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奴隷が欲しいので赤ん坊を育てた  作者: ・・・・
街へギルドへ
13/118

葛藤

ちょっと文章変更、ましになったか?

…奴隷を買うか、買わないか…


ドラゴンの素材を渡して大金を手に入れた次の日…俺は悩んでいた。


目標としていた大量の金貨を俺は手に入れてしまった…


完全にフウのおかげだ…けど…だからこそ、このお金で奴隷何かを買っていいのかを…ずっと悩んでいた。


このお金はフウが稼いだお金だ。


俺が稼いだお金では無い…本当に俺が使っていいのか?


(フウは俺の好きに使っていいとは言っている…だけど…しかし…)


このお金はどう考えてもフウのお金だ。


今は保護者という立場で二人でいるから、フウのお金で宿屋に泊らせてもらっているが(それでも、本当は自分で宿屋代は出さないと本当はいけないんだけど…)、フウが独り立ちした時、このお金はフウに返すつもりだ。


その為、このお金で、奴隷を買うと言う選択肢は取りたくない…というより、自分の夢なのだから、自分の力で奴隷を買いたい。


一番いいのは…ギルドで依頼を受け、自分で稼いできて…奴隷の買う為の資金を稼ぎたいのだが…


(実際問題…出来るのか、俺に?)


奴隷の相場は、最低でも十数枚の金貨が必要だ。下手をすれば、金貨100枚越えの奴隷だっている。


訳有でも、絶対に数枚の金貨は必要なはず…


(薬草採取の報酬が金貨なんてありえないしな…)


…少なくとも、薬草採取だけで金貨が手に入る依頼何て、一度も見たこと無い…


(だけど、討伐系は無理だよな…第一、ゴブリンすらまだ倒せるか解らないし)


魔法は精霊の村で覚えたが、それでも、魔物に通用するまでの威力までいっていないと精霊さんに言われている。


それこそ、ゴブリンすら倒せるか、怪しいと言われている位だ…


そうなると…一体どうしたら…


(…考えてもしょうがないか…とりあえず、ギルドに行って、依頼だけでも見てみるか…)


万が一…億が一、薬草採取で金貨が手に入る依頼もあるかも知れない…


そんな思いから俺はギルドに行く事にした…


「なあ、フウ、ギルドに行ってくる」


フウにそう言って、俺は宿の部屋から出ようとする…


「うん」


フウも返事をすると…俺の後をついてくる…


…部屋の外に出る…フウもそのままついてくる…


(…もしかして、フウの奴、俺と一緒にギルドに行く気か?)


「なあ、フウ…」


「なあに、お父さん」


「…もしかして、一緒に来る気か?」


「うん!!」


…まじですか…フウが来ると、少し困るんだけど…


「…なあ、フウお前は宿屋で待ってていいんだぞ?」


そう俺はフウに言う…


はっきり言って、今日はとりあえず、依頼書だけを見てくるだけの可能性が高い。


もしかしたら、割が良い依頼があるかも知れない…そんな宝くじを買う心境で、ギルドの案内書を見にいくつもりだ…


…だから、恐らく、めぼしい依頼が無かったらすぐに帰る可能性が高いのだが…


問題は、もし万が一割が良い、依頼があった場合だ!


もし、俺がフウが連れ出して依頼を受けたとしよう…


ギルドに行こうとするだけで後ろを着いてこようとするフウだ…絶対付いてくるだろう…


…いや、それどころか、俺が受けた依頼をフウ一人でその依頼を達成するだろう


前に一度、常時依頼用の薬草の種類を教えたら、山盛りで持ってきたことがあった…しかも、生後1カ月の時に…


あり得ないだろう?!俺冗談で教えたんだぞ!


自我が芽生えていないだろうと思って、冗談で教えたら俺が今までギルドにもっていった数以上に持ってきたんだ!


