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奴隷が欲しいので赤ん坊を育てた  作者: ・・・・
夢を達成!奴隷を買う!
21/118

奴隷

奴隷が売っているお店に入った俺…


フウに案内してもらったお店だが…そこには、いかつい顔のおっさんが居た。


最早、裏の業界の人(まあ、奴隷商人何て裏稼業なのだが)の人と言っても可笑しくない人を見て、俺は緊張し…


結局俺はこのお店でただ…ソファーで座っていた…


……だってしょうがないじゃん!!俺自身何話せばいいのか解らないし!!!


そんな中、フウは一人で店主と交渉し始めた…


…お父さんいつも思うけど、その度胸凄いと思うよ…


…俺がした事と言えば…


『女性で若くて美しい人!!』


と…店主に要望を伝えただけだし…


そして、その要望を叶える為に、店主が店の奥に入っていったのだが…


(本当にこのお店大丈夫なのか!!)


フウについて来ただけの俺には奴隷が売っているお店何て何一つ知らないが!!このお店はひどすぎるだろう!!?


はっきり言って、このお店怪しいなんてものじゃない!!


お店の見た目はさびれているわ!


隠し通路はあるわ!!(隠し通路の先の部屋はまあまあだったけど…)


国にこの場所の通知を絶対するなと言われるわ!!!


店主は怖いわ!!!


(本当にこの場所で大丈夫なのか!!?)


何かがおかしい?!それに、さっき、俺が要望を言った時も『お前この場所どんな所か解って来てるんだよな?』何て言われたしなあ…


(俺の要望ってそんなに可笑しかったか?奴隷を求める際、奇麗な女性と言うのもそこまで可笑しくは無いだろう?)


「なあ、フウここって奴隷商店何だよな?」


俺は不安になってフウに聞いた…本当に奴隷を売っているお店なのか?


それとも…


(もしかして、やばいお店に来たんじゃないか?)


それ程、この場所を異常な場所だと俺は認識していた。


確かに奴隷商のお店何て、全うなお店じゃないんだろうけど…ここは明らかに怪しすぎるだろうが!!


騙されて身ぐるみはがされるまであるぞこれ!!


「そうです!!」


そんな俺の心配も露知らずフウは堂々と答えた。


「なあ、フウ疑いたくはないんだが、本当に、全うなお店なんだよな…」


俺は、フウにそんな事を聞いた。


いつもなら、フウのやる事に対し、口を挟まないのだが、今日は別だ!


何せ命の危機を感じるからな!!


「大丈夫です!それにもし万が一襲ってきても!お父様には指一本触れさせませんですから!!」


…そんな事を言ってくるフウ…


本当に、立場逆転してるんじゃねえ!?保護者は俺だよな!!俺!!!?


「…なあ、フウ奴隷を売っているお店にしては、俺の要望…『女性で若くて美しい人!!』と言った時、変な反応だったような…俺の意見奴隷に求める事に対して可笑しかったか?」


フウに俺の意見を伝える…


普通の奴隷商なら、こんな俺の要望何て、聞き飽きているはずだ…(そっち方面で買う人だって多いはず…官能小説の受け売りだから…自信ないけど…)


それなのに…あの店主、妙な反応だったんだよな…


「いえ、そんなに可笑しい事では無いと思いますが、この奴隷商は戦闘力が高い奴隷を扱っている所なので、能力を聞く前に容姿を聞くのが珍しかったのではないのですか?」


そんな事をフウが言ってきた。


(…って!はっ?!『戦闘力が高い奴隷』?!)


「…普通の奴隷商店じゃないの?」


…戦闘能力が高い奴隷を扱っている奴隷商店って…ええ!!?


確かに、戦闘能力が高い奴隷が居るのも知っているよ!!


だけど…今の言い方だと、このお店って!戦闘能力が高いことを前提とした奴隷を扱っているお店だよね!!


俺!普通の奴隷商店で…様々な種類の奴隷を見るつもりだったんだけど!!?


