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絶対内緒のオタク生活!  作者: 鈴木 ゆずも
7/10

仲直り?

朝。

また、昨日みたいな一日が始まろうとしている。

なんか、もう、何もかもどうでもよくて。

宿題も手付かずのままで。

どうしたらいいかわかんなくって。

学校に行きたくない!ってのはなくなったけど、

それでもなんかおかしくて。

ルンルンランランだったころが

懐かしくてー・・・


ピーンポーン


何の予告もなしにインターホンが鳴った。

誰かなとか思いながら開けると、

そこにいたのは、

・・・あゆとかなだった。

理解ができず、いったん、扉を閉じた。

もう一度開くと、やっぱり、あゆとかながいた。

見間違いじゃ、なかった。


「なん・・・で・・・?」


私は、不思議でたまらなかった。

あゆと、かなが。

昨日、私は何もかも適当だった。

っ最低だった。

もう、何もかも放ってあきらめてた。

考えたくなくて、

あゆたちとの話もろくに聞いてなかった。

私が、そうされたら、こんなにも優しい顔で、

その子の家まで行く、なんて、無理。

怒って。

一緒にいたくないって縁を断ち切ると思う。

適当な人は、いやだから。

でも私は、昨日、なってたんだ。

自分自身嫌だと感じてる、『適当な人』に。

それでもあゆとかなは、見捨てなかった。

適当な、私を。

私の、家の前まで、迎えに来てるから。

それが、何よりの証拠。

まだ、宿題、やってない。

昨日の宿題も、あゆとやったけど、答えは一問もあってなくて。

学校行きたくないとか言って。

逃げてたんだ。

嫌なことから。

私、こんなにもメンタル弱かったっけ。

私の頬を何かが伝った。

温かい、涙

やっと、出た。

一人で、悩んでいるときは、出なかったくせに。

なんで、なんでここで・・・

なんで・・・

二人は、私に寄り添って私が泣き止むまで

そばにいてくれた。

離れなかった。

何も言わなかったけど、私はそばにいてくれるだけで、うれしかった。

ありえないほど、泣いて、泣いて、泣きまくった。

ためてたものをはきだすみたいに。

気持ちが、楽になった。

なにもかもがなくなって。

重荷が下りて、スッキリした。

私は、二人と一緒に学校に向かった。

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