…そういう訳で、もし、薬草採取の依頼を受けたら、一瞬でフウが終わらせてしまう可能性が高い…


もし、それでお金を手に入れても、結局、それは、俺では無く…フウが稼いだことになってしまう…


(俺一人で、お金を稼がないと意味がない…そうなると、これから、ギルドに行く意味がなくなる!!)


そう…フウの力を借りず…自分の力だけで、お金を手に入れ…奴隷の軍資金を手に入れる!!


その為に、今からギルドに行くのだ…フウが来てしまっては意味がない!!


そう思って、フウに宿屋に居るように促そうとしたのだが…


「…一緒に行っちゃ駄目?」


そう言って上目づかいで俺を見て、そう言ってくるフウ…


…そう言われても、俺奴隷を買う為の資金稼ぎに行くんだけど…


俺一人で稼ぐ為にギルドに行くのに…フウを連れ出したら…絶対!俺の受けた依頼をやっている所まで絶対に付いてくる!!


それだけは避けなければ!!


「…出来たら一人で行きたい」


そう!奴隷の軍資金を手に入れる為に…1人で行くのだ!!


…今更ながら…とんでもない理由だよな…だけど、俺の夢なんだ!フウよ解ってくれ!!


「どうしても?」


「どうしても…だ…」


…どうしても、駄目だ…


そう言おうとしたのだが…フウを見て、その言葉に詰まってしまう…


何故か、フウが涙目で、俺を見てくるからだ…


…多分断ったら…泣くんだろうな…フウ…


今までも、そうだったし…


(‥‥‥‥‥…)


「解った、一緒に来ていいよ…」


俺は、結局、フウをギルドに連れて行く事にした…


というより!これで断れる人っている?!少なくとも俺には無理だ!!


さっきまで泣きそうになっていたフウは、俺が来ていいと言うと、すごい勢いで頭を上下に振って笑顔になった。


変わり身が速いなほんと!!


(ハア…本当に…目標叶えられるのかなあ…下手すると…これからずっと俺一人で依頼すら受けられなくなるぞ…)


俺は頭の中で溜息をつきながら…ギルドに向かって歩いていくのであった…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


フウの手を握って歩いている内にギルドに着いた。


毎回思うが…一緒に歩く際手を握る、意味ってあるのだろうか?


いつも、知らない内にフウが俺の手を握っているからもう気にしないようなっていたが…


まあ!いい!!とにかく!今はそんなことを気にかけるより!報酬が良い依頼を見つけて!少しでも自分の力でお金を手に入れなければ!!


(…上手くフウを説得すれば、一人で依頼を受けれるかもしれないし…)


…まあ、可能性は低いけど…フウの奴すんごい心配性だしなあ…前何て、俺が、精霊の村から一歩でも外に出ようとすると、精霊さんと訓練中だろうと何だろうとすぐに飛んできたからな…


精霊さんの結界の中だから少し、村の外に出ても大丈夫だって言っても、そんな俺の言い分なんて聞かづに…ずっと俺に出て行かないで…って言ってたもんな…


…そのおかげで、本当に、精霊の村に入ってからは、魔の森に一度も入らなくなってしまった…


そんなフウが一人で行動させてくれるわけ無いよなあ…と思いながらも、それでも俺は依頼書がある場所まで行く。


俺一人でも、出来る割が良い依頼書があれば、フウに嫌われてもいいから一人で行くように説得してみるつもりだ。


…そうでもしないと、俺自身、自立出来ないくなってしまう!


(とにかく、討伐系は俺が倒せないので無視!あくまで俺が依頼を達成できる内容でないといけない!)


そう、俺の目的はあくまで一人で受けられ達成できる依頼…


もう既にフウが狩って来た素材で手に入れたお金で、宿代を払っている現状…


はっきり言って今の状態でも、完全なヒモみたいな状態だ!


だけど、夢の達成には自分の力で達成したい!!


その為に、一人で自立できるだけのお金を稼げるようになり、奴隷を買えるだけのお金を手に入れる!


