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～開幕～

初投稿。

設定も内容も主人公もユルイので生暖かい目で見てください。

～開幕～

「こらぁー！出てこい」

「独り占めする気か‼」

結界の外から数十人が怒鳴り声をあげている。手には鉄パイプやバットを持っている者もいる。広い空間を取り囲み今にも襲いかかってきそうな勢いである。

「何かようですかー？」

「何かようですかー？じゃねぇ‼いいから出てこい‼」

集団に対峙しているのは二人の青年。

一人は鋭い目付きで集団を睨み付けている。

燃えるような赤い髪を１つに縛り前身黒い服を纏っている。手には日本刀。

「主、斬りますか？」

「止めなさいって(笑)」

半笑いで止めるもう一人の青年。ジーンズにTシャツにパーカーと言うラフな格好である。主と呼ばれた青年はめんどくさそうにため息をつく。

「晩御飯の仕込みしないといけないのになぁ」

青年は空を見上げた。紺碧の空にヘリコプター並みの鳥が飛んでいるのを眺めた。

21世紀にもなってこんなファンタジーな事が自分に起こるなんて誰も思ってなかっただろう。

TVや映画の中だけだと思っていた世界が目の前に広がっている。

秩序の無くなった国、町中に化け物が歩き回る。

生きるか死ぬか。命の価値が低くなってしまった世界。

青年、成田千年(なりたちとせ)は思い出していた。

始まりの始まりを。

誰にも知られることなく始まった世界の融合。

事の始まりは一本の矢だった。

展開が遅いですが、楽しんでいただければ。