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絶対内緒のオタク生活!  作者: 鈴木 ゆずも
2/10

とあるオタククラスメイトが家に来る


「上野みはるさん?」


ふいに私が呼ばれた。

その方向を見ると、佐藤るみさんがいた。

・・・ってええええ!?

な、なんでるみさんがいるの・・・!?

るみさんといえば、うちのクラスで一番のオタク。

も、もしかして、ばれてる・・・?


「は、はい?」


オタクるみさんが私に何の用なんだろう・・・。

ほかの人にばらすとか、弱みを握って脅迫とかやめてよ・・・


「そんなたいしたことじゃないけど、土曜日あいてる?

 あの、一緒に行きたいところがあって。」


な、なんだ。そんなことか。

ん?

そんなことしたらクラスの人に勘違いされるじゃん。

そこんところどうなんだろう。


「あ、大丈夫です。オタクの私と一緒にいることを

 ばれるのを恐れているんでしょう?そこはばれないようにします。

 とりあえず土曜日、あいていたらみはるさんの家に行きますけど。」


ばれずにすごせるならそれでいいと私は思うけど。

ほんとに一体何の用なんだろう・・・。


「ばれないなら問題ないです。

 土曜日もあいてますし、家に来てください。」


「ありがとうございます!ではまた土曜日!」



*****************************************



わあ~

今日きちゃうよ~

る、るみさんだけど、とりあえずこのオタクグッズ

隠すか。


ピーンポーン


チャイム。

って・・・はやっ!

まだ朝の7時だよ?


さささっ

っと片付けてドアを開ける。


「はーい!」


「あ、みはるさん。おはようございます。」


家に来たるみさんを部屋に通す。

すると、るみさんは


「綺麗な部屋だね。」


はぁ?

ほ、褒めてくれた・・・

るみさんが私の部屋を褒めてくれたぁぁぁぁぁ!

っと思ったら


「でも隠してるね。」


やっぱりぃ!

やっぱりるみさんにばれてたぁ!

どどどどどうしよう!

お願いですから優等生のイメージ壊さないでえ!

クラスの人にはばらさないでぇ!


「安心してください。クラスの人にはばらしません。

 とりあえずこれに着替えてください。」


そう言って私がるみさんに渡されたのは服だった。

な・・・ナニコレ。

なんかポップなかんじのだった。

私が絶対に着ないタイプの。

き、着たくない!


「なにこれ!ふざけてんの!?」


私がるみさんに怒って叫ぶと、

るみさんは平然として言った。


「ふざけてなんかいませんよ。

 みはるさんは、クラスの人にばれたくないんでしょう?

 ならみはるさんっぽくない格好をすればいい。

 そう思っただけです。

 少なくともあゆみさんとかなみさんは

 あなただと気づかないはずです。」


な、なるほど。

事実だ。

この格好ならあゆとかなは私だと思わないはず。

こうして私はるみさんとある場所に出かけることになった。


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