変になる
今回はるみ編第二弾!
私・佐藤るみは、必ず!
みはるさんと友達になるっ!
そう決意した私は、次の土曜日、
みはるさんの家にお邪魔できることになりました!
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ここが・・・
みはるさんの家。
インターホンに手をかける。
やばい。
緊張緊張緊張緊張緊張緊張・・・・・
手が震える。
でも。
みはるさん、オタ友なんて、いないはず。
だから、だから・・・・。
私がっ!
友達に・・・!
ピーンポーン
わあっ!
な、鳴らしちゃった。
「はーい!」
みはるさんの声が聞こえる。
落ち着いて。落ち着いて私・・!
「みはるさん。おはようございます。」
あいさつした私の声、めっちゃ震えてる・・・
ば、ばれてないよね・・?
「るみさん。どうぞ。」
みはるさんが部屋に私を招いてくれている。
私は、みはるさんの部屋に入った。
したら・・・
あ、ありえない・・・!
オタクの部屋とは思えない!
みはるさんの部屋は、落ち着く色の黄緑、頭がさえる色の青や水色
で彩られている、シンプルな部屋だった。
でも、私の目に狂いはない!
「あの、隠さなくていいですよ。」
私はそう言った。
隠しているのはわかっていたから。
そして私は、バッグからポップな感じの服を出した。
それを見たみはるさんは、
「ふざけてるの!?」
と叫んだ。
でもそんなこと。
計算済みだ。
みはるさんのことだから、こんな服絶対着ない。
そう確信していた。
怒るのも、しょうがないと思った。
そしてこう言った。
「ふざけてなんかいませんよ。
みはるさんは、クラスの人にばれたくないんでしょう?
この格好ならみはるさんだとは思われないでしょう。
少なくともあゆみさんとかなみさんはあなただとは思わないはずです。」
言い終わるとみはるさんは、考え込んだ。
そして言った。
「わかった。それなら行く。」
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私はみはるさんを、大須のフィギュアショップや、ゲーセン、
オタクなら行っておきたい所に連れて行った。
みはるさんは、学校ではないくらい楽しそうだった。
「みはるさん。楽しそうですね。」
私がそう言うと、みはるさんはうれしそうに笑った。
・・・いまだ。
今しかない。
今ならみはるさんと距離を縮められる。
「私のこと、『るみ』って呼んでください。」
今の今までずっと『さん』付で呼んでたから
そろそろ呼び捨てでもいいかなと思ったの。
「そっか。じゃあ、私のことは『みは』って呼んで。
あと、もう敬語じゃなくていいよ。」
「そ、そっか。OK!」
みはは、そういった。
私は、仲良くなったことに安心して、
口走った。
「かなみさん、あゆみさんと離れて私と友達になる?」
どうしよう。
どうしよう・・・・。
いっちゃった。
いっそんなのちゃいけないことを。
そんなの嫌に決まってる。
答えはー・・・
「そんなの嫌だ!
あゆとかなは大事な友達だもん!」
当たり前だ。
なんで、なんでそんなこと言ってしまったんだろ。
おかしいおかしい。
みはと、もう一緒にいちゃだめだ。
私が、おかしくなる。
私が嫌な奴になる。
あゆみさんとかなみさん、
2人が邪魔に感じる。
私が、変わってしまう。
「そうだよね。当たり前だよね。
ごめん。私、変になった。気にしないで。
その、今日はさ、楽しかった。ありがとう。」
私はそう言ってみはと別れた。
かーけたかけた!
連続るみ編は終わって、次はもう、みは編にしたいです。
るみ編はまた時々やります!
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