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奴隷が欲しいので赤ん坊を育てた  作者: ・・・・
街へギルドへ
19/118

奴隷店へ

お父さま呼び解禁です


ちなみに、前日の何があったのか詳しい描写はフウの一日に書きました。


内容少し変更中!ましになってる?

昨日俺はフウのご主人になった。


…もう一度言う…


…フウが奴隷で俺がご主人様になった…


…本当にどうしてこうなったのだろうか?


昨日俺はギルドでのごたごたが片付き…宿屋でのんびりしていた…


その時にフウが何かをプレゼントすると言ってきたのだ。


フウのプレゼント、今まで散々色々貰ってきたが、俺の誕生日(過ぎてしまっていたが)プレゼントも兼ねているという事で、嬉しい気持ちでそのプレゼントを貰おうとしたのだ…


俺がプレゼントを貰おうとしたら、何故かフウが呪文を唱え始めてきたんだっけ…


その時にフウの手の甲に痣みたいのが浮かんだ。


俺がこの痣が何かわからなかったが、フウに『ここ触って』と手の甲を突き出してきたので言われるがまま手の甲の痣の部分を触ったら…


気づいた時にはフウは俺の奴隷になっていました…


(本当にどうしてこうなった?)


後から問いただした所、何でもフウが唱えていた呪文は奴隷契約の魔法で…その魔法で、俺と奴隷契約をしたとフウは言ってきたのだ。


そう言われた俺は…


(…何故フウが奴隷契約なんて魔法を使えたんだ?精霊さんは教えていなかったはずだけど…)


そう疑問に思い、俺は気になってフウに直接聞いた…


そうしたら…


『このフォーカの街に一人で来た時に調べたの!』


とフウは嬉しそうに言ってきのだ。


…おいおいおい!!


(この事、精霊さんが聞いたら卒倒するんじゃないか?!)


精霊さんの村に居た時、散々、奴隷について、勉強させられていた。


精霊さん曰く、奴隷は悪法であり、人権を無視する最低な法である。


だから、街に戻ったとしても、奴隷何て絶対に買うな!そうまで精霊さんは言って来た…


まあ、精霊さんにそう言われた俺だが、返事は曖昧に返していた。


その時は、精霊さんにすげー睨まれていたが…(だって街に戻ったら、奴隷を買うつもりだったのに、そんな事を了承できるか!!)


…フウの手の甲に刻まれた奴隷の紋章を見て思う


もう絶対に精霊の森に戻れないと…


そう考えた瞬間…俺は腹をくくった!


遅かれ早かれ奴隷は買うつもりだったのだ!!


これで目標に一歩近づいたのだと!!そう考える事にした!!!


まあ、フウが自分から、奴隷になるのは完全に予定外だったが…


と言うより…主従関係を結ぶとしたら俺が下じゃねえ?実力的に!?


(…まあ、俺より実力が下の人間なんていないけどな…)


心の中で自虐しながらも、更に、疑問が湧いてくる…


何でフウは自分から奴隷になったんだろう?


というより!自分から奴隷になる人っているか普通?!


まあ、普通に考えて…奴隷の様な、周りから下級身分とされるものになりたいと思う人などいない…


そう思い、一応フウに何で奴隷になったのか直接聞いてみたが…


『?お父様が望んでいる事が私の望みなのですが?お父様が望めば、私が奴隷になるのは当たり前の事です♪』


という返しを貰いました…フウよ…お前本当にそれでいいのか?


(本当になんでこうなったんだろうなあ?)


俺は、昨日のギルドでの試合を思い出す…


はっきり言って、俺はその試合内容ははっきり言って何もわからなかった…


というより…


(何が何だか知らない間に気付いたら試合が終わってたよな…)


…そう余りにも速すぎて何が起きたのかすら俺にはわからなかったのだ…


…本当に、一般人以下の戦闘能力しか持たない俺には何が起きたのかさえわからないって(´;ω;`)


レベルが違い過ぎる…


(…もう気づいたら試合が終わってて、何故かAランクのカードギルド長から貰い、その上見た事もない程の大量のお金をもらった…)


しかも、その手に入れたお金でさえ全てフウが持ってきた素材で手に入れたものである…はっきり言って、俺は現時点でフウにおんぶにだっこの状態である。


もう完全にヒモであるだろう…


(本当にこれでいいのだろうか…?)


そんな疑問を感じながら、近くに居るフウの手の甲を見る…


そこには、奴隷契約の紋章があった。


…完全にフウは俺の奴隷になった…


奴隷の紋章が出ているのだ。


周りからもそういった認識になるだろう。


…フウのヒモでありながらも、フウ自身を奴隷にした…


世間一般で見てもどう考えても俺はクズ野郎だろう…


(…ああ!!もうなんで俺はこんなに悩んでいるんだ!!)


こんなに悩んで居るのはそれもこれも…フウが俺に自分から、奴隷になりたいと言い、気づいたら強制的に奴隷になってきたのが原因だ。


…そう、フウ自身が奴隷の自ら奴隷の契約をして来たのだ。


(…フウ自身が自発的にやってきたのだ!!事前に俺に伝えないで気づいたら契約していたのだ!!!だから俺は悪くない!!!!)


