邪神殿の中で
目を覚ますとそこは全く見覚えのない所だった。
ここはどこだ? 遺跡? 遺跡の中は昔、戦いでもあったかのように剣で付けたであろう傷や瓦礫がたくさんあった。
周りを見渡していると、
突如、後ろから声が聞こえた。
「こんな所に人がいるなんて珍しいわね。あなた一体この神殿に何をしにきたの?」
声が聞こえた方に、振り向くと一人の女性が立っていた。
肩まで届く赤色の髪をひとつにまとめて、赤色の瞳がこちらを見ている。
大人の美しさと幼女の可愛らしさがある顔をしている。
まぁ、つまり美人である。身長は百六十センチぐらい、年齢は十六か十七だろうか、赤色を基調とした服装は見た感じ派手な装飾品などつけておらずシンプルでとても動きやすだ。
「神殿?」 「そう邪神クトュルフの神殿ここがそうよ、まぁみんなは邪神殿とか言ってるけどね」
そうかここは神殿なのか、邪神クトュルフ?
聞き覚えのない神様だな。
「普段は誰も近づがないんだけどね。みんなクトュルフに呪われるとか言って、そんなわけないのに。」
「君は、何をしに来たの?」 「私は、仕事をしに来たのよ。神殿の調査をしにね。」 「仕事?」
「そうよ、私は王宮考古学のクレア・フォールゼンと言うの。」
王宮考古学?なんだそれ
「あなたは?」 「僕?」 「そうよ、あなたは一体何者なの名前は?」 「僕の名前は、・・・・わからない。」 「え!?」
クレアは、こいつは何を言ってるのかと驚いた、
そう彼には名前がないのだ、いや、あったはずだしかし思い出せないないのだ自分の名前も今まで何をしていたのかさえも・・・・何もかも
「それ本当なの?自分の名前がわからないって?本当に?」 「ああ、本当だ自分の名前も自分が今まで何をしていたのかも何もわからないんだ。」
「ウソ それって記憶喪失ってこと?」
僕はその質問に対して静かにに頷いた。