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奴隷が欲しいので赤ん坊を育てた  作者: ・・・・
夢を達成!奴隷を買う!
20/118

怪しい奴隷店

ちょっと、三部に変えてみた・・・読みやすくなっただろうか・・・

俺は奴隷を買う為に、フウの案内で街外れの今にも潰れそうなお店に入った…


入ったのだが…


(フウが入っていったという事は、ここは、奴隷商人のお店だという事なんだろうけど…本当なのか?)


フウの後ろに付いていき…店内に入るとうす暗い店内がそこにはあった…


お店の内装も結構ボロボロで店の広さもそこまで広くはないようであった。


一瞬無人なのでは?と思ったが、そのお店のカウンターらしき所に一人の怖い顔をした…中年の男性が確かに居た。


…恐らく、店主なのだろう…だけど…


(なあ、何度も思うけど本当にここなのか?カウンターに居る人に今にも殺されそうな位睨まれているんだけど…?)


そう思う程、カウンターの中年男性は俺達の事を睨んでいた。


だが、そこは、やはり商売人?(はっきり言って、そうには見えないが)なのだろう…睨みながらも…その男は俺達に話しかけて来た。


「…案内書を持っているか?」


(案内書?)


いきなりお店の人にそう言われて、首を傾げる。


(何のことだ?)


と俺が疑問に思っていると…


「お父様、ギルドカードを提示して」


とフウが言って来た。


(ギルドカード?この店主(らしき人)?に見せればいいのか?)


俺はフウに言われるまま、ギルドカードを怖い顔をした男に出した。


「Aランクとは人は見かけによらないな…」


そう呟く、怖いおっさん…


いえ、こう言っちゃあ何ですが、俺はなんちゃってAランクなんです。


Aランクを取った全て功績はフウにありますから…


そう思ったのだが…ここで下手な事を言えば、奴隷が買えなくなるかの所為もあると思い、俺は何も言わずにただ、聞き流す…


(少しでも、印象を良くして、奴隷を買いたいしな…)


はっきり言って、そんな打算的な計算を俺はしていた。


まあ、Aランクだからと言って、本当に印象が良くなるか解らないけれど…


ギルドカードを見て判断するという事は、Aランクと言うのはマイナス要素にはならないだろう。


「Aクラスならそれだけギルドから信頼されている証拠になるだろう…まあ、良いだろう…案内してやる」


(よし!やっぱり好印象!!)


変な事を言わなくて良かった…そう安堵していると…


「一応解っていると思うがこの場所は国には絶対に伝えるな…解ったな?」


っとお店の人が言って来た…


(えっ?国に秘密ってそんなにこの場所やばい場所なの?)


今いる場所…それが、国に背いて商売をしている可能性がある…


それって、もし万が一、ここで奴隷を買った事がバレたら、俺犯罪者になるのか?!


俺がそんな心配をしていると…


「はい大丈夫です」


そう、フウが言いだした。


いや…本当に大丈夫なのか?フウよ!!俺流石に犯罪者に何てなりたくないぞ!!


というより、見た目が幼女のお前が了承したって、店主は納得しないんじゃあ…


「…解った紹介する」


解っちゃうのかよ!!


…まあ、このままフウが段取りしてくれるのなら俺としても助かのだが…


幼女の言葉で了承するとは…ここの店主は…というより、このお店は大丈夫なのだろうか?


俺が心の中で不安に思っていると…店主が壁を触り出した。


(何をしているんだ?)


と俺が疑問に思っていると壁の一部分が出っ張っているのに気が付く…


(?あのでっぱりなんだろう?)


次の瞬間、店主がそのでっぱりを押した。


すると、出っ張りがあった箇所の壁が上に上がり、隠し通路が出てきた…


って隠し通路!!?何でそんなものがこのお店に?!


(隠し通路って…そんなものがあるなんて…本当にやばい店じゃないんだろうな…?)


俺の不安な感情は段々強くなっていく…だが…


「後ろからついて来い」


そう言って、中年の男性はその隠し通路に行ってしまう…


「お父様行きましょう♪」


しかも、フウもそんな事を言ってくる…


(…ええい!!もう腹を決めて入ってやる!!)


