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【番外編②】邪神の子守り



――――side:???


滅ぼしてやろうと思った。


ロイドを殺した世界を滅ぼしてやろうと思った。


「やめなさい!そうしたいのは私も同じよ!けど……ここはロイドが愛した世界でもあるのよ!」

女神が悲痛な涙を溢す。


ロイドが守った勇者は死んだ。火種である自分ごと始末したのだ。


「この世界に何の意味がある」

生まれ落ちた瞬間から(いびつ)と呼ばれた神のなり損ない。けれどロイドがいたからこんな世界でも我慢できた。


「なら、あなたもついていきなさい。あちらではこちらの力は使えないけれど」

それは天の女神の対極と呼ばれる地の女神だった。


「ロイドの魂を再生するために、一度違う世界へ渡らせます」

「そんなことをしてどうなる!」

「ロイドの魂は傷付いた。そしてGIが無理矢理骸を扱ったことで損傷が激しいのです。しかし……GIがやったことはある意味魂の救済に近い。だからこそ、今度はそうならないように」

違う世界に行くことに何の意味がある?それは分からなかったが、スイにGIが搭載できたことが全ての理由だったのだろう。


※※※


――――side:ユリアン


「リードきゅうううぅんっ!」

「もう兄ちゃんったら。暑苦しい」

「やだやだ離れたくないリードきゅんと一緒~~っ」

「駄々っ子か」

何とか引っ付いてくる兄ちゃんをお座りさせて俺もベンチに腰掛ける。


「そういやさ、前世でも兄ちゃんがいたんだよな。頭はいいしデジタル系に妙に強いしAI開発にも携わってるほど有能なのに……やけに俺にべったりなの」

「知ってる」

「え?邪眼で見たのか?」

「そうとも言える。見てきたから」

まさか……前世の兄ちゃんも兄ちゃんに転生……いやいやまさか。しかしその邪眼は間違いなく勇者ロイドに妙に懐いていた神のなり損ないのものである。


真実は何処か。いや……何処でも構わない。



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