15話
拙い戦闘シーン…
誰か文才ください(笑)
光の神の加護を受けた人間達の国〔アルデニア〕
闇の神の加護を受けた魔族達の国〔イルゲルク〕
今2つの国の境にて、最後の激突が始まろうとしていた。
「皆!今日こそ、人間達を倒し全てを終わらせる!」
「全軍進めぇ!!」
「「「「オオオオオオォォ」」」」
魔王、そして私の号令により、
龍部族・吸血鬼部族・魔女部族・獣人部族・鬼部族、全ての魔族達が一斉に人間軍に向かって行く。
「行くぞ魔王!」
「あぁ。各部族長は兵達と共に人間と戦え!指揮は龍部族長に任せる。」
「「「「「はっ!」」」」」
烈火と疾風に跨った私達は此方に向かってくる一番巨大な魔力の下へ向かう。
「シホ、兜は被らなくていいのか?」
「あれは邪魔なだけだ。魔王こそ、耳の枷はどうした?」
「勇者や賢者に聖女と戦うのだ。枷は必要ない。」
「なるほど。…!向こうも此方に気付いた様だな。」
戦場を駆ける2匹の上でそんな会話をしていれば、此方に向かってくる3つの魔力。
「やっと来たか、勇者。」
「魔王…紫穂っ!」
「今日こそお前達を倒す!」
「しっかりしろ優也!こんな所で倒される訳にはいかないんだ!」
「戦って勝とう!ゆっくん。」
「あぁ!!やるぞ、雅人!香奈!」
初めは私の姿を見て戸惑った勇者だが、賢者や聖女の言葉で、眼に闘志を浮かべる。
「覚悟はできた様だな。行くぞ!《旋風刃》」
烈火の上から魔石で上空へ舞った私は風魔法で生み出した風の刃を勇者達に放つ。
「私に任せて!《守護結界》!」
「いいぞ香奈、《竜巻》。」
「させるか!《ブラックホール》!」
私の魔法は香奈の結界に阻まれてしまい。上空にいる私に向かって雅人が風魔法を放つが、
同じく上空に来た魔王が以前教えておいた闇魔法《ブラックホール》で消した。
「上手く扱える様になったな。」
「当たり前だ!勇者は任せたぞ。」
「ああ、任せろ!」
上空から一気に急降下し勇者に向かって斬り掛かる私、その剣を受け止めた勇者。
そして私の剣を弾き返す。
対して私は、右・左・右・突きと剣を振るう。
勇者は受け流すばかり。
「どうした勇者!守ってばかりでは私は倒せないぞ!」
「くっそ…《光の礫》!」
「無駄だ!《水の空間》!」
剣の直接攻撃をさけ、光魔法で攻撃してきた勇者。
対する私は水と空間魔法で生み出した、水の球体でその攻撃を受け止める。
「《リバウンド》!」
そしてその攻撃をそのまま勇者に弾き返してやる。
「!?ーぐぁっ!」
防御が遅れた勇者は自分の攻撃を食らう。
そして、畳み掛ける様に私は勇者との距離を詰め斬り掛かる。
ギンッ!ガキィン!
私と勇者の剣がぶつかり合う金属音と火花が出る。
そしてまた、一定の距離を取るように離れる。
「やるな勇者!だがこれならどうだ?《黒炎》!」
「あの時の黒い炎!ーっぐあっ!」
とっておきの魔法《黒炎》が勇者を包む。
しかし
「もうその技は効かない!《光の雨》!」
「なっ《黒炎》を打ち消した!?うっあぁ!!」
闇と火の複合魔法は対極の光と水の複合魔法でしか打ち消せないように作った。
それなのに先の魔法は《黒炎》を打ち消し、私に降り注ぎかなりのダメージを負わせた。
「成る程…以前の戦争で私が放った《黒炎》を一度受けていたのか。
そしてその対策は万全だった訳だな。」
「あぁ、その魔法は一度受けたから闇と火の魔法だって判った。
勇者の加護がなければ死んでたかもしれない。だから、対策を考えた。」
「勇者の加護か…全く、光の神はつくづく邪魔ばかりするな。」
見破られてしまったのなら《黒炎》はもう使えない。
さて…どうしようか…
「今度はこっちから行くぞ!《光の剣》!」
勇者は聖剣に光を纏わせ此方に向かってくる。
魔族は光属性の魔法に弱い。(勿論私もだ。)
だからこそ、光属性の魔法を中心に攻めてくる。
だが、光属性の対策を私がしてない訳ではない。
「受けてやる!《闇の剣》!」
私も自身の剣に闇属性の魔法を纏わせ迎え撃つ。
「しぃぃほぉぉぉ!」
「ゆぅうしゃぁぁ!」
同時に駆け出した私と勇者。
光と闇、互いの剣が交差した。
ーーーーー
魔王視点
「《影槍》!」
「《守護結界》!」
「《土狼》!」
「《黒剣》。」
勇者をシホに任せ、俺は聖女・賢者と戦っている。
以前は枷をしたまま戦い、苦戦したが今は違う。
魔力が尽きるまで全力で戦う。
賢者が出した土人形の獣を闇魔法で作った剣が斬り倒す。
「強い…前より魔力が上がってるのか?」
「そうみたい…まーくん、私もう魔力が…。」
「香奈もか…仕方ない、残った全魔力で魔王を倒そう。」
「うん…。」
「作戦を話し合ってるのを待つ気はないぞ!《影槍》。」
何か話し合いをする賢者達に俺は攻撃する。
「行くよまーくん!《守護結界》そして!《超回復》!」
その攻撃はすぐ聖女に防がれる。その間に聖女は直ぐ様賢者の傷を癒す。
「ありがとう香奈!最大魔法を受けてみろ魔王!《火炎龍》!」
回復した賢者は残りの魔力全てを使って火の魔法で一体の龍を生み出した。
その龍は真っ直ぐこちらに向かってくる。
「魔力全てを振り絞ったか。だが…自身の力で倒されるがいい!!《ロード》!」
「なっ!《火炎龍》がー。」
空間魔法を使い賢者が生み出した龍を穴が飲み込む。
そして
グオオオォォォォォ!!!
「!?」
「そんなばかな!?うっ後ろから…!」
飲み込まれた龍は賢者達の後ろから表れた。
「きゃああぁぁーー」
「ぐっああぁぁーー」
龍は目の前に居る聖女・賢者をその火炎の身体に包み込む。
強烈な火炎に包み込まれた賢者達は、龍が消えると同時に地面に倒れる。
身を焦がし意識を失った賢者達。
念のために捕縛だけしておくか…。
そう思った瞬間、強烈な光魔法と闇魔法の衝突を感じた。
そのぶつかり合いは以前、俺と勇者の魔力がぶつかり合った以上の物。
そして衝突を感じた方角は、勇者との戦ううちに離れてしまったシホが居る方角…。
「シホッ!!」
倒れこむ賢者達等今はどうでもいい。
早くシホの元にーーー。
「待て、魔王。」
そう俺を静止する声。
ゆっくり振り返れば、そこには…。
「なっ何故…貴方が…。」
そこに立っていたのは、
俺を生み出した張本人ーーー闇の神だった。