そうしないと…


(だって、フウがいつまでも…俺の傍に居るとは限らなわけだし…)


そう、そうなる可能性の方が高い…だって…フウはあれだけのポテンシャルを持っているのだ。


もし、フウの実力が世間に広まったら、フウとパーティを組んでほしいとこ何て沢山出てくる…


そうなれば、フウも絶対その人達の所に行くだろう…


だって…絶対俺の所に居るより、好待遇の扱いにされるだろうからな…


…だから…リハビリかてら…出来たら、奴隷が買えるような高賃金な依頼が無いかと…依頼書を片っ端から見る…


だが、どう見ても、良い依頼書が無い…


というより、昨日の金貨100枚の所為で!どの依頼も依頼料が少なく見えてしまう!!


しかも、俺が出来るのは…薬草などの採取…


そんな何て誰でも出来る仕事高い値段が付く訳が無い…


そう思っていたのだが…採取依頼書の中である1つの依頼書が目に止まる・・・


『幻想草 依頼期間1週間、魔の森の奥深くにあるこの草を持ってきてほしい、報酬一束金貨一枚』


幻想草、確か俺が住んで精霊の村の近くに確かそんな草があったって言ってた様な…


「なあ、フウ幻想草って知ってるか?」


「?1000束位持ってるけど、どうしたのお父さん?」


‥‥物を知ってるかどうかの前に持ってるよこいつ…


「ああ、幻惑玉足りなかった?必要だったら今から作るけど何個必要?」


幻惑玉、それは小さな玉であり、その玉を割ると煙が出てその煙を敵に吸わせると混乱状態になる。


何故か俺には効かないけど…そんな玉を俺の護身用にという事で、何個か俺にフウは渡している。


(って、えっ?)


「何で?幻惑玉が出てくるんだ?」


「?幻惑玉の原料が幻想草だからだけど??」


…まじ、えっそうなるとこの一束金貨1枚の幻想草を使って護身用の道具を作ったの?!


「ちなみに1束でどの位の幻想玉が作れる?」


「1個だけど?」


そうか、そうか、幻想玉1つで金貨1枚か…ちなみにそれ俺は100個持ってます…


今は、アイテムボックスの魔法を俺の服に施して、ポケットの中に入れているんだが…そうか、そんなに高いのか…


違う効果の玉も沢山持ってるんだけど…その玉も似たよな草を使って作った物だろう…


「帰る……」


何だか、今更フウが持っているのに自分から探しに行こうとは思えず…


だからと言って、フウからもらって依頼を達成をしたら昨日の金貨をフウから無償で貰ったのと同じだと考え俺は依頼を受ける事自体諦めた。


多分同じ様な依頼が来るとしても、既にフウが持ってるんだろうなあというあきらめの境地で宿屋に戻った…


―――――――――――――――――――――――――――――


そして、ドラゴンの素材を渡して一週間の月日が経った…


結局俺は、一週間依頼も…何も行う気力が起きず、ただただ寝てる日々だった。


もう、手の中にある金貨で奴隷を買おうとしたが、ぎりぎり理性で抑え込め、何とか今日まで持たせた。


そして、俺達は今ギルドの前に居た。


とは言え…今日入る金貨もフウのおかげで、手に入るのにお金だ…


そうなると…必然的に益々…俺が稼ぐ必要性が無くなる訳で…


稼ごうとしても…フウが付いてくるし…フウが居たら、俺が稼ぐ意味すらなくなるわけで…


(多分、素材も既に持っていたり…転移魔法とかで一瞬で取ってきたりするんだろうな)


本当にこんな状況で、どうやって!自分で稼げばいいんだ!!


そんな葛藤をしながらギルドに入る。


すると、一週間前に出会った、大剣の男が俺達の近くにすぐやって来た。


「ついて来い」


(えっ?受付は?)


そう思いながらも、ずんずん先に行く大剣男を見て、俺は慌てて後ろを着いていった。


以前もそうだが、いきなりだなあ本当にこの人…


そうして、大剣の男の後ろを着いていくとお決まりのギルド長の部屋に着きました…


(俺Fランク冒険者なんですけど…何度も入っていいんですか?)