俺は、覚悟を決めて、隠し通路に入る事にした…


―――――――――――――――――――――――――――


隠し通路には、蝋燭が無く、光源を確保する為の道具は何一つなかった。


もし、俺一人であったら、この場所を通り抜ける事すら困難だったろう…


だが、変わりに。店主?が魔法で手に光を灯していた為、そこまで、不便では無かった。


…本当に、俺以外の人って、簡単に魔法を使いこなすよな( ;∀;)


先に進んでいくと…そこには、下り階段があった…


(下に降りるのか…本当に大丈夫なんだろうな?)


…はっきり言って、めちゃくちゃ怪しいのだが、本当に降りても大丈夫なのだろうか?


だが、フウが居る手前引き返すことはできない。


というより、ここで引き返しては、ここまで案内してくれたフウに申し訳が無い。


俺は覚悟を決めて、店主?とフウ2人と一緒に下に降りていく…


隠し通路の階段を降りてきると…その先は大きな部屋になっていた。


明かりもさっき居た店内とは違って明るい。


「いらっしゃい」


若い女性の人が話しかけてきた。


振り返るとそこには、奇麗な女性がそこには居た。


(って!この人!耳がとがっている!?もしかして!エルフ!!?やばい!初めて見た!!!)


俺が心の中で興奮していると…


「おかけになって」


そう言って席を勧めるエルフの女性…


ちなみに、さっきの男はエルフが席を勧める前にもう既に座っている…


(おい店主!普通!客の俺を先に座らせるだろう!!接客対応どうなっている!!?)


そう思いながらも俺はエルフの女性に勧められた椅子に座る。


椅子に座るとすぐに


「どういった人材が欲しい?」


単刀直入に目の前の店主に聞かれた…


(本当にいきなりだなあ…)


普通、商談って雑談してから本題に移らない?


まあ、いい!すぐに聞いてくれるなら、それはそれで手っ取り早い!俺は欲望のままに答えた!


「女性で若くて美しい人!!」


と言った。


俺16だから、出来たら同い年とかか良いなあと…


そんな、甘い妄想を考えていると…思いもかげない言葉が返って来た。


「…お前この場所どんな所か解って来てるんだよな?」


そう店主に言われた…ってえっ?!


(えっここって!?奴隷を売る場所じゃないの?!!…もしかして違ったのか?!)


確かに、このお店が何なのか、この店主らしき人から聞いていない…ただ、俺は、フウに連れられてここにやって来たのだから…


(もしかして、フウのやつお店を間違えたのか?!)


そんな事を思っていると…


「そういった人もいるでしょう?お父様の言う通り連れてきて!」


そうフウが言い放った。


…いつも、自ら、積極的に俺以外の人と話をしないのに…(精霊の村でも妖精や精霊達に自分から話しかけたりはしなかった)何だか、今日は思いっきり自分から喋るな…


はっきり言って、さっきから、すげーフウが張り切っている様に見えるんだが…どうしたのだろうか?


「…解った、ただ、その条件だと値段が張るか、能力的に落ちてしまう…どう考えても、Aクラスの冒険者にとって、力不足だと思うのだがいいのか?」


「能力は落ちたとしても、元は冒険者、一般人よりは強いんでしょう?それに、お金ならあります!とにかく見せて見てそれから判断するから!!」


(えっと、元冒険者って?どういう事?一体ここは何屋何だ?)


俺が二人のやり取りを聞いて更に混乱する。


ここって、奴隷を扱っているお店だよな…元冒険者ってどういう事?!


…結局、混乱している俺を尻目に…フウが全て、店主と段取りを全てしていた…


そして、気づいたら、店主はこの部屋にあるただ一つの扉に入っていった。


俺はフウを見る…


「お父様♪お任せください♪納得がいく奴隷を連れてきますから♪」


…なあ、フウ、お父さん…今まで、お前は…色々な事をして来たな…


魔の森で魔物達を倒し…そして、ドラゴンまで倒した…その偉業…


また、家事においては、食事から始まり…掃除洗濯…俺自身の身の回りのお世話まで…精霊の森で、喋る様になってから、ずっとする様になったよな


だから…お父さん並大抵の事じゃ、お前の事を信じられないという事は無いんだ…


だけど…


今までのお店の外装や内装を思い出す…どう見ても、一般的に非合法な事をしている様にしか考えられないお店…


そして…外見がどう見ても、ヤクザとかそっち系にしか見えない店主…


(なあ!!フウ!!本当にこのお店大丈夫なんだよな!!?というより、生きて帰れるのか!!?)


俺は心の中で叫ぶのであった…

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