「?奴隷を売っているから普通の奴隷商店ですよ?」


そう言ってきょとんとしている…


いや確かに奴隷を扱っているから、奴隷商店には変わりはないのだが…恐らく、このお店に居るのって、全員戦闘能力が高い、戦闘奴隷だよな…


戦闘奴隷…主人の代わりに、闘う事を生業にした奴隷の一種。


…ただ、そう言った奴隷は値段が張る!


それこそ、貴族がお金を出さなければ、買えないほどに…なのに…


「…何でわざわざここに…」


わざわざ、戦闘奴隷が多いお店を選んだんだからには…それ相応に理由があるはず…


そう思い、フウに尋ねようとすると…


先程から居た、エルフの女性が俺の脇にやって来てお茶をテーブルの上に置いてきた…


「…」


無言なのは、俺がずっと、会話を止めない為だろう…


本当は、タイミングよく会話が途切れた時に、出そうとしていたのだろう…


だが、俺達がずっと話をしていた為に、タイミングを逃していたのだろうな…


(すみません、せっかく用意してもらっていたのに…話続けてて…)


俺は一旦、話を止めて、エルフの人にお礼を言う事にした。


「…どうも」


そう言って、お茶を飲む…うん!うまい!!


まあ、フウのお茶ほどではないけど…


お茶を一口飲んで、一息ついた後、フウは先程の俺の質問に答えた。


「ここを選んだ理由ですか?お父様を守る為です!もし、万が一私が近くに居なくても対処出来るようにする為に!!」


…なあ、フウ…俺、別に危険な所に行くつもりないんだけど!!!


魔の森だってもう!薬草の採取以外行くつもりは無いし!!森の奥何てもう絶対行かない!!!(精霊さんに会うかもしれないし!!!会ったら殺されるし!!!!)


魔物の討伐依頼だって受けるつもりは無い!!!


それなのに何でだ!!?ギルドに一応登録しているけど、俺の実力ははっきり言ってただの一般市民と同等下手をするとそれ以下!!!


それに!そう言った奴隷で警護されるのって!46時中命の危険がある貴族とかが買うもんだろう!!


俺貴族でも何でもない平民だから!!


日常生活で命を狙われたりしないから!!


俺が心の中で突っ込みをしていると…奥の扉が開いた…


「待たせたな」


そう言って、店主が入って来た。


5人の奴隷を連れて…


5人の奴隷を見た俺は1人の奴隷を見て、衝撃を受けた…


…ワニの様な口、皮膚は鱗に覆われており、体格もガッチリとして、筋肉を隆起させている…


そんなバケモノの様な容姿をした人?がそこには居た…


………後ろに居る怪物はなあに?


「…後ろのは…」


俺は、平静を装いながらそう言った…まさか、あの化け物も商品何て言わないよな…


「ああ、お前に紹介する奴隷達だよ、一人ずつ紹介させていく、さあ、自己紹介をしろ」


「私はエレナ、回復魔法を使えます、ランクはⅮランクでした。」


そう言って、たれ目の女性が言った。


服装は皆一様に薄汚れた白い服だが、それを差し引いてもきれいに見えた。


髪は長髪で金色、身長は160㎝位で、俺より身長が高い…(マイナス評価)


だが、おっぱいは大きく俺好みだ!!…はっきり言って!!その胸むしゃぶりたい!!!


「俺はユウナ!前衛は任せてくれ!!ランクは元Ⅽランクだ」


そう、言う女性は筋肉が引き締まった短髪の女性だった。


髪の色は赤でくせっけ、しかも、耳が付いている…


(獣耳だ!この街に来て初めて見た…すっげ―テンションが上がる!!獣耳だよ!獣耳!!もしかしたら、ギルドとかにも冒険者としていたかもしれないけど、俺…冒険者と絡んだりしないから…ギルドに入っても、他の冒険者見ないんだよな)


だから、俺、ギルドに居る、冒険者をほとんど知らない…一応、魔の森に行く前、数か月、ギルドに通っていたはずなのになあ…


(だから、初めて!目の前で獣耳の人見れて嬉しい!!)


