家族会議 2
14 家族会議 2
しかし、丘須華が嘘を言っているのは、解った。なぜ?自身の体を他人に置き換える。そんなことなど一度も無いからだ。
弟の発作は他人に伝えることができないほど。つらいものと、孤底は知っている。発作のたびに死の恐怖を味わう。
えらく底が抜けたような大恐怖は、どんな気合の入った模造品(芸術活動)超えることができ無いだろう。その苦しみの雰囲気は考えの埒外にある。
といつも孤底は考えた。
発作持ちの弟と、予言者の息子。
どちらも、愛していた。孤底にとって無くてはならないもの・・・。
孤底は何故か、家族会議の度に、二人の神秘的な、言動が色を失い。意味が薄れていくのを感じていた。
孤底以外のものは、人が語る異常な体験に、慣れてきていた。
公園に捨てられた成人写真本(エロ雑誌)を、見つけた。
少年の「青い幸せ」のような、真摯な感情を忘れている。
唾棄。
ずんずん・・・、日常起こりえる。
家族会議の面々は、己が生理現象で説明できると
隣のダイスケ君は、「縮れるうどん」の法則で・・・。
思い始めていた。
丘須華の発作は、小便残液のような苦しみの、出来損ない現象のように、置き換えられ。
陽光の予言は、当たることがない、罰当たりな霊感がもたらしている。
滝に打たれれば何とかなる。