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眠る前のおはなし

作者: 浦田茗子
掲載日:2020/01/02


 夜、おかあさん、けんた、私、の順にふとんを並べる。

 おかあさんが部屋の電気のひもを二回引っ張る。「一」で中くらいのあかりになり、「二」で豆電球になる。

 それから、おかあさんの枕元にある、ピンクの布のかさがついたランプをつける。

 

 私とけんたは腹ばいになって、おかあさんに絵本を読んでもらった。

 『すてきな三にんぐみ』の「こしょう・ふきつけ」と「おおまさかり」がこわくて、おたからを見つけたティファニーちゃんの表情にほっとする。結末の意味はわからなくても、いいおわりなんだということは、なんとなくわかっていた。

 

 あとは、なんといっても、おかあさんのつくりばなし。

 私とけんたは仰向けになって、豆電球のあかりと天井の板目を眺めながら、おはなしをきいた。おはなしには、私とけんたが登場するのだ。荒唐無稽なおはなしに、私とけんたはげらげら笑った。私たちがあんまり笑うものだから、おかあさんが、

「しーっ! もうおそいから静かに」

と言う。ランプのかさからもれるあかりが、私たちが笑ってゆれる影を、ふすまに映していた。そのうち、おはなしをしているおかあさんも、笑ってしまうのだった。

 おかあさんが「おしまい」と言うけれど、私とけんたが「もっと!」とせがむ。すると、おかあさんは、また少し先を続けてくれる。

 そして、

「ほんとにおしまい。ねるよ」

と言われて、満足して目をとじる。

「おやすみ」

 それからほどなくして、私たちは眠りにつくのだった。


2022年2月1日 改訂

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― 新着の感想 ―
[一言] 温かい気持ちになりました。 ほっこりします(*´-`)
2020/01/02 21:28 退会済み
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