プロローグ
初投稿&初作品なんで拙い小説ですがよろしくお願いします~!
しかも短いです。
作品投稿のペースが遅いので間隔が空くかもしれません。
その時は申し訳ございません。
ここは異世界[アクティア]
光の神の加護がある人間と
闇の神の加護がある魔族が戦争をしている世界。
魔王の介入がなければ拮抗していた両軍。
だが3年前、突如として魔族軍が拮抗を破り優勢となった。
「居たぞ黒騎士だ!!」
「皆で攻めるんだ!」
「黒騎士を倒せぇ!!」
人間の兵士達が次々迎う先には
黒い大きな馬に乗る
全身を黒い鎧で覆い
赤きマントをはためかせる通称[黒騎士]。
魔族軍No.2で3年前突如、魔族軍を戦争で優勢に導いた存在。
愛馬を連れたった一騎で五百の兵を倒した姿に人間は怖れを抱いていた。
今日もまた人間の兵をことごとく切り倒していった。
「ひぃぃっ!」
「こんな奴に適うわけねぇ!逃げろぉ」
仲間が倒された姿を見た兵士達は蜘蛛の子の様に逃げ出す。
「…弱い」
戦争中なのに静まり返った辺りを見渡す黒騎士は、吐き捨てる様に呟いた。
そして鎧の兜を脱ぐ。
そこから表れたのは人間と同じ外見、
だがその髪や瞳の色は魔族の証拠たる黒い髪と瞳をした
少女であった。
「この世界に来て、もうどれ位だ?張り合いの無い相手ばかりでつまらん。」
まるで男の様な喋り方の少女。
井野原紫穂は、異世界出身であるにも関わらず
この世界[アクティア]に居た。
『シホ』
「その名前で呼ぶな、今の私の名は黒騎士だ。」
『悪い悪い。じゃあ黒騎士』
「何だ魔王?」
紫穂、否黒騎士に念話で話しかけるのは魔族の王、
魔王であった。
『ふっ…俺に畏まらないのはお前位だな黒騎士。』
「そんな事より要件は何だ?」
『あぁ…。とうとう人間が勇者を召喚したらしい。他にも賢者や聖女も召喚されたと。』
「そうか…では、あれからもう3年か…」
『どうかしたか?』
「いや。」
黒髪を風になびかせ
黒騎士は言う。
「勇者達は必ずこの手で倒す!」
その言葉を聞いた魔王は笑っていた。