そんな俺の思いとは裏腹にどんどんギルド長の部屋に行く、大剣の男…


「俺だ」


「…入れ」


それだけのやり取りで、扉を開け…どんどん部屋に入ってく大剣の男…


俺も遅れない様に着いていく…


(前回も思ったけど…本当にすごい…部屋だよなあ)


そんな事を考えていると…


「……何故、金貨を持っているのに服を買わないのだ?」


そうギルド長に言われた…


そう言えば…服一年前から変えて無かったっけ?


俺は自分の服を見る。


一応精霊さんが水洗いとかしてくれたけど、すげー汚れてるよなあ…今の服…


フウに至っては、草と蔦だけで作られた精霊さんが作った服で…はっきり言って、あんまり肌が隠れていない…はっきり言って、それって服なの?って状態だ…


(そうだ…お金が手に入った時に買えばよかったんだよな…)


そんな当たり前のことを考えている…そう言えば、そんな姿で…ギルド長の部屋に来て良かったんだろうか?


俺は、恐る恐るギルド長を見る…


「まあいい」


…いいんだ…さっきまでのドキドキ感返してよ!!悪い事しちゃったかなあ!って思ったじゃん!!


まあ、実際、ギルド長の部屋…いや、ギルドに行くにしても…もう少し、ましな服とか買ってきて来ればよかったと今になって思っていたけど…


「…とにかく用件を言おう」


そう言うと、ギルド長は、机から袋を取り出した


「これが1週間前に貰った、素材の換金したお金だ。全部で白金貨20枚と金貨25枚ある」


…仕方ないじゃん!!もうこの服で1年間過ごしていたんだから!!他の服を買うなんて選択肢忘れてたわ!!…って…へっ?


今なんて…


「白金貨…20枚?」


「何だ?白金貨を知らないのか?まあ、あんまり流通しないものだから、仕方がないのか…1枚で金貨100枚分の金貨だ」


白金貨20ま‥‥…白金!!!!!!!!!!!!???????…


そう、確かに白金って金貨100倍の価値だったはずだ…


100銅貨=1銀貨、100銀貨=1金貨、100金貨=1白金貨だったはず…銅貨の100万倍の価値?…それが20枚…


…………………‥‥‥……………………………まじ?


俺が余りの事にボーとしていると


「この金貨を渡す前にお願いがあるのだが」


とギルド長が言ってきた。


(へっ?お願い?)


何をお願いしてくるんだ?魔物退治なら、俺に行っても無駄だぞ!…出来るのフウだからな…


言ってて何だか虚しくなってきた…そんな事を考えていたのだが…


「この男と試合してくれないか?」


ギルド長はそう言って、大剣の男を指さしてきたのだ…


(?…何で?試合?)


「何故でしょう?」


俺はいきなり試合をしてくれないかと言って来たギルド長に疑問を抱き、すぐにそう聞いた。


何で、素材の換金のお金を貰いに来ただけなのに、そんな話になるんだ?


「こう言っちゃなんだが、お主が持ってきた素材全てSランクの冒険者すら持ってくるのが困難な素材なんだ。」


Sランク…つまり、英雄クラスの冒険者の事だよな…それが持ってくるのが困難って…どんだけ強かったんだブラックドラゴンって…


「それなのにお前がFランクだとおかしいからな、簡単に言えば昇級試験だ」


…そうかそうか…Fランクの俺が、こんな素材を持ってきたから、昇級試験をして、俺のランクを上げようとしているのか…


…って!いやいやいや!!!


「この素材を持ってきたのはこいつ!!」


こう言ってフウを指さした。俺は全然強くないって!!


