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僕の魔法学世界  作者: 夢月
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Cの錬金術

誰にどんな事を言われようと僕は折れない。

それがかつての仲間であっても……。


未だに僕はSクラスには戻らず、

生徒会の人々にも付きまとわれることも無く、

静かに暮らしていた。



僕はあのまま元のCクラスにいるわけであるが、

なんと言えばよかろう……。


教室の空気が重く感じる。

視線が痛い、まるで今まで夢を見ていたかのように周りの人たちが知らない人、

悪くいえば怪物に見える、何時か僕は喰われてしまいそうだ。



僕が能力を開花させてしまったせいで……、

能力なんて要らない、

能力なんてただの飾りだ


確かに僕はCクラスに戻りたいと思ってた

そして、今……その願いが叶った。

だけど・・・僕が望んでいたのは……

明るくて楽しくて落ち着く

そんなCクラスだ


なのに…………

どうしてだろうか?

能力があるから駄目なんだろうか?


誰もが手にする能力で

ある街は滅びある街は未だに戦争が続いているだとか。


この魔法の街には戦争なんてありはしないが、

どんな街よりも格差社会というのが、

こびり付いている。


どうしたら前のような生活に戻れるのだろうか?

そんな事を

いつも通りに苛められてもずっと考えていた


そして辿り着いた答えは……


フェル『いっその事……皆を能力者にしてしまえばいいのか?みんなの能力開花のお手伝いをしたらいいのか!』


そう……これは大きな賭けと、

そして過大なる間違えだった。



『Cクラスはもはや我が魔法学校には必要ない……これをどうした者か……』


『彼に任せてしまいましょう。確か……負の力には大きな力があったはず……。』


『ほぅ……興味深いな……』


そんな大人の考えにも気付かず……、

僕は情に流されて……、


フェル『アヤノ……、アリネ……、シェシェ……、グラン……、ラルフ……、、みんな…………逝かないで、戻ってきて…………』


ボコボコ……、

不気味な音が流れる


僕の中に居る彼は言う……。


『これがお前の望んだ事だよ。嬉しいだろう?ひとつになって……。』


彼が行ったのは《錬成》


その名の通り、ものと物とで合成する錬金術だ。

彼がやったのは……

人間の錬成術。

黒魔術とでも言おうか……。


彼によって殺されたCクラスのみんなは死体となって教室に転がった。

そして……、

それをいいものだけを厳選して繕い、

魂も余った肉体も全てを無に返して空っぽだった繕った人形の様に何も動かない。


ひとつに集結した人形ひとがたとなった。


フェル『何をしたんだよ……』


聞くと、それは僕のいうことしか聞かない人形。

死にもしない老いもしない、

バケモノのように戦闘力と能力を兼ね備えた超人だそうだ。

人々が怯えるゾンビのようなものらしい。



練成してひとつになったゾンビは僕の従者となる。

姿、形は男。

美形で髪が長くて目がキリッとしていて、背も高い。

総合するととにかく格好いいと思う。


ただ、無口。



僕の血を元手に連携し繋がっているので、

願えば現れ願わなければ存在しなくなる。

シンプルなヤツ。


だけど・・・これはCクラスのみんなだ


僕が殺したみんなだ。

僕は罪悪感で満たされていた。


『泣かないで……ワタシタチがイル……』


何も話さなかった無口な彼がポツンっと言った言葉が、僕の救いとなった。

そして…………、

僕は決めた……。




『『復讐をしよう』』と。


格差社会であり、僕達の存在を消そうとしたこの学校の先生に。


そして余りにも不条理で理不尽すぎるこの世界を変えると……。



それから僕の密かなる復讐劇の幕が上がった

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