しに来ただけなのに・・・


そんな事を考えながら、待っていると・・・城の兵士がやって来た・・・


「王が閲覧していただけるそうだ・・・」


・・・・・・本当にここの王様フットワークが速いな・・・普通だったら、帰還の報告をしてすぐに会う王など、ほとんど居ないぞ・・・・


僕はそんな事を思いながら、兵士についていく・・・本当は、気分が落ち込んでいるから、誰にも会いたくはなかったが、王を相手にそんな事を言える訳が無い・・・僕は気分を切り替え・・・王の間へ向かう・・・


王の間に着くと、兵士は頭を下げるとすぐ部屋から出て行った・・・周りを見渡すが、誰も居ない・・今回も王と私2人きりの様だ・・・あの帰還報告してから・・・短期間で、人払いまで済ませたのか・・・・その王の手腕に感服していると、王が僕に話しかけて来た・・・


「・・・長旅ご苦労だった・・・では、成果を聞かせてもらおう・・・」


まあ、旅って言っても、行きはまだしも、帰りは門の近くまで転移魔法で移動したから、そこまでの長旅ではなかったんだけどね・・・


そう思いながらも、フウと呼ばれた子供について僕が感じたことを伝えた・・・まあ、結局王からもらった情報と同じことしか殆どわからなくて、結局、フウがとてつもなく強く英雄クラスを凌駕する程の実力者って事だけしか解らなかったけど・・・


「以上だ・・・・」


「・・・・・・・・・・・欲しいな・・・・・・・・・」


「?何がでしょう?」


「そやつの力ぜひ欲しい・・・宮殿に招き入れたい・・・」


いきなりそんな事を言い出す王に、僕は旋律を覚えた・・・身元すら、確かでは無い者を宮殿に誘う・・・それがどれ程危険か、王は解っているはず・・・第一・・・


「無理だと思いますよ・・・さっきも言った様に・・・理由は解りませんが、ムウと言う奴にぞっこんみたいですし・・・」


そう、あの、フウと言う子供は、ムウにぞっこんであった・・・それこそ、自分自身を奴隷にするほどに・・・もし、それが精神を操るスキルだとしても・・・いや・・・スキルだったら・・・絶対にこちら側に引き込むことなど無理だろう・・・


「だったら、ムウとやらも、引き込めばよい!!」


「・・・・もし、断られたら・・・?」


そう、ムウと言う男・・・今回の偵察では全く分からなかった・・・まあ、フウと言う子供と闘ったので、当り前だが・・・だから、向こうの目的・・意図が解らない限り、こちらの要求を呑んでくれるかは怪しかった・・・


「そうなれば・・・力づくにでも・・・!!」


僕の言葉に、そう、王は言い切った・・・・・


「・・・2人に敵対する事になっても・・・?」


「・・・無論だ・・・」


・・・はあ・・・そんなこと言われたとしても、僕の答えは決まっている・・・


「断る!!」


「ほう、何故だ?」


「あんな化け物と敵対何て出来るか!!自殺はしない主義でね!!!」


そう、今回運良く死ななかったが・・・もし、敵対した時あいつは多分容赦なく命を奪うだろう・・・対峙した時に既にそれだけの凄みがあったのだ・・・


もし、万が一敵対する事になれば、僕の命何て、一瞬で散る事になるだろう・・・


あいつと敵対するくらいなら王都全土に喧嘩売る方がましだ!!そう思える程、あの子供と敵対する事を僕は恐れた・・・


「・・・捕縛する為の神器を貸し出すっといっても?」


「・・・神器程度で、あいつを捕まえられると・・・?」


神器・・・?僕も似た様なマジックアイテムは持っているが、どれも、あいつに通用するとは思えなかった・・・


僕のオリジナル魔法を初見で、消滅させて見せた・・・あの子供には・・・絶対に通用しないだろう・・・


「・・・それ程までか・・・・」


「ああ・・・だから、僕は帰るぞ・・・」


「どうしてもか・・・・」


「くどいぞ!!」


僕がそう叫んだ瞬間、王は目を細めた・・・


「そうか、それは残念だ・・・」


そうして、僕が玉座から背を向けた瞬間・・・首筋がやけどを負った様にとてつもなく熱くなるのを感じた・・・


「本当に残念だ・・・王の命を果たせぬコマなどいらぬ・・・」


そう言った王の声は先程から王が居た王座から聞こえた・・・なぜこれだけ離れているのに・・・気配も感じなかったのに・・そんな事を考え後ろを見ると・・・先程までこの部屋に居なかった・・・見たことがない人物がいた・・・・い・・つ・・・・の・・・・・・・ま・・・・に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そうして僕は力が抜けるのを感じながら・・・目を閉じた・・・・・・・・・・・