「…フウと言ったな…その子供…ちなみに年齢は?」


そう言われたので、フウを見る。


自分で言えと目で合図する…多分フウなら、これで解るだろう。


はっきり言って、フウの年齢を言った所で、信じてもらう可能性は低い。


だったら、俺が言うより、フウ自身が言う方が信憑性があるだろう…


まあ、本当に信じてもらえるかどうかは別にして・・・


「1歳」


その言葉に一瞬、大剣男とギルド長が固まった…


「…すまない…年の所為か耳が遠くなったみたいでな…年齢が1歳と聞こえたが、間違いだろう?」


まあ、信じられませんよね、俺も信じられないし…だけど…本当なんだよなあ…


「ええ、多分?1歳ですよ、拾った時は赤ん坊だったから何か月か解らなかったけど…」


「…ちょっと待て拾った?」


あっいけねえ…ここまで喋ったらいけなかったな…いやそれ言いうなら…年齢も言わない方が良かったな…失敗!失敗!!


とはいえ、どちらにしても、いつかは誰かに喋らなくてはいけないだろう…


ただでさえ、フウは強いのだ。すぐに、その強さは街の中で広がっていくだろう。


その時に、変に勘繰られるより、事実を伝えていた方がましでは無いか?そう思い、俺は真実を話すことにした。


と言っても、本当に信じてもらえるか解らないけど…


「解りました。全部お話しますね。」


そう言って、フウの出生について全部喋った…


えっ?フウの前でそんな事を言っていいのかって?


大丈夫に決まっているだろう…だって…フウ自身にはもう何カ月か前に俺が本物の親じゃない事を伝えてるからだ!!


…ちなみに、その事をフウに喋った後、フウの反応は…


「…?それでも、お父さんは?お父さんだよね?…だったら大丈夫!」


という淡白なものであった…


まあフウのこれまでの事を、全て話したと言っても、精霊の村については言わなかった。


なので、フウが魔の森で急成長した事と魔物はフウが一人で倒していたことしか言わず、精霊さんの師事については触れなかった。


「…という訳です」


「…………凄まじい1年間を過ごしていたのだな…」


「生きていたのが不思議でした」


本当に精霊さんと会わなければ死んでいた…まあその事は言えないけど…


「…話は聞いた…だが、それでも試合をしてくれないか?」


…ねえ…今の話聞いてた?


「いや、俺は戦えないんですが…」


そうだよ!!それなのに…試合だなんて…それにどう見ても、強そうだろうがこの大剣の人!!!


「…どうしても、素材を取って来ただけの実力を示してもらわないとこちらとしても困るのだ…」


そう言われましても…


「何も一人で闘う事は無い!その子と二人で闘ってくれればいい!!」


「いや、だとしたら俺いらないですよね!!」


もう、俺、普通のFランクの冒険者すら負ける可能性があるのに…そんないきなり大剣を背負った強そうな人間と闘え何て…


…はっきり言って、俺…精霊さんにゴブリンすら倒せないかもって言われているくらいなのに…俺が悩んでいると…


「…解った、フウだけでもいい、闘ってくれないか?」


とギルド長に言われた。


って!いやいや!!フウもいきなり試合何て言われて、闘いたくないんじゃないか?!


俺はそう思い、フウに尋ねる


「フウはどうしたい?」


「闘いたい…」


ぼそりとフウがそう言う…


(えっ結構ノリノリ?)


そんな事を考えていると


「だけど、お父さんと一緒がいい…」


…えっと…もしかして、俺も試合に出ないといけない系?


「フウお父さんがいると邪魔になるよ?」


絶対、試合に出たとしても、棒立ちしか出来ない未来しか見えないのだが…


「…見ててほしい」


見てるだけって…


「だから…」


俺なんて要らないだろう…そう言おうとしたのだが…


「近くで見ててほしい…」


そう言って俺を見てくるフウ…


(はあ、しょうがない…まあ、魔の森でドラゴンから逃げ回るよりは安全だろう…)


そう腹をくくって、俺は答えた。


「解りました、その試合受けます…二人で!」


そう、ギルド長に向き合ってそう宣言した。

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