そう考え、もう俺は開き直った。


(そうだ!!フウが自分から奴隷になりたいと(何故か)言って来たのだ!俺は何一つ悪くないんだ!!)


そこまで考えると、俺自身の気が幾分楽になってきた…


そうして、心の中を整理(自分自身に対する言い訳ともいう)をすると、心に余裕が出てきた。


だが、心に余裕が出来てくると、フウが俺の事をご主人様と呼んでいるのが気になって来た…


そう、フウが奴隷契約をした後、何故か、俺の事をご主人様と呼んでくるようになったのだ。


何でいきなり呼び方を変えたのか聞いてみると…


『奴隷になったら、主人に対して、ご主人様と呼ぶのは当り前です』


という返事が…いや、確かに、貴族とか、奴隷を持っている人達に対して、一般的にそう呼んでいるみたいだけど…


フウを見る…どう見ても、幼い容姿…実際の年齢何か、1歳という容姿よりも幼い…いや、赤ん坊といってもいい、年齢だ‥‥


そんなフウがご主人様と俺の事を言う…周りから見ても、これはあかんだろう…


…フウに奴隷の紋章がある時点でどうかと思うが、それでも、大ぴらに主従関係を広めたくはない。


なので、俺は、奴隷になってご主人様呼びをするようなったフウに対し、何だか慣れなかったという理由で、お父様呼びに変えさせた。


まあ、実際なれなかったし…


本当はフウに”様”呼びと敬語もやめるように言ったのだ…


以前から、俺に対しても、丁寧語とか言っていたのだが…奴隷になってから、それが特に顕著になった…


…はっきり言って、それも周りにもどう思われるかわからなかったから、やめるように言ったのだが…フウが


『奴隷として、ご主人様に敬語を使うのは当り前です!』


と言って、様呼びと警護は絶対に変えてくれなかった…


まあ、本人が満足しているのならいいんだけど…敬語って…俺、フウよりすべてが劣っているんだけど…


はっきり言って、フウより劣っている俺からしてみたら、敬語を使われて何だか何とも言えない気分になる…


本当なら、俺が敬語使った方がいいんじゃないか?という位できた娘だ…


料理は出来て…俺の事を笑顔で接してくれて…俺のことに必死になって頑張ってくれる…


本当にできた子だ…


それなのに…どうして、こうなったのだろうか?


今現在…フウは俺の奴隷になって生きると言ってきた…


…それに、俺自身…


フウを奴隷にしようとフウを拾った時に…考えていた訳で…


それも、フウは俺の心を読んだうえで了承していて…


……もう!!俺もフウが奴隷になった事は受け止めて!!!これから先、生きて行こうと思う!!!!


フウが了承しているんだから、何も問題ないはずだ!!


はっきり言って実力的に俺が下のはずだから、奴隷関係を結ぶのにしても、本当にこれで良いのか疑問が残るが…それはもう気にしない!!


だってフウが(勝手に)決めたことなんだから!!


そうして俺はフウ関係を奴隷関係にする事と割り切った。


…やった!念願の奴隷を手に入れたぞ!!(半分やけくそ気味)


…精霊さんにこの事がバレたら殺されるだろうが…どうせ、魔の森に俺自身一人で入れないのだ!もう!森に入らなければ、精霊さんに会う事もあるまい!!


精霊さん自身、魔の森に入って、100年単位で外に出ていないと言っていたから、こちらから行かない限り、あう事はないはず!!


最早、周りからどう思われようが知らん!何か言われたら!そん時はそん時だ!!


そこまで考えた俺は、これから先フウと共に生きることを決めた!


…決めたのは良いのだが…これから先どうしようか…?


お金は、フウのおかげで、使いきれない程ある…


だが、俺のも目標は、奴隷をたくさん買って、ハーレムを作る事…


しかし、フウが奴隷になった手前他に奴隷を買ってもいいのだろうか?


フウだって、自分がせっかく奴隷になったというのに、すぐまた俺が、新しい奴隷を買うなんて嫌だろう…


第一、このお金はフウ自身が稼いだお金…俺の奴隷になったとはいえ、フウのお金だ…


そのフウのお金で新しい奴隷を買うという気が咎める…


もし、万が一買うとしても、俺自身で稼いだお金でないと…


まあ、フウが奴隷になった時点で他の奴隷を買うのもどうかというのもあるけど…


そんな事を考えていると…


「お父様どうしました?」


フウがそんな事を聞いてきた。


…お前…昨日色々あったのに…本当に普段通り話してくるな…俺、まだ心の整理完全に出来ていないんだけど…


まあ、ぎくしゃくするのも嫌だから、これでいいんだけどさあ…


そう思いながら、フウに返事をする。


「いや、これから先どうしようかなって、これだけお金があるし…」


「?他の奴隷を買うんじゃないんですか?」


「えっいや?」


いや、確かに前まではそう思ってたんだけどさ…えっフウはいいの?!