体格は、太すぎず、細すぎずでかなり魅力的に見えた。


身長は170㎝位とかなりの大型だったが…(また俺より大きいよ( ;∀;))


ペタンと垂れた獣耳いいね!!


「…ニーム、盗賊、ランクはEランクだった」


そう、言った女性は細目で、華奢な体をしていた。


髪型はショートより少し長い位で色は濃い青。


身長は150cmと俺と同じ位か低い位だ(やった!ようやく!俺と同じ身長の人がやって来た\(^_^)/)


しかも、この子も獣耳!!


しかもさっきの子と違って耳が立ってる。


さっきの人と合わせて…すごく良い、身長も俺と同じだし、気に入った!!


「私はギュンと申しますよろしくお願いします。ランクはAでした」


と言ったのは、奴隷を見た時に最初にインパクトを与えた化け物だった…


えっすごいきれいな声だけど、本当にこの人が喋っているの?


俺が化け物のインパクトに驚いていると…


「…次が最後の奴隷なのだが…その奴隷は自己紹介が出来ないんだ…少し訳有でな…」


と言いながら、男が俺に話しかけて来た。


…はっ…さっきの化け物の衝撃で、一瞬で意識が飛んでいた‥ええっと?


「訳有?」


「ああ…そうだ…一応聞いておくか?」


勿論聞く…というより、さっきの化け物以外だったら、どんな奴隷でも、訳有であろうと…ましだ!!


「最後の子の名前はファン、心を閉ざしていると言うのもあるが、問題はそこじゃねえこいつは、魔力を暴走させる危険がある…」


そう言って、男は最後に残った小柄の女性の所に行った身長は130~140cm位、髪はロングで黒色だった。


「この子は、一度魔力の暴走で、都市を壊滅させた事がある。そう言った経歴で魔力がものすごく高いが売れなくてねえ、年齢も奴隷に出せる15歳以下の9歳だが、お前さんはそこは気にしないだろう?」


そう言って店長はフウを見る…


…やっぱり、フウの手の甲の紋章、奴隷の紋章だってバレてるや…というより、首輪も、奴隷の首輪だってバレているんじゃないか?


そこまで考えて先程の言葉を思い出す…『9歳の奴隷』だと…


…うん、フウを奴隷にしているんだがから、今更だよな…俺…


フウ何てまだ1歳なのに、俺奴隷にしちゃったし…


今更ながらやばいよな…俺って…


「都市を魔力の暴走で破壊した奴隷何て売れやしないと思ったが、一応顔は整っているし連れて来た…どうだ?」


そうしてみてくる男、俺はもう一度、俺より小さな子を見る。


目を見ると、金色の目があった。


だが、半分死んだような目で見てくる……


「…フウ…」


フウに一度話しかけてみる。


「魔力の暴走でしたら、大丈夫です♪あの程度の保持魔力でしたらいくらでも抑え込めます。お父様は気兼ねなく選んでください♬」


(そうか、魔力の暴走はフウが抑え込んでくれるから大丈夫か…)


その時、俺は家にあった春画本の内容を思い出していた。


…人生を諦めていた目が死んでいた女性が男の教育により、一から男の好みに調教されると言う内容。


…それと同じ様な事が出来るのではないかというかと俺は考えた。


(すごく良い…凄くそそられる!!)


普通だったら、都市を破壊する程の魔力を持っていて、それを制御できない奴隷何て、危なくて買おうなんて思わないだろうが…俺にはフウが居る。


…都市を破壊できるほどの魔力を、あの程度の魔力って言っているが…実際、フウならそれを言えるんだろうな…


フウの今までの所業を思い出す…見たことが無い程の高威力の魔法を使い、ドラゴンを狩ってきて…1歳で精霊さんの試験に合格をする…


…うん…フウなら、大丈夫だろう…


(だったら、買うしかないよな!!)


家にあった春画本を読んで、こんなシチュエーションについてものすごく気になってたんだ!


