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類は友を呼ぶ!ー夏ー  作者: 霜月御影
1/2

青春、してみます。

6月も終わりの日。午前のこと…

「うー…あぢぃー…」

自宅の居間で大の字に寝転がりながら、日向翔は誰に聞かれることも無い独り言を呟く。

日曜日で学業は全国的にお休み。今朝のニュースのお天気コーナーではそうそうに今年は猛暑だとの情報が流れていた。

「…あぢぃー…」

二回目のセリフを一人ごちて、寝転がっている体勢を少し変えて片手に握りしめたままの団扇で顔を扇ぐ。

そこまでの時間、およそ10分。

「時間ムダっ!」

「うおっ、びっくりした!人ん家に勝手に入ってくんなよ、藤森!!」

居間の引き戸をスパンと開けて現れた女子に向かって、素早く身を起こした翔がそう言った。それに対して、翔を見下ろす藤森風菜は腕組みして言い放つ。

「アンタね、そんなことしてる暇があるんだったら部活に出なさいよ!!今日は野外活動するわよ!!」

「へ…?部活…?」

青嵐高校一年目の日向翔は、部活無所属である。

「何でだよ。俺部活なんか、」「入ってない?ま、無理もないわね。私が勝手に入れといたから」

「うぉぉぉおい!?!?」「私が部活を立ち上げたのよ。部活を立ち上げるには三人部員がいなきゃ申請できないから、あと一人足りない所でアンタの名前を拝借したってわけ。あ、因みに私が部長。アンタ副部長」

「なんだよそれ!勝手に…副部長かぁ…なんか…悪く、ないかも…」

一瞬前の怒りなぞすぐに忘れて、「副部長」という響きに悦に入る翔。風菜はその様子をニコニコして見ながら、「バカで良かった」と密かに思った。

「で、部活って何部なんだ?漫研?オカルト研? 」

風菜と二人で、夏の必需品であるキンキンに冷えた麦茶の置かれたちゃぶ台を囲みながら、翔が聞いた。

翔は自他共に認めるオタク(マンガ、アニメからオカルトや超常現象まで何でもござれ)である。自分の口にした部活動に、瞳をキラキラ輝かせた。目の前に出された麦茶をまるでビールの様にぐびりと飲み干した風菜は、大きな音を立ててコップを置くと同時にさっと立ち上がった。

「青春をありとあらゆる角度から検証し、限りある時間を限りなく有意義にしようと努力する部活よ!」

「…うん、部活は何でもそんな感じだと思うけどな。で、何部?」

「青春をありとあらゆる角度から検証し、限りある時間を限りなく有意義にしようと努力する部活よ!」

「……まさかそれそのままの名称なのか?」

「青春をありとあらゆる角度から…」

「もういい!おかわりはもういいって!!」

「略して青春部」

「略しすぎだろ……」

気の抜ける様な略称に翔が肩を落としたその時、

ーーピンポーン。突然チャイムが鳴った。

「あ、悪ぃ、藤森。ちょっと出てくる」玄関に立とうと、翔はすっと立ち上がった。翔の母は近所のスーパーの安売りに出掛けており、父も仕事に出掛けているので家には他に誰もいない。翔の脳ミソは絵に描いたようにいい子なので、来客対応も迷いがない。因みに翔の母はスーパーマーケットオタク、父はグルメオタクだったりする。

「はーい、どちらさまー?」

と言いつつ翔はドアを開ける。このご時世にインターホンもついてない家なので、防犯意識に欠けるのは仕方がない。もちろん翔の脳ミソは絵に描いたようにいい子なので、来客を疑わず、ドアを開ける前に覗き窓を覗いてみるなんてこともしないのである。

結果ドアを開けてみると、そこにいたのは危険人物でもセールスマンでも、はたまた回覧板を回しに来たお隣の西川さんでもなく、

「おっすー」右手を目の上の高さで軽く振る、クラスメイトの風月里良であった。風菜と同じポニーテールに纏めた、かすかに赤銅色の黒髪は、この夏休みの間に毛先だけピンクに染まっていた。

「おお、風月。よっすー」

イマドキの若者言葉で軽く挨拶を交わす二人。里良はニヤリと笑って翔の背後に声をかけた。

「来たよー、風菜部長ー。飲み物も持ってきたぜー」

「おぉ、来たか。風月参謀。遠慮することはない。上がりたまえ」

風菜が言うや否や、住人に何の言葉も無しに里良は靴を脱ぎ捨て、両手に持ったビニール袋をガサガサ言わせて部屋に上がった。全員中学時代からの縁なだけあり、翔も里良のそんな態度には慣れっこだった。里良が脱ぎ捨てた靴を、翔が何も言わずに揃えておくのも、本人は無意識であり、当然の事の様にやっている。(たまにそういう姿を見た森谷結城からは、「お前それでいいのか…?」と言われるが。)