第一!今手持ちに持っているのって全部!!フウが稼いだお金だよね?!!俺が奴隷を買うのに使っていいの?!?!!


「いや、このお金はお前の…」


「私の物はお父様の物です。気軽に使って下さい!!それに、奴隷の物は所有者であるお父様のものでしょう?だから好きに使って下さい!!」


そう言われてしまった…


確かに、奴隷の物は基本的は主人の物だって、聞いた事がある。


だけど、契約内容によっては、一定の賃金は腹は無くてはならないし(奴隷についてはそれなりに勉強した)、その奴隷が手に入れたお金で契約内容によっては。自身の奴隷契約を破棄する事も出来る事も知っている。


…だから、それは違うと言おうとしたのだが…


「?私がした奴隷契約は私の全てをお父様にあげるとしましたから、私の全てはお父様の所有物ですよ??」


と言って来た…っておい!それって、奴隷商人すらやっていない契約内容じゃ無いのか?!


基本、奴隷契約とは、相手と自分自身が了承しなければ、奴隷契約を結べない…


まあ、何故かフウは俺の了承なしに契約したみたいだが…


そのおかげで、余り無茶な奴隷契約は出来ない様になっている…


それなのに、そんな契約をしてくるとは…というか、いいの?困るのって、俺じゃなくてフウなのだが…


「?お父様が喜んでくれるのなら、フウは何でもするよ?」


「…他に奴隷が欲しいって言ってもか?」


「はい!!」


…そうフウが元気よく返事をした…


……………フウ本人が言うのだ…


だったら、我慢しなくてもいいよな?


使ってもいいよな?!


(そうだ…何を迷うことがある…フウは良いと言った。それに、俺の目標は奴隷ハーレムを作ること!!それは長年の夢だったはず!だったら今更何を迷う!!?)


俺は溢れあるこのお金を使うことを決めた!!


そう決めると、動き出すのは速い!


俺は朝食を急いで食べ!


昨日買った白地の服を着た後!奴隷を売ってる店を探そうて宿屋を出た!!


…どこを探せばいいんだ?…


(やべ…場所とか全然調べて無かった…どうしよう?)


宿屋を出たのは良いが、どこに行けばいいのかわからず、立ち往生していると…


「こっちです」


…フウがそう言って手招きをした。


(…えっ?)


「なあ、フウ?」


「はい!」


「今から行くの奴隷商だけど?場所を知っているの?」


「はい!」


「何で知っているの?」


「お父様と来る前に街に来た時に調べてました!」


そう言われた。


前に来たのって、一日だけだったんだよな…何でそんなに色々調べることが出来たんだよ!!


奴隷契約の魔法もその時に調べていたって言っていたし…本当に1日だけだったのか?


本当は何日も行っていたんじゃないのか?


「そんなにお父様と離れられませんよ…魔の森でいるときでさえ、お父様と距離が遠いなあと思っていたくらいですから…」


そこ!ナチュラルに俺の心読むな!!というより本当に1日で調べ切ったのか…


…本当に今更ながらフウに俺…必要か?


「必要です!」


だから心を読むな!!


………………まあ、いい!フウが奴隷商が居る場所を知っているのだ!これで迷わずに行ける!!


だが、その時、俺の良心が声を上げた…


(今更ながら…フウが稼いだお金何だよな…子供のお金で奴隷を買いに行く…常識的に考えて、絶対にやばいよな…)


そんな葛藤が、頭の中でぐるぐる回る。


だが長年夢を見てきたことが現実に叶う一歩手前に居る状況、もはや辞める選択肢は俺は絶対に選ぶことは出来なかった。


「お父様付いて来てください」


そう言って、フウは歩き出した。


(腹くくるか!)


そう考えて、フウの後を追うのだった。


――――――――――-----------------------------------


フウの後ろを着いていって、暫く経つと、何だか都市の中心地からどんどん離れていくのがわかった。


(…って!ちょっと待って!!)


「フウ本当にこの道の先に奴隷商が居るお店があるのか?!」


中心街からどんどん離れているぞ?そう思い、不安になって、フウに聞いた。


「はい!大丈夫です!!お父様はどっしりと構えていただければ大丈夫なので!!」


そう言ってきた…もう、ここまではっきり言うなら、フウに任せてみようと思う…


はっきり言って、今持っているお金も、元々フウのだし…もし、変なお店で騙されたとしても、いい社会勉強になったと思えばいい。


俺は、これ以上聞かないことを決め…フウの後をついていくのであった…


しばらく歩いていくと、一軒の古びたお店?に着いた…


いや…本当にお店と言っていいのだろうか…もはや、廃墟とは言い過ぎだろうが、それ程、お店はボロボロであった…


(待って!?本当にここか?何だかさびれているように感じるが…というより、人が住んで居るのかさえ怪しい様なお店?何だか大丈夫なのか?)


そう思ったが、フウがそのまま入っていくのを見て俺は急いでフウの後を追い、そのお店らしき建物に入った!


(本当に大丈夫なんだろうなあ!!?)

奴隷商の言った意味はフウの一日である程度分かります

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