これはぜひ買って試さないと!!


(本当は、フウを一から自分の好みに教育しようと考えていたんだけど…)


精霊の村では、精霊さんが居て結局は出来なかったしな…


それに、何故か教育するまでも無く…フウが自分で勝手に奴隷になっていたし…


…こうなったら、リベンジだ!!俺は意を決してこう言った。


「解りました、買います!」


「はっ、本気か?」


(振っておいてよく言う!)


奴隷商の反応にそう悪態をつく。


確かに、普通の人なら…都市を壊滅させるだけの魔力を持っている人なんて、近くに置きたくないだろう…


だが!俺は!!1匹で都市を何個も壊滅させると言われてるドラゴンが居る、魔の森で生き抜いてきたのだ!!


はっきり言って、その程度恐れるに足りん!!(自分の欲望の為だけに…危険に飛び込む男の図)


それに、そのドラゴンすら狩ってくるフウが居るのだ。何を恐れる事があるんだ(そのフウが一番危ない事に気付いていない男…)


だから!俺は買う事に決めたのだ!!今更駄目だと言っても俺は買う!!!


「ええ、買います!!」


「一応言っておくが、魔力暴走で街に被害があった場合、貴方に請求がいくぞ、それでも買うか?」


うるさい!!買うって言ったら買う!!


「買います!」


「解った…後で、返品するなんていうなよな?」


そう言いながら、睨んでくる店主…普通の人なら、その眼光だけで震えるかもしれないが…


(怖くなんてない!はっきり言って!ドラゴンの方が何倍も怖かったんだぞ!!)


最早、フウの恐怖耐性は魔の森に入った所為で物凄く上がっていた…(危機察知能力が極端に低くなったともいう)


俺はその後、ファンと自己紹介をしたエレナ、ユウナ、ニームの4人を買って終わりにした。


会計は全部で白金貨3枚だった。


ちなみにファン以外年齢を確認した所、エレナ21歳、ユウナ19歳、ニーム15歳だった。


化け物の年齢?聞く価値も無い!!第一買ってないし!!


ちなみに値段はエレナ白金貨1枚、ユウナ金貨70枚、ニーム金貨30枚、ファンは1白金貨だった。


ユウナの値段が元Ⅽランクの割にエレナより安かったのは意外だった。


何でも獣人は人族より奴隷の価値が低く、エレナの回復魔法が使えるというのは価値が高い為この値段になったようだ…


何でだ!!獣耳いいじゃん!!


(何が不服なのだ!!あのピコピコした耳!!あれを触れると思うだけで、興奮する!!ああ、早く奴隷契約をしたい!!)


「…契約をしていいか…」


といけない、また自分の世界に入ってしまった…


さっきから、俺は妄想に入り浸っていた。


だってしょうがないじゃないか、念願の奴隷が手に入るのだ!!


…最初にフウが奴隷になったが、あの時は何が何だかわからない内に契約が結ばれていたから、実感が湧かなかったんだよなあ。


だけど今度は…ふふふ…


ああ、もう早くもふもふしたい!!そして…後で…


「ああ、もういい!!するぞ!!!」


そうして男の手が光ったと思うと、奴隷の人達の右手の甲に奴隷印が付いた…


それぞれの紋章が光っている…


「その奴隷印にそれぞれ触れろ!」


俺は言われるがままに奴隷達の奴隷印に触る。


そして、男が何か言ったかと思うと、奴隷印から光が消えた。


「…契約は終わりだ…」


男はそう言うと、しっしっと追い出すように手を振った。


いや…一応買ったお客に対して、その態度はいかがかと思うんだが…


(まあ、奴隷は買ったしいいか!!)


…俺達はそのまま男に追い出されるように店を出て行った…


何だか、最後は慌ただしかったが、ようやく…ようやく手に入れた!!!


(念願の奴隷を手に入れたぞ!!!しかも4人も!!!)


俺は心の中で絶叫をした!!

奴隷商の言った意味はフウの一日である程度分かります

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