どうしてこうなった?
・・・やり過ぎた感じがする・・・本当にこれ収拾つくのか?!
あれから俺は、フウを説得し、魔法の練習が出来る場所を確保した・・・・
と言っても、確保できたのが、フウが作ってくれた結界のおかげなのだが・・・
・・・俺の今の魔力は途轍もなく強いらしく、軽く魔法を使おうとしても、それだけで、巨大な魔法が出来上がってしまう・・・
その為、家の中で魔法の練習をするのは本来出来ないのだが、それをフウが魔法で部屋を囲ってくれたことにより、部屋の一室で魔法の練習が出来るようになったのだ・・・
・・・しかも、魔法で本来、部屋1つ分の広さしか無かったはずなのに、途轍もなく広くなっている・・・広さは、家の庭より大きく・・・天井何て、見上げても届かない位高くなっている・・・
・・・ここ本当に部屋の中なんだよな・・・?
本当は、フウに頼んで、いつもフウ達が訓練に使っている空間で訓練しようとしたのだが・・・
「・・・どうしても使うのですか・・・?」
と涙を流しながら言われた・・・何で、泣くの!!?そう思って詳しく聞いてみると・・・
「・・・あそこだと、こちらの世界の時空と違いますから、完全に世界から切り離されてしまうのです・・・そうなると、お父様が一人で向こうの世界に行った場合、こちらの世界で、完全にお父様を感じる事が出来なくなってしまいます・・・そんなの嫌です!!」
そんな事を言われました・・・
「・・・私が一緒に行ければいいんですが、今は、こちらの世界に居ないと出来ない事をしていますし・・・(ぼそ)」
何だか、最後何か呟いたような気がしたがよく聞こえなかった。まあ、俺に直接言わないという事は、大したことじゃないんだろう・・・
そいう訳で、フウに無理を言って、魔法を使う場所を作ってもらった・・・
いつも思うんだが、フウの使う、魔法の規模凄すぎて、全然参考にならない・・・何だよ、一部屋を庭より大きくするって・・・どんな魔法を使っているだ!!?
・・・まあそれはもう今更だ、とりあえず、今は、魔法の練習をしなければ・・・
えっと・・・確か、最初は・・・魔法を小さく出す練習だっけ?
うわ!!やっぱり!途轍もなく大きな火球が出て来た・・・下手すれば、前より大きくなっていないか?これ!!?
とりあえず、精霊さんが言うには、何度も、繰り返して、小さくしていく事を意識して、魔法を使っていくしかないって言っていたな・・・とりあえず!!やってみるか!!
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・・・あれから、3日後・・・全然魔法が小さくならない・・・下手をすれば、大きくなって否かこれ?!
どうすればいいんだ・・・
「お父様!!お父様!!」
「ああ・・・」
うーん!!全然小さくする方法が見えない・・・とりあえず、数を増やしてみるか?そうすれば、魔力が分散して、小さくなるかもしれないし・・・
「むう・・・最近、全然お父様が私の事を見てくれません・・・話しかけても、無視されます・・・いつもこの時間帯なら、私の事を抱っこして、奴隷達の訓練を見ているはずなのに・・・つまんないです」
「ああ・・・」
・・・駄目だ・・・大きさそのままで、ただただ、沢山の大きな火球が出来ただけだ・・・と言うより!魔法で部屋を大きくしたと言っても、よくこれだけの数の魔法展開できるな・・・
「反応も、ああ・・・しか言ってくれませんですし・・・だったら・・・」
本当に・・・どんな魔法を使っているのやら・・・っといけないいけない!!思考がそれた!!とにかくこれからどうすれば、魔法が小さくなるんだ・・・?!
「お父様!!お父様!!お父様以外の人が他の人や他の種族の人達を奴隷にするのって可笑しいと思うので!!奴隷を解放してきたいと思います!!」
「ああ・・・」
駄目だ!!全然小さくならない・・・どうしたら、出来るんだ??!・・・
「・・・返事はもらいました・・・やってきます!!」
それから、暫く俺は・・・ずっと、魔法の調整をしていたのであった・・・
そう言えば、フウが何か言っていたような気がしたが、何だったんだろう・・・?
まあ、緊急の用件なら、訓練を強引に止めて話すだろうし・・・大丈夫だよな・・・?
とりあえず、明日も同じ様に頑張ろう・・・本当に形になるのだろうか・・・?