里良の後に続いて翔が部屋に入ると、里良がちゃぶ台に置いたビニール袋をガサガサやっていた。中から取り出したのは銀色の円柱体。

「あっ、ダメだぞ!未成年はビールなんて飲んじゃ!」

翔の制止を他所に、とん、とちゃぶ台の上に置かれたのは……

<こどもびぃる>

であった。

「…懐っ……」

こどもびぃるは近所の商店でのみ扱っている地元名産品(?)であり、このあたりの人間ならこどものころに一度はお世話になっている。コンビニなどで市販されている同名商品よりも安く、甘ったるくてちょいマズなのが逆に背徳感を煽り、子供心を離さない一品である。

翔が言葉を失っている間に、ちゃぶ台の上に並べられたこどもびぃるは……25本。

「お前どんだけ買ってきてんだよ!」

ガンっ、と頭痛を覚えた翔に、里良はうっとりとしている。

「夢だったのよねぇ…こどもびぃるの大人買い…」

すると風菜が珍しく心配そうに口を開いた。

「ちょっと里良。こんなに買って大丈夫?お金出そうか?日向が。」

「俺かよ!ってか、何で俺だよ!」

翔が青ざめると、里良は親指を立ててOKサイン。

「大丈夫!今日はバイト代入ったから大盤振る舞いよ!」

「バイト代何に使っちゃってんだよ!!!」

翔のツッコミの声も枯れかけて、再びチャイムが鳴った。ーーピンポーン。

「あぁ、もう、今度は誰だよー」

ドアを開けてみると…「ぃよっ、日当くん!毎日暑いね!!藤林くんから、今日はミーティングを行うからここに来るように言われてね…あっ、これ、お土産ね!」

玄関先に立っていたのは、星野鷹校長だった。そしてその手には…

「こっ……こどもびぃる!!!」しかも2ケース。

星野鷹校長は、風菜、翔、里良の通う青嵐高校の若き女校長である。三度の飯よりゲームが好きで、新作ゲームを買って生活が切迫する事もしばしば。校長であるがための威厳などは考えておらず、服装は常にTシャツにジャージというラフなものにしている。生徒の名前を中途半端に覚えるのが得意で、その口から出る名前は「おしい!」とツッコんでしまうくらいのかすってしまっている。

その校長も含めた四人で改めてちゃぶ台を囲み、こどもびぃるでとりあえず乾杯することに。風菜が颯爽と立ち上がり、音頭をとった。

「では、青春部の第一回目の部活動を兼ねましたミーティングを祝して、かんぱーい!」

「かんぱーい!」と翔以外の全員の声が重なり、こどもびぃるの缶が掲げられる。

「えっ!?えっ!?」状況が読めない翔はただ缶を握りしめてオロオロとするばかり。

「ぷっはぁあー!!生き返るわー!!」

まるで一仕事終えた後のビールを楽しむ様に、こどもびぃるをぐびりと飲み干した里良は言った。

「えっと…ちょっと聞いていいですかね…?状況が読めないんですけど…今日は部活のミーティングなんですね?」

翔がそろそろと手をあげて部長さまに聞くと、風菜はきょとんとして「そうよ?」と答えた。

「何で部活なのに俺んち使ってんの?部室あるんだろ?」

「はぁ?部室?ここよ」

「…へ?いやいや、あのね、ここは俺の住む家なので部室ではないわけなんですけど…」

「その疑問については、私が回答しよう!日当くん!」

「日向です。どういうことですか、校長先生」

当然のごとく名前を間違えても冷静に、翔は校長に問い返した。こどもびぃるで喉を潤して、鷹校長は説明を始めた。

「いやぁ、我が部活…<青春をありとあらゆる角度から検証し、限りある時間を限りなく有意義にしようと努力する部活>はだね、まぁぶっちゃけて言えば、何でもありな部活な訳だよ。ひとつの事に集中して取り組むのではなく、楽しそうな事はとりあえずなんでもみんなでしてみよう、というね。あ、因みに私、顧問なんだけど…それでいて、そんな感じのアバウトな活動内容で部室が貰える訳もなく、しかも実績などというだいそれたものも無いから部費も与えられない。ではどうするのかと考えあぐねていた所だね、うちの聡明な部長・藤林くんが『部室がなければ家でやればいいじゃない』と言い出したものだからなるほどと私も文月くんも手を打ったわけだよ。まさか、副部長自ら場所を提供してくれるとは思ってなかったよ。さすが副部長、頼れるねぇ」

何だか話の間に、校長が顧問だとか聞こえたような気がしたんだが…。それに風菜の名字をまた間違えてるし里良の名字の間違えかたに至っては明らかに作為を感じえない事や、風菜が『パンが無ければ某を食べればいいじゃない』風に言い放ったらしいセリフ。はたまたそんなわけでどうして翔の自宅がその場所に選ばれるのか、自ら提供したみたいな風になっているのは何故か。