―――――――――――――――――――――――


我は、バクバ王・・・たった今、大魔法使い、マイルを始末をした・・・そのはずだったのだが・・・


「消えただと・・・・?」


そう、我の目の前で殺したはずの大魔法使いマイルの遺体はたった今消え去ってしまった・・・


「逃がしたか・・・」


死んだ者が魔法を使える訳が無い・・・まあ、この城で魔法が使える者は我以外ほとんど使えないのはずだったのだが・・・その中で一瞬で転移魔法を発動させるとはさすが、大魔法使いという事か・・・


・・・この城には強力な結界が張ってある・・・その結界内の人は魔法はうまく使えず、身体能力もある程度低下させる代物だ・・・


だが、その様な結界を張っていたからと言って、あの英雄クラスでもある大魔法使いのマイルに不意を付けるかと言ったら、我でも難しいかった・・・それを可能にした人物・・・それは・・・


「申し訳ございません・・・頸動脈を狙ったはずだったのですが・・・」


「仕方があるまい・・・我とて殺したと思ったのだ・・・とは言え、あの傷で死なぬとは・・・侮っていたな・・・」


目の前のこの人物・・・男だ・・・この男は影と呼んでいる者で、我が王都の裏の仕事を請け負っている団体の纏め役である者だ、影とは、その団体に所属する者全てに対する総称だが、我は全て一括りでそう呼んでいる・・・


だが、この影・・・男が持っている能力・・・スキルは他の影とは一線を画すものであった、今回はこのスキルを使い・・・マルイに一太刀を浴びせたのだ・・・


・・・そのスキルとは、魔法が一切効かないというものだ・・・


恐らくマイルもさっきまで城の結界の中、上手く使えない状態ながらも感知魔法で周りを警戒していたはずだったはず・・・我に気付かない程精密な感知魔法を自身の周りに展開をして・・・


だがこの男は・・・どんな感知にも引っかからない・・・それ所か、攻撃魔法も一切通用しない・・・まさに魔法使いの天敵と言ってもいい存在だ・・・


その代わり魔法が効かないという事は身体向上の魔法も効かない為、全て生身で動かないといけない・・・まあ、こやつは表に出ていないだけで素の実力でも英雄クラスと闘えるだけの身体能力も持っている為、魔法に頼らなくても、こいつにとっては苦でも何でもないのだがな・・・・


だが、不意を突き、自身の魔力を魔法に変換する時間すら与えずに攻撃したはずなのに・・こやつの実力で殺せぬとは・・・・・・些かマイルの実力を見くびっていたか?


「それで、バグバ王これからどうします?」


「・・・フウと言われた子供を誘致せよ・・手段は問わぬ!」


「はっ!・・・転移されたと思われる、マイルはそのままで宜しいので・・・?」


「それもフウとやらが来れば問題なかろう・・マイル本人が自身より魔法の使い方がうまいと言っておったのだ・・・そやつに感知魔法を使わせて追わせればいい・・・」


「ですが、結界で、王都の外まで転移はしなかったと思いますが、それでも、マイル本人が王都にどれくらいいるか・・・あいつの実力が我々の思っている以上だった場合、いつまでも拘束できるとは思えません・・・それに、フウと言う子供に探させるにしても誘致しなければ・・・その為の時間が・・・」


「我の言いたい事は解っているよな!マイルが王都から離れる前に誘致して来いと言っておるのだ・・・」


「・・・・・・・・・・・・・」


「解ったらいけ・・・・神器とあの緊急用の転移装置も使う許可を出す・・・・・・・・失敗は許さぬ!」


「解りました・・・」


そう言って影は居なくなった・・・


(この世界はバクバ王、我の物!その道筋に邪魔になる者は全て排除する!!」


その王の歪んだ思いは誰にも聞かれることは無かった・・・・

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