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【43】素材採集



――――さて、プラ・スティックの新たな可能性を見つけ出した俺たちは岩壁での採集を再開することになった。


「ダンジョンほどじゃないけど、ここでも素材が採れるのよ。けどダンジョンみたいに一定数時間がかかれば復活するわけじゃないから、ここで採るのは一定量。ほかの採掘者のために必要な分だけ採るのよ」

ミーナさんが教えてくれる。つまりそれ以上または大量に採るならダンジョンへと言うことになる。


「もしも採りすぎたり大量に必要な場合は冒険者なら冒険者ギルド、商人なら商業ギルドに報告をする必要があるわ。そうしたら採掘に行くひとも骨折り損にならなくてすむわね」

「そうだな。むしろフィールドに採掘に行くなら事前の情報収集も必須だ」

ミーナさんの言葉にミレイユさんが頷く。


「それじゃぁ必要な分を……俺は見れば100均で生成できるけど」

「なら一核分ずつ削ろう」

ルークさんが手本を見せてくれる。

アイシャドウの核とはまるで採掘した化石のようで掌台の大きさ分である。俺もルークさんのお手本通りに採掘する。


「アイシャドウを作る時はこの核の粉末と虹殻を合わせて……あと顔料なんかね」

とミーナさん。

虹殻は割と色んな時に役立つ……と言うのが分かった。


こうして俺たちは素材を採集し王都の商業ギルドに戻ってきた。


――――は、いいものの。


俺はブレイクとふわわと2人部屋である。途中コーデリアもやって来てくれたのだが。


「うーん」

「どうした?リード。そのアイシャドウと言うのを作るんじゃなかったのか?」

コーデリアがふわわをもふりつつこちらを見る。


「いや、作りたいのはやまやまたんだけど……具体的な仕組みをイメージできなくてな」

男子だもの。化粧品に触ったことなどない。


「やっぱりアンナさんを頼るのがいいかも」

「アンナさんか……?」


「うん。その、結論から言うとブレイクにアンナさんのいる牧場に繋いで欲しい。アンナさんは……その、俺の前世と同じ記憶を持っているはずだ」

「……多分、聖女だ。私と同じ聖女。しかし顔立ちは少し不思議だと思っていた。召喚勇者も現れたことだし……なら想像がつく。アンナさんは召喚聖女だ」

「分かっていたのか……コーデリア」

「何となく分かるものだ。同じ聖女だからかな……」

ひかれ合う何かがあるのだろうか。


「え……俺全く気が付かなかったけど」

ぶ……ブレイクは不思議ちゃんだからな。多分勇者の勘よりもかわいいくまちゃん編みぐるみを作れる子と認識していても……おかしくはない。


「だから……そのな。スキル100均もどちらかと言うと前世の記憶に関わってくる。俺の前世には100均って言う店が本当にあったんだ」

「それでお前は100均を作りたかったのだな」

「そう言うことになる。でもさすがに女子向けのものはなかなか分からないからアンナさんの力を借りたいんだ」


「分かった。それじゃ、早速アンナさんに会いに行こう!」

そう言ってブレイクはゲートを展開する。

やっぱりブレイクは相変わらず……いいやつである。

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