つっこまなければいけない様々な事項は、校長が最後に言った「さすが副部長。頼れるねぇ」という言葉で翔の頭の中からキレイサッパリ飛んでいってしまった。「いやぁ、そんな頼れるだなんてそんなエヘヘヘ…」

頭をかきかき、照れている翔を前に、風菜からは鷹校長にアイコンタクトで「グッジョブ!」と称賛の言葉が送られた。

里良は小声で一言。「損な性格してるけど、幸せなやつよねー」

そんなわけで、とりあえずミーティングは始まったわけなのである。

まず顔合わせとして、軽く自分たちの役職から確認してみることになった。鷹校長が、「先生だから」とお手本を見せる。

「この青春部の顧問になった、校長の星野鷹でっす☆えっと、部活動中は先生と生徒関係なく、対等に楽しみたいと思います!みんな、仲間はずれしたら内申下げるからね!」

うっわ、マジで校長が顧問なんだ…と翔は思った。校長の最後の言葉は切実だ。肩に力が入っている。学生時代に何かあったのだろうか。

次は部長の風菜だ。

「この度青春部を立ち上げた部長の藤森風菜よ!とりあえずみんなが楽しくいられる部活を作りましょう!そのためには多少の犠牲(主に日向)はいとわないわ!」

「ちょっと!?()の中身が気になるんですけど!??」

「チッ…人の()の中身読むんじゃないわよ、気ッ色悪いわね!」

「あれぇ!?これ俺が悪いの!?」

待ちかねた様に里良がすっくと立ち上がった。

「青春部・参謀役!風月里良!死ぬまでにこの世の全ての娯楽で遊び尽くすのが私の使命よ!シクヨロ!」

何かよくわからない事言ってるけど、とりあえず翔がその場で言うべき事は1つ。

「部活に参謀役って何だよ…」

翔の一言に里良がチッチッと指を振った。

「参謀役とは、軍隊においての頭脳よ!私は青春部の頭脳!全ての娯楽を効果的に楽しむため、私の手腕が奮われる!」

――もっとわからねぇ…。

しかし確実に、青春部は青嵐高校に属する部活であって、軍隊ではないという事は言えそうだ。

「残るは副部長ね、はい、日向」

交替、と言う様に手のひらを翔に差し向ける里良。翔は自分を指差して、他の面々に「俺?」という顔を見せる。

「別にしなくてもいいわよ」と、風菜。

「あ、そうなの?まぁ、今更この面子で自己紹介って言っても逆に何か緊張しちゃうし」と、翔は胸を撫で下ろした。

「ま、アンタには部室以外の役目は期待していないしね」

「もっと期待して下さい!」

事も無げに言った風菜に副部長は半べそである。

「さて、と…自己紹介も終わった所で……今日の議題は今後の活動についてよ。副部長、板書!」

「ほらまたそうやってコキ使うぅう!」

翔は情けない声を出したが、手早く裏が白いスーパーのチラシを引っ張り出してきて、《第一回、青春部ミーティング》と書き始めた。とってもいい子なのである。校長はそんな翔を見て「うむ、よく働く副部長である!」と言って里良とこどもびぃるで乾杯した。こどもびぃるにアルコールは全く含まれていないはずだが、二人ともほろ酔い気分らしい。

「さてっ、と…青春部はどんな活動しようかしらねぇ」

「青春をありとあらゆる角度から検証し限りある時間を限りなく有意義にしようと努力する部活なんじゃないんですか!?」

「お、ちゃんと正式名称覚えたのね。中々に副部長の貫禄が出てきたじゃない」

「てへへ…って違ーう!」

翔は思った。思ってたよりこの部活、見切り発車だ。活動内容が漠然としすぎていて、具体的な所は全然決まっていない。

翔の開いた口が塞がらないでいると、里良がすっくと立ち上がった。

「我々は総じて、《青春》を追求する部活である!貴様らに問う!青春とは何か!」

「はいっ!」

声と共に、校長の右手が鋭く天を突いた。里良が促す。「はい、星野顧問!」校長相手に何故か軍隊の様な口調

だが、校長は大真面目に答えた。そして何故か敬礼付き。

「私の青春、それはゲームであります!」

オタクとして聞き逃せない発言に、翔が食い付いた。

「そういえば、校長先生ってゲームやるんですね!どんなゲームやるんですか!?ハードは!?PSP (ペーエスペー)?DS(デーエス)?」

「おっ、日比谷くん、話せるねぇ!今はPSPのテイレズシリーズの最新作やってるんだけど、知ってる?」

「うわぁあ!わかります!!あのシリーズいいですよね!今回のキャラデザ、えのまたさんだったから俺スッゴい楽しみにしてて!」

「私もなんだよ!前情報はかかさずチェックしてたから、ストーリーが良さそうだしグラフィックがスッゴい綺麗で楽しみだったんだけど、今回もファンにはたまらない要素がスゴくってさ、」

一瞬でオタク談義に花が咲いた所で、参謀の一喝。

「灰色の青春をいつまで送っておる気だ、ばか者共!そんなんだからいつまで経っても私服が時代遅れのライン入りTシャツにジャージなんだ、愚か者め!!」

「ちょっと霜月さんや、人が密かに気にしていることを的確に抉ってくるのやめて!!」校長にこうかはばつぐんだ。

がっくり項垂れて、翔に背中をさすって慰めてもらっている校長を放って、里良は続けた。

「私達の身近に青春してる奴がいるだろうが!!青春の形は数多くあれど、我ら(星野顧問除く)の年代で代表的な青春といえば…」

そして里良はわざわざ用意していたある人物の写真を取り出した。A4サイズの紙に、指名手配犯の様な加工が施されているが、その顔はまさしく彼女達の友達であり里良の幼なじみ。

「高校生の青春といったら、、、恋だよ」

十川涼の写真を皆に見せながら、里良の顔にはこれ以上無いほどにゲスな微笑みが浮かんでいた。風菜は「面白そうじゃない」と、腕を組んで笑った。十川涼が隣のクラスの西行杜甫に思いを寄せているのは、すっかり周知の事実である。恋の相談と銘打って迷える子羊と化している十川をおもちゃにして遊んでやろうと里良は言っていた。翔は心の中で十川に謝り、十字を切ったのであった。



「…というわけで来てやったわよ、涼。感謝しなさい」

「いや、今の説明で感謝するべき所が見当たらねぇよ」

「休みの日にまでわざわざアンタの恋の行方を気にしてやってる所よ」

「ただ面白がってるだけじゃねぇか!」

《青春部》の面々は、十川の家にお邪魔していた。手土産は、飲んでも飲みきれないこどもびぃるである。

「今日は久々に部活も休みだったから、ゆっくりできると思ってたのに…」

「奇遇だな、十川。俺もだよ」と真顔の翔。翔を無視して風菜が聞いた。

「え、十川の癖に部活入ってたの?何部?何部?」「俺の癖に部活入っちゃいけませんか!?」と涼。

里良が笑いながら向かいに座っている十川を指差した。

「ハハハ、コイツ私達の知らない間に剣道部とか入ってやがんのよ。いっちょまえにマイ竹刀も持ってるみたいよ」

「どの部活入ろうと俺の勝手だろ!言っとくけど中学の時も剣道部だったからな、俺!」

「あ、突然学校に竹刀持ってきてたのはそれなんだ。てっきり、遅れてきた中二病かと」「藤森お前今まで俺をそんな目で見てのか!」

「大丈夫だよ川中君。先生、邪気眼はいつ発動してもいいと思うよ」「大胆に名前間違えたな!だからそういうんじゃないですって、校長先生!」

なかなか本題が進まない数時間を過ごし、再びその話題が巡ってきた頃にはすっかり外は過ごしやすい気温になっていた。

「最近どうなのよ、杜甫ちゃんとは」

里良が聞くと、十川は頬を染めながら「な、なんだよ、どうって…」と聞き返した。残念そうに、里良と風菜が肩を落とす。

「どうって、アンタ!ケータイの番号聞いたり、メールアドレス聞いたり、色々あるでしょうが!」

里良がそう言って返ってきた十川の返事は、恋する高校生男子としてあまりにも残念なものだった。いや、硬派といえば聞こえはいいが。

「そ、そんなん聞いてどっ、どうするんだよ!」

今度は風菜が火を吐く勢いだった。

「デーーーーーーートに誘うために決まってんだろうがこのボケェエエエ!!」

その一言で十川は、

「で、でで、デー……ブッ!!」

鼻血を吹いて倒れたのであった。

「「「「……」」」」

真っ赤な十川の顔と対照的に、青春部の面々(特に風菜と里良)の目は、十川のその姿に完全に白んだ。

「デートって単語だけでどこまで妄想できたのよ…変っ態、サイテー…」

「ないわぁ…その反応は風菜さんも引いちゃうわぁ……」

「東川くん…それはちょっと…進路指導室行きモンだよ……」

「………十川ごめん、フォロー出来ねぇ…」

事件現場から顔を逸らして、翔は血だらけの十川の顔をティッシュペーパーでそっと隠した。

こうして、青春部の記念すべき第一回目の活動は、ゲストとして迎えた十川涼が意識を失った事により、曖昧なままお開きとなった。


しかし、青春部は諦めない。まだ青春部の挑戦は、始まったばかりなのである。


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