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私はお前らが大嫌い   作者: ヒスイ
3/29

2話

以前キャラ紹介です。とか言ってましたが、諸事情により変更して先に2話を投稿させて戴きました。

まことに申し訳ございませんーーー((;´・ω・)


「…し…もし…もしもし!」 「!!」


気が付けば目の前には白い格好の青年と黒い格好の青年が居た。


しかも周囲は真っ白で何もない。


「ここは…」

「良かった気が付いた!」

「意識ははっきりしてるな、自分の名前は解るか?」

「井野原紫穂…」


ここどこだろ?

何でこんなとこ…

つかこの人達だれ?


「井野原紫穂さん、本当にごめんなさい!!」

「!!!」


突然白い方が土下座したよ!

土下座されたの初めて。

でも何で?


「困惑してる様だな…まずは紹介させて貰う。今お前に土下座しているのは光の神。で、俺は闇の神だ。」

「はっ?神ってどういう事?」


なんか黒い方が突然神とか言い出したよ?中二なら勘弁して。


「中二とやらが何か知らんが、そんな不審な者を見る様な目は止めろ。」

「!?…なっ」

「なんで解ったの?か、それは俺達は神だからな。お前の心を読むなど簡単だ。」


本当に神なの?


「本当だよ?ここは君の世界とは異なる世界[アクティア]で僕達は[アクティア]の神なんだ。」


今度は土下座してた白い方まで…


てか異世界ってどういう事?


「説明して貰える?何で私は異世界にいるの?」


状況を知るにはまず情報だね…


白い神と黒い神は何か顔を見合わせてる。


「実は君がこの世界に着たのは僕の所為なんだ。」



ぽつりと言いだす白い方。


(たしか)光の神は私の身に起きた事情を説明する。



この世界[アクティア]には


光の神の加護がある人間と、

闇の神の加護がある魔族がいる。


そして光の神と闇の神はある日提案した。


『人間と魔族を戦わせ、負けた方の神が勝った方の神の言う事を聞く。』



というくだらない提案から何百年か経ち、

今も魔族と人間は戦争をしている。



そんなある日、光の神が。


『魔族の魔王が強い為人間に叶う相手が居ない。

ならば人間の王に異世界から勇者を召喚させよう。』


と考え、実行したのだが

勇者の周囲の私達まで巻き込んだのだ。


「じゃあ私がここに居るのは、勇者になる優也の傍に居たから?」

「はい…僕が悪かったんです。考え無しに勇者を召喚しようとしたから。」

「じゃあ私を元の場所には戻せないの?」

「いや…その…」


またも口籠もる白い方

なんかイライラしてきた。


「それについても説明と謝罪をする。実はお前はもう元の世界には帰れない。」

「え?」

「実はお前は、勇者召喚に巻き込まれた際…死んでしまった。」

「っ?!」



死んだ?

私が?

巻き込まれたから?

もう帰れない?




「そんな…たまたま近くに居ただけなのに?それじゃあ香奈や雅人は?」

「その2人も死んだ。だが君とは事情が違う。」

「どういう…事…?」


事情が違う?

2人も死んだのに私と何が違う?


「初め我々は勇者召喚に巻き込まれた君たちを助ける為、死者を生き返らせる光の玉を使った。…だが、以前光の神が戦争の中、死にかけの人間を大量に生き返らせた為、光の玉があと2つしかなかった。」


説明をしながら闇の神は懐から

黒く輝く玉を取り出した。


「そこで俺が持つ魔族を生き返らせる、この闇の玉をお前に使った。

この世界で黒髪黒眼は魔族の証だからな、何かしらの力になると思ったのでな。その結果お前はこの世界に魔族として生まれ変わった。」

「じゃあ私は…人間じゃなくなったの…?」


見える範囲で変わった様子は無い

けど見えないどこかはかわってるのか?

魔族ってどんなのだ?


「見た目も中身も生前のお前と何ら変化は無い。魔族は、まぁ…人間が化け物といい恐れる存在だ。」

「そうなんだ。」

「あの~実はもう1つ報せておかなきゃいけない事があるんだ…。」


何だ、まだあるのか?