次の日・・・
「お父様!!世界中の奴隷の三分の一解放が終わりました!!」
「ああ・・・」
・・・魔力をあんまりそぞきこまない様にして・・・
「むう!後、国によって、国家自体がその事に介入したりしてきたので、そう言った国は私の支配下に置いています!!解放した奴隷で身寄りがない奴隷は、この家の近くに住まわせています!!引き続きこの作業を行ってもいいですか・・・?」
「ああ・・・」
うわ!!魔力をそぞきすぎた!!これでも駄目なのか!!?
「・・・本当にしますからね!!お父様!!聞いています!!?」
「ああ・・・」
・・・本当に微細な調整が必要なんだな・・・
「分かりました・・・本格的にやります!!」
次の日・・・
「お父様!!奴隷の解放が終わりました!!奴隷達は、家の近くに私達が国を作って住まわせています!!後、違法に奴隷を増やしていた犯罪組織を壊滅・・・ついでに犯罪組織と癒着があった国全部を私の配下にしました!!これだけで国家の半分は私の下に入りました!!」
「ああ・・・」
えっと・・・こうして・・・
「むう!!」
次の日・・・
「お父様!!腐敗した国家の重鎮を全員首にして!!支配した国家の代表を民間から決めて・・・法律を制定するようにしました!!・・・細かい、内容はお父様の僕の皆が手伝っていますので心配ありません!!」
「・・・・ああ」
・・・あっ失敗した・・・
「むう!!」
次の日・・・
「お父様!!ラーフを信仰している教会から、国に手を出さない様に指示をされました・・・だけど、別に私はラーフを信仰していないので無視する事にしましたが宜しいでしょうか・・・?」
「ああ・・・」
全然できない・・・
「むう!!分かりました!!無視して口を出さない様に言いますね!!お父様!!」
「ああ・・・」
どうすればいいんだこれ・・・
「むう!!」
次の日・・・
「お父様!!お父様!!ラーフを信仰している教会を黙らせました!!加えて・・・お父様を信仰するように言いくるめておきました!!よろしかったでしょうか?」
「ああ・・・」
「むう!!もうそろそろ反応してくださいよ!!」
次の日・・・
「お父様!!お父様!!支配した国の国家が段々形になってきました・・・民間から、集めた人達なので・・・まだまだ、覚えてもらう事が沢山ありますが・・・少しずつ、進んでいます!!ただ・・・奴隷達の国の方は・・・今まで、法律とか、触れていない人達が多くて、まだ形になっていません・・・」
「ああ・・・・」
「むう!!お父様!!少しは聞いて下さい!!」
次の日・・・・
「お父様!!お父様!!教会や国でお父様の銅像が立ちました!!」
「ああ・・・・」
1週間後・・・
「全部の国がお父様の傘下に入りました!!・・・お父様を神様とした宗教が出来上がりました!!結果!!戦争が無くなりました!!奴隷達の国も段々形になってきました!!」
「ああ・・・」
まだまだ大きいが・・・少しずつ、小さくできる様になってきた・・・もう少し・・・・
1週間後・・・
「お父様!!お父様!!全部の国がお父様を中心に国同士が結びつき、全ての国の国家が安定してきました!!奴隷達の国も安定しています・・・加えて、全員がお父様を信仰しています、近い内に連れてきますね♪」
「ああ・・・」
よっしゃあ!!依然とは見違えるほど!!小さくなってきたぞ!!まだまだ大きいが・・・これなら・・・後・・・もう少し・・・
1週間後・・・
「やった!!」
俺は思わず、ガッツポーズをした・・・目の前には、俺が思い描いていた魔法が浮かんでいた・・・
よっしゃあ!!やっと!!小さい火球が出来上がった!!時間にして1カ月位か!!?本当に長かった!!
「お父様!!お父様!!奴隷になっていた人達の国をお父様の屋敷の近くに作った件ですが・・・ようやくお父様に見せられる位立派になりました!!教会も全部お父様を信仰するようになりましたし・・・国も全てお父様の所有物にする様に法律を変えました!!お父様!!今日はどうします・・・?」
よっしこれで・・・ようやく・・・次の段階に進め・・・
「ああ・・・へっ・・・?」
・・・フウ・・・今・・・何て言った・・・?
・・・フウを放って置くと、こうなるという典型的な例・・・