ご主人様との出会い
フウとムウが閉ざされた空間で何をしたのかは、フウの一日で詳しく書きたいと思います・・・
多分、そう書くと、何をしたのか、解ると思いますが・・・
ええ・・・いつもの、ムウ無双を書きます・・・エロにだけに強い・・・主人公って・・・
色々、難産でした・・・
やっぱり、他の人の作品を読むのって大事ですね・・・自分だけの作品だけを書くと、視野が狭くなる・・・
私は今までの起きた出来事を思い出した・・・
そして、思い出したと同時に、私は顔の血の気が引いて来た・・・
(リーダーは!!)
そう思って、周りを見渡す・・・だが、そこには、異世界の私・・・仲間しかおらず・・・リーダーの姿が見えない・・・
(早く!!見つけないと!!)
そう思って、動こうとした瞬間、何か、違和感をかんじた・・・
何を・・・?そう思った瞬間に気付く・・・仲間の姿が、あの襲って来た子供の姿になっている事に・・・
(何で・・・)
私は、心の中でそう呟く・・・何で、こんな姿になっている・・・
私達の姿は・・・異世界の自分と言っても、様々な容姿をしていた・・・
リーダーの様に、おぞましい姿になった者・・・
男性の様に筋肉が発達した者・・・
魂だけの姿になった者・・・
本当に様々な仲間が居た・・・だが、その全てが、あの子供と似た姿になっていた・・・
全く同じではない・・・あの子供が大人になったような容姿の者・・
様々な種類の獣耳や、尻尾を生やしている者・・・
胸が大きい者、小さい者・・・
何より、殆どの仲間が性別が無かったはずなのに・・・全員が女性に変えられていた・・・
そして、一番の驚きは・・・その姿の仲間を見ても、さっきまで、違和感を感じず、当り前の姿だと認識していたことだ・・・
(常識変換?!それとも、現実改変?!!どっちにしても!!全ての仲間に対して・・・これだけの事をするなんて・・・)
・・・この状況・・・自分だけでは、解決できない・・・そう、判断し・・・
私は今にも叫びそうになる自分を抑えながら、急いで、気絶をしている仲間達を起こそうとした・・・
「あら、もう起きたの・・・?眠りが浅かったかしら・・・?」
あの子供の声が聞こえた・・・私が急いで声が聞こえた方向を向くと・・・そこには、リーダーと対峙をした、あの子供が微笑んで立っていた・・・
「もう少し、寝ていても良かったのに・・・」
そういう、彼女は、子供でありながら、どこか、大人を感じさせる余裕を持っていた・・・
「・・・貴方は何者・・・?それに!!リーダーは!!」
私は思わず感情的になって叫ぶ・・・!
言った所で、そう簡単に教えてくれるはずが無い・・・それが解っていても、私は叫ばずにはいられなかった・・・
私達の居場所を作ってくれたリーダー彼女だけは、守り抜く・・・そう皆で決めたのに・・・守り切れなかった・・・
その事実に私は歯を食いしばる・・・
「私はフウ・・・リーダー・・・?ああ、あの人ね・・・大丈夫、あの人は、お父様と一緒に幸せに過ごしているから・・・」
そう言って、彼女は、微笑みかける・・・幸せに・・・?誰が・・・?リーダーが・・・?何をほざいでいる・・・この子供は・・・?
その前にお父様って誰だ・・・?
様々な疑問が私の頭をぐるぐると廻る・・・
「何を・・・?!」
「うーん・・・とりあえず、皆起こしましょうか・・・?後、私が思っている事も、教えますね♪」
そう言うと、彼女は魔力を一瞬放出させたかと思うと・・・この空間、全てにその魔力が行き渡った・・・
そして、同時に・・・何故・・・彼女が・・・この世界にやって来たのか、解った・・・
私達が世界に否定され・・・孤独になったのを知った彼女は・・・
自分と同じ様に・・・お父様・・・ご主人様の奴隷にして幸せにしようとして・・・
私達をこの世界に連れて来た・・・
・・・・・・・・・ちょっと待て・・・・色々突っ込みたい事があり過ぎるのだが・・・・
周りの仲間達も目を覚まし・・・そして、今頭に流し込まれた情報を理解させられる・・・
寝起きだろうと関係無い・・・強引に結果だけ、状況と情報を理解させられる・・・
その為、仲間達は、全員目を覚ますと・・・様々な反応をし始めた・・・
ある者は目を白黒させ・・・ある者は頭を抱え・・・・ある者は目の前の子供に対し、罵声を上げ・・・
ある者はいきなり笑いだした・・・
そうなるだろう・・・現に私が頭を抱えている・・・
様々な世界の人々を恐怖の渦に沈め・・・殺して・・・最後には世界そのものを消滅させてきた私達・・・
そんな畏怖の対象である私達を・・・奴隷にする為だけに・・・たった一人で、私達の世界に殴り込みをかけてくる・・・
はっきり言って、狂っている・・・それ所か理解が出来ない・・・
しかも、それが全て、善意でしている事を理解させられている・・・はっきり言って、異常だ・・・
様々な世界を壊し・・・人間を恐怖や物理的に壊していった、私達も大概だが・・・彼女はそれ以上じゃないだろうか・・・そんな事すら考えてしまう・・・
そして、それを可能にする力を持っている・・・その事に恐怖を感じる・・・
「むう・・・ちょっとうるさいですねえ・・・黙って下さい!!」
そう言うと、周りが静かになった・・・弾糾していた仲間達も全員叫ぶことが出来なくなり、地べたに座り込んでしまう・・・
ああ・・・そうか・・・もう既に・・・支配を受けているんだ・・・
私は理解をした・・・変えられたのが、姿、形だけでは無いという事に・・・
恐らく、私達はもう既に、彼女の一言で思い通りに身体を動かせられてしまう身体に変えられている事に・・・・
そして、恐らく、精神も・・・・・
「とりあえず、お父様を呼びますね♪」
そう言うと、彼女は、誰かを・・・転移してきた・・・
その者の姿を見た瞬間気づく・・・今まで生きて来たのは、彼の為に生きて来たのだと・・・そう思った・・・
(違う!!これは!!あの女が私の精神を弄った為に感じている!!幻影!!勘違い!!私は!!誰にも支配・・・)
彼は私のご主人様・・・
(何を考えているの!!私は!!世界を恐怖に陥れて消滅させて来た!!邪神とも言うべき存在!!誰かに膝まつく者では・・・)
・・・・本当に・・・?私は・・・誰にも支配されたくないの?
(そんなの当たり前!!誰が見ず知らずの人物に・・・膝まつきたいと思う・・・)
・・・今まで居場所も無く・・・どこか心が満たされないって思っていなかった・・・?
(そんな事は無い!!仲間達が居る場所が私の居場所だ!!心が満たされないと思ったこと等一度も・・・)
本当にないって言える・・・?
(・・・私は・・・)
大丈夫・・・彼なら・・・私達を・・・受け入れてくれる・・・・
(・・・わ・・・た・・・し・・・・は・・・・)
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「ふあああ・・・・」
何だか・・・最近すごく眠い・・・
きちんと眠っているはずなんだけど・・・
そう言えば、夜になると・・・記憶があいまいになっている・・・
・・・何だか、すごく気持ちいい夢を見ていたのだが・・・その夢の内容が・・・あんまり思い出せない・・・
・・・・・・まあ、そんな事は・・・どうでも良い・・・些細な問題だ・・・一番の問題は・・・
「なあ・・・フウ・・・何だか、家にいる人間物凄く増えていない・・・?」
そうなのだ・・・何故か・・・この一週間の間に、フウに似た人が・・・俺の家に突然やってきて、家の家事や掃除・・・はたまた、奴隷達の訓練の付き添い・・・資源の調達等をしているのだ・・・
最初は・・・フウを見間違えたのかと思った・・・それか、フウが魔法で分裂している様に見せているのかもしれない・・・そう思った・・・
だが・・・多種多様なフウに似た人物が出入りしているのを見て・・・それが魔法の分裂では無い事に気が付いた・・・
だって・・・魔法の分裂をするのなら、わざわざ、容姿を変える必要性が無いのだから・・・
・・・その人物達は、フウに確かに似ていたが、一人一人容姿が違っていた・・・ある者は、フウの大人の姿で・・・ある者は、尻尾や獣耳を生やし・・・ある者は、髪の色が違っていたりしている・・・
そんな事をわざわざ魔法で再現する必要性が無いのだから・・・
俺は・・・意を決して・・・フウに聞く・・・
「なあ・・・フウ・・・」
「はい!!」
「・・・最近、人が増えたと思うんだけど・・・気の所為じゃないよね・・・・?」
「・・・?ああ・・・!!別世界の私ですね!!」
へっ別世界のフウ・・・?どういう事・・・?
俺が頭の中で混乱していると・・・フウが次の瞬間爆弾発言をして来た・・・
「全員お父様の僕なので!!好きにしてください!!」
・・・・はっ・・・?
「・・・誰の僕・・・?」
「お父様のです!!」
「・・・・何で・・・俺の僕になっているの・・・?
「・・・?ああ・・・!!別世界の私なんですけど・・・行く当てが無いみたいでして・・・だったら、お父様の僕にしてしまおうかと・・・」
・・・そうか・・・行く当てがなかったから俺の僕にしたのかあ・・・・ちょっと待って!!
別世界のフウと言う単語だけでも混乱しているのに・・・行く当てがなかったからって俺の僕にしたってどいう事???!!!
俺がフウの言葉に頭を抱えていると・・・
「・・・お気に召しませんでした・・?」
そう言って、フウは心配そうに俺に話しかけて来た・・・いやいや!!何を言っているの!!
「お気に召すとかの前に!!何で俺の僕に勝手にしているの!!」
「・・・・?駄目でしたでしょうか・・・?」
「駄目に決まっているだろう!!本人の了承も取っていないだろうし・・・」
「・・・?とってますよ・・・?」
「・・・へっ・・・?」
「ここに居る人達全員お父様の僕になる事を了承しています!!」
「・・・はっ・・・?」
・・・・俺は・・・この後、家で働いている、フウに似た人達をフウが俺の目の前に呼び出し・・・
全員にいやいや家で働いていないかとか聞いてみたのだが・・・誰一人、頷かなかった・・・それどころか・・・
「・・・ご主人様は、私達を捨てるのでしょうか・・・」
「ご主人様に捨てられるのでしたら、自身の存在を消滅して・・・世界から消えましょうか・・・?」
「・・・ここにも、私達の居場所がないのでしょうか・・・」
とか色々言われて・・・しまいには、泣き出す人たちが続出しました・・・
・・・・解ったよ・・・とりあえず、僕じゃなくて・・・使用人なら・・・
「・・・フウ様が奴隷なのに・・・私達は・・・僕とすら扱ってもらえないのでしょうか・・・」
・・・何で・・・僕の方が・・・地位が高くなっているの!!その前に・・・!!何で奴隷に憧れを抱いているのさ!!
・・・・解ったよ・・・僕でいいよ・・・・
そう言った瞬間・・・フウに似た人達は全員で歓声を上げた・・・・
・・・・・・・・・・・・本当にどうしてこうなった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!