これ以上は私は許容範囲が越える。


「勇者や勇者の仲間達は正常通り召喚された時間に送れたんだけど…魔族になった君を僕は正常通りの時間に送れなくなったんだ。」

「?」

「つまり君には勇者達より3年早く、〔アクティア〕に行ってもらうんだ。」

「はぁ!?」

「うぅ…ごめんなさい…。」


私に1人で行けってか?!でもアイツラとはあんま一緒に居たくないし…



「安心しろ井野原紫穂。今のお前は魔族だからな、全面的に俺がサポートしてやれる。お前の衣食住は俺が魔王に頼んでやるし、スペックも魔王と同等にしてやるから。」

「闇の神って悪いイメージしかないけど凄い好い人。」


おっと思った事が口を出たか…

まぁ心の声も聞こえるから意味ないか。


「好い人…。闇の神たる俺には合わない言葉だな…。」

「でも闇の神がいい奴なのは確かだよ?前僕が転んだ時も手当てしてくれたし!」


めっちゃ好い人!

あっ神か…

つか戦争してるのに神様仲良し!


「元々僕らは仲良しだよ?戦争は暇だから人間と魔族達を戦わせようって僕が提案したんだ。」

「アンタが原因か!」

「ひっ!」


どうもこんな馬鹿な提案したのは光の神だった。


「あー、まぁ、その、とりあえずお前のスペックについて説明するぞ。」

「あっはい。」


光の神から話を逸らさせようとしてる闇の神。


だが甘いよ。

私は一度やられたら相手に10倍返しする主義だから


「ひっ!10倍返し!!」


あー聞こえてたか…

まぁいい

光の神はきちんとKA☆KU☆GOしとけよ?


「…」がくがくぶるぶる

「話していいか?」

「はーい、お願いしまーす。」


めちゃくちゃ震える光の神を余所に闇の神に説明を聞く私。


ちょっと長かったから要約すると。


私の〔アクティア〕での格好=全身黒い鎧、腰には剣。


・鎧は防御力が高い

・剣は勇者の聖剣と同じくらい攻撃力、耐久性が高い

・剣は私から離れる様な事がない(私にくっつく感じ、これも聖剣と一緒)



私のスペック


魔術=火・水・風・土・闇・空間・回復の魔法が使える


剣術=剣の一振りで敵五百は凪ぎ払える


以上!


凄いなぁ、

これがチートというのか!



「では、井野原紫穂、お前には早速魔族軍に行って貰う。魔王にはもう話をしておいた。」

「ありがとうございます。」

「何か辛い事が会ったら言えよ?きちんと食事や睡眠をしろよ?戦いたくなくなったら俺に知らせれば、何とかするからな。」

「ありがとうお母さん!」


あっお母さんって行っちゃった…

でもいいか!


「俺はお母さんじゃないぞ…。」

「アハハハ。」

「あー、じゃあ早速送らせてもらうね?」


闇の神から離れた私は光の神により魔王の下に飛ばされる。



…人間と戦う為に。







そうして私の姿は神達の前から消えた。






ーーーーー



目を開けるとそこは豪華な部屋。


床にはレッドカーペットが敷かれその先には1つの椅子。



そこには…



「お前が闇の神が言っていた者か、よく来たな。俺の名は魔王。魔族達の王だ。」


私同様

黒い髪と眼をした

美丈夫が座っていた。




ーーーーー





戦場なのにも関わらず、3年前の事鮮明にを思い出す。


何だか懐かしく思えてきたな…



「あれから3年か…」

『どうかしたか?』

「いや…」


魔王は自分と勇者の関係を知っている。

だからこそ魔王はどう思うのやら…。


案外殺されたりして…


『黒騎士…いやシホ、お前に聞く。戦えるのか?』



ほら早速聞いてきた。

けど私の答えはとっくに決まってる。


「魔王、私の心は決まってる…あの日、私が初めて人を殺したあの日から…。」


黒髪を風になびかせ

黒騎士(ワタシ)は言う。



「勇者達は必ずこの手で倒す!」



その言葉を聞いた魔王は笑っていた。



そして…


『よく言ったシホ、倒すぞ勇者達を。』

「私は黒騎士だと言っただろ魔王。」

『ふっ…そうだったな黒騎士。』


笑う魔王を無視し再び兜を被った私は…


「まずはこの戦場の人間達を一掃するか!」


優也・香奈・雅人

もう私があの頃(人間)の私じゃない事を教えてやる。


もうお前達に関わるのはまっぴらだ。


私は厄介事にいつも私を巻き込むお前達が大嫌いだ。

魔族として生まれ変わった私を見せてやる!


相棒である黒い馬に跨り私は戦場